アナログ信号の生成と集録を同時に行う

LabVIEW SignalExpresssでは、プロジェクト内の複数のステップを同時に実行できます。たとえば、プロジェクト内に2つのDAQmx集録ステップがあるプロジェクトを実行すると、各ステップが独自の速度で他のステップと独立して実行されます。プロジェクト内のステップを実行する順番は、トリガを利用するか、ステップ間でデータを共有することで制御できます。たとえば、LabVIEW SignalExpressで刺激信号を生成し、テストユニットからの応答を測定する場合、該当するDAQmx生成ステップで刺激信号が生成されるまで集録が開始されないように設定する必要があります。次のセクションでは、測定を正しく実行するためにハードウェアの各ステップの関係を制御するいくつかの方法について説明します。

ハードウェアステップの実行依存性

プロジェクト内の2つのDAQmx集録ステップが同じ開始トリガを共有する場合、プロジェクトを実行するとこれらのステップは同時に実行されます。これらのステップは、トリガ依存関係にあると言えます。

プロジェクト内にDAQmx生成ステップの1つと「アナログ信号を作成」ステップがあり、DAQmx生成ステップによって「アナログ信号を作成」ステップが作成する信号が生成される場合、これらのステップにはデータ依存性があるため、「アナログ信号を作成」ステップが先に実行され、その後DAQmx生成ステップが実行されます。生成ステップは「アナログ信号を作成」ステップから出力信号が渡されるまで実行できません。

トリガ共有またはステップのステップ設定タブのオプションによって共通ハードウェアシステム（刺激/応答システムなど）の実行依存性を構成できます。