プロジェクトをLabVIEWのブロックダイアグラムに変換する
LabVIEW SignalExpressでは、刺激の生成、応答信号の集録、解析、表示、保存を自動的に実行する計測プロジェクトを作成できます。LabVIEW SignalExpressでプロジェクトを作成して保存した後、そのプロジェクトをLabVIEWのブロックダイアグラムに変換できます。LabVIEW SignalExpressプロジェクトをLabVIEWのブロックダイアグラムに変換すると、以下の利点が得られます。
- LabVIEWでは、LabVIEW SignalExpressプロジェクトよりもブロックダイアグラムのコンパイルおよび実行がより高速に行われる。
- LabVIEWブロックダイアグラムは、TestStandを自動テストシーケンスの一部として使用できる。
- LabVIEWの特長を利用してプロジェクトを以下の方法で拡張できる。
- 計測の実行/表示を制御するためのカスタムユーザインタフェースをボタン、ノブ、メータなどを使用して作成する
- LabVIEW SignalExpressでサポートされていないGPIB計測器、分散I/Oデバイス(FieldPoint、マシンビジョンボード、モーションコントローラなど)を含む他の測定ハードウェアを制御する
- LabVIEWの解析ライブラリやアドオンツールキットを使用してより高度な解析ルーチンを実行する
- プロジェクトを複数のコンピュータやウェブで実行、制御するために配布する
メモ LabVIEW SignalExpressプロジェクトをLabVIEW VIに変換するには、LabVIEW 7.1 開発システム以降が必要です。 |
LabVIEW SignalExpressプロジェクトをLabVIEWのブロックダイアグラムに変換するには、以下の手順に従ってください。
- ツール→コード生成→LabVIEWダイアグラムを選択します。
- 生成するVIの名前を指定してOKボタンをクリックします。
LabVIEWによってLabVIEW SignalExpressプロジェクトのアクティブな作業エリアがLabVIEWのVIに変換されます。
メモ スイープ処理を実行するパラメータセットを持つステップは、Express VIではなくサブVIに変換されます。スイープ処理のその他のステップはExpress VIに変換されます。 |
ログ処理を含むLabVIEW SignalExpressプロジェクトを変換すると、1つのExpress VIを持つLabVIEWブロックダイアグラムが生成されます。生成されたExpress VIはサブVIに変換できません。Express VIをダブルクリックすると、そのExpress VIと関連するLabVIEW SignalExpressプロジェクトがLabVIEWで開きます。Express VIについての詳細は、技術サポートデータベースを参照してください。