LabVIEW SignalExpressの信号タイプ

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LabVIEW SignalExpressの信号タイプ

LabVIEW SignalExpressでは、信号タイプは、時間領域信号、周波数領域信号、スカラ値、ブール値などのタイプに分けられます。時間領域信号は、グラフで信号値(振幅)が時間に一致する部分に表示されます。周波数領域信号は、グラフで信号のレベルが周波数値に一致する部分に表示されます。スカラ値は、表で単一の値として、またはDC計測やトーン周波数計測の結果などの値のセットとして表示されます。ブール値は垂直または水平のLEDとして表示されます。LabVIEW SignalExpressでは、異なる信号タイプは以下のように管理されます。

  • 各ステップでは、そのステップにおいて有効な信号だけを処理できます。たとえば、時間領域信号対しては、パワースペクトル処理だけを実行できます。
  • 互換性のない信号タイプを混合することはできません。たとえば、時間領域信号値を、パワースペクトルの結果として得られる値に追加することはできません。
  • 度単位の位相信号は、ラジアン単位の位相信号に追加できます。LabVIEW SignalExpressは、異なる信号タイプを変換します。
  • 互換性のない信号を同じグラフに表示することはできません。たとえば、時間信号とパワースペクトルの結果の値は同じグラフに表示できません。

ステップによる異なる信号タイプの処理

ステップによっては、複数の信号タイプを処理できるものがあります。たとえば、「スケールと変換」ステップは時間領域信号をゲインとオフセット値の適用によってスケールしたり、周波数領域信号をスケールできます。

実行できるスケール処理は、信号のタイプと単位に応じて異なります。入力信号が周波数領域の振幅信号の場合は、その振幅信号にゲインを適用できます。入力信号が周波数領域の位相信号の場合は、遅延の補正値を適用できます。