プロジェクトビュー

LabVIEW SignalExpressヘルプ

プロジェクトビュー

プロジェクトビューには、LabVIEW SignalExpressプロジェクトの関数ステップが表示されます。プロジェクトを作成するには、プロジェクトビューにステップを追加します。

ステップ

ステップとは、信号を集録、解析、保存、ロードするためにプロジェクトに追加する関数です。各ステップは、入力信号や出力信号で構成されます。

入力信号は、解析、処理、生成、保存するためにステップに渡す信号です。ステップ入力信号は、ステップの上に赤い矢印で表示されます。
ステップ出力信号は、生成、集録、解析、処理、インポートの結果としてステップから返される信号です。ステップ出力信号は、後続のステップで入力として使用できます。ステップ出力信号は、ステップの上に青い矢印で表示されます。出力信号のデータを表示するには、出力信号をデータビューにドラッグするか、プローブを使用します。

プロジェクトビューのステップは、論理的な実行シーケンスに基づいて追加する必要があります。あるステップが別のステップからの信号を入力として使用する場合、信号を出力する側のステップを入力を必要とする側のステップより前に配置する必要があります。追加ステップが必要な入力を確保できない場合、または前のステップから返されるデータを処理できない場合はエラーとなり、エラーの発生場所と解決方法を提示するメッセージが表示されます。

実行ループ

実行ループとは、プロジェクトビューステップの実行を示す青いループです。実行ループは、互いに信号を送受信するステップで構成される実行グループを囲みます。前のステップから信号を受け取らないステップを追加すると、その新しいステップは新しい実行グループとなり、新しい実行ループで囲まれます。異なる実行グループにあるステップは、プロジェクト実行中に互いに信号を送受信しません。

実行グループは、プロジェクトビューにステップが表示される順番に応じて自動的に決定します。信号を出力するステップは、その信号を入力として使用するステップの上に配置する必要があります。異なる実行グループに属するステップには実行依存関係がないため、各実行グループは独立して実行されます。

プロジェクトビューで、前にある一部のステップから信号を受け取り、その他のステップからは受け取らない位置にステップを追加またはドラッグすると、そのステップが新しい実行ループ内に表示され、それぞれの実行ループの右下に英文字が表示されます。これらの文字は、どのステップが同じ実行グループに属しているかを示します。

以下の図は実行ループの文字を示しています。Aの実行ループで囲まれているすべてのステップは、プロジェクト実行時に1つのグループとして実行されます。Bの実行ループは、独立して実行されます。

1つの実行ループが2つに分割されてしまった場合は、間にあるステップをドラッグして1つの実行ループに戻すことができます。2つ目のAループから1つ目のAループにステップをドラッグすると、以下の図のような結果になります。実行ループの文字は、プロジェクトの実行ループの数が実際の実行グループ数より多い場合にのみ表示されます。

入力信号を必要とするステップを、使用する入力信号を自動的に決定できない場所へドラッグすると、新しい実行ループが作成されます。ただし、使用する入力を手動で指定すると、そのステップが実行ループの適切な場所へ移動します。

プロジェクトビューを構成する

オプションダイアログボックスでプロジェクトビューの表示を設定して、ステータスバーやステップの入出力の表示と非表示を切り替えたり、ステップのアイコンの大きさを変更することができます。