平行スイープとネストスイープ

LabVIEW SignalExpressヘルプ

平行スイープとネストスイープ

スイープ」ステップでは、複数のステップパラメータやステップに同時に値を適用する平行スイープ処理を実行することができます。また、「スイープ」ステップで別の「スイープ」ステップを囲んでネストスイープ処理を実行することもできます。

平行スイープ

複数のパラメータを同時にスイープすることを、平行スイープと呼びます。たとえば刺激信号の振幅を変更する必要がある場合には、信号ソースであるデジタイザやMIOボードの入力範囲を調整して、集録の精度を最大限に高めることができます。信号レベルを高くするにつれ、計測デバイスの入力範囲が広くなり、測定の分解能全体を使用できるようになります。

平行スイープを構成するには、「スイープ」ステップのステップ設定タブのスイープ構成ページでスイープパラメータリストにスイープするパラメータを追加します。

ネストスイープ

値の複数の範囲を同時にスイープするネストスイープを実行することもできます。たとえば、刺激信号の周波数を異なる振幅でスイープする必要があるとします。この場合、周波数の振幅をまずレベル1に設定してスイープし、その後レベル2、レベル3と設定を変更していくネストスイープが有効です。

ネストスイープを作成するには、プロジェクトビューで「スイープ」ステップを右クリックして、ショートカットメニューからネストスイープを追加を選択します。新しい「スイープ」ステップが既存の「スイープ」ステップを囲むように表示されます。新しい「スイープ」ステップで、元の「スイープ」ステップでのスイープ処理が完了する度に変更するパラメータを指定します。

メモ メモ  各ステップパラメータは、1度に1つの「スイープ」ステップで制御できます。ある「スイープ」ステップでスイープされたパラメータは、平行スイープまたはネストスイープで同じまたは別の「スイープ」ステップでスイープすることはできません。