フォーミュラ

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フォーミュラ

最大4つの入力変数に数学演算を実行します。 デフォルトでは、フォーミュラでは1つの変数のみが処理されますが、有効チェックボックスをオンにすると複数の変数が使用可能になります。 フォーミュラフィールドにフォーミュラを入力します。入力変数を示すにはエイリアスフィールドで指定する変数名を使用します。

入力変数値には、時間波形またはスカラ値を使用できます。 複数の時間波形を乗算するフォーミュラを使用する場合は、各波形が同じサイズである必要があります。サイズが異なると「フォーミュラ」ステップからエラーが返されます。

すべての入力変数値が時間波形ならば、「フォーミュラ」ステップは時間波形を出力します。 すべての入力変数値がスカラ値ならば、「フォーミュラ」ステップはスカラ値を出力します。 入力変数値に時間波形とスカラ値が含まれる場合は、「フォーミュラ」ステップは時間波形を出力します。

詳細  

パラメータ説明
入力および出力波形入力変数フィールドで指定した波形と、波形に「フォーミュラ」ステップを適用した後の処理データを表示します。 このグラフは入力変数として波形を選択した場合のみ表示されます。
入力および出力スカラ入力変数フィールドで指定したスカラ値と、値に「フォーミュラ」ステップを適用した後の処理データを表示します。 このチャートは入力変数としてスカラ値を選択した場合のみ表示されます。
入力変数0使用する最初の変数を指定します。
エイリアス0最初の変数のエイリアス名を指定します。
有効12番目の変数を有効にします。
入力変数1使用する2番目の変数を選択します。
エイリアス12番目の変数のエイリアス名を指定します。
有効23番目の変数を有効にします。
入力変数2使用する3番目の変数を選択します。
エイリアス23番目の変数のエイリアス名を指定します。
有効34番目の変数を有効にします。
入力変数3使用する4番目の変数を選択します。
エイリアス34番目の変数のエイリアス名を指定します。
操作設定次のオプションがあります。
  • フォーミュラ—計算のフォーミュラを指定します。
  • 有効—フォーミュラの有効、無効をレポートします。
  • タイムスタンプを無視—時間波形の入力変数のタイムスタンプを無視するよう指定します。 このチェックボックスをオンにすると、「フォーミュラ」で異なるタイムスタンプを持つ時間波形を使用できるようになります。

詳細 フォーミュラ

入力変数値として複数の波形を指定した場合、フォーミュラは波形の各サンプルに適用されます。このために、すべての波形が同じサイズである必要があります。 入力変数値に波形とスカラ値を指定した場合、フォーミュラはスカラ値と波形の各サンプルに適用されます。 たとえば、波形とスカラ値を乗算するフォーミュラを指定した場合、波形の各サンプルがスカラ値で乗算されます。

次の表は、「フォーミュラ」ステップでサポートされる数学関数です。

関数説明
abs(x)xの絶対値を返します。
acos(x)xの逆余弦をラジアンで計算します。
acosh(x)xの双曲逆余弦を計算します。
asin(x)xの逆正弦をラジアンで計算します。
asinh(x)xの双曲逆正弦を計算します。
atan(x)xの逆正接をラジアンで計算します。
atanh(x)xの双曲逆正接を計算します。
ceil(x)xを次に大きい整数に切り上げます(最小整数≤x)。
ci(x)負でない任意の実数xの余弦積分を評価します。
cos(x)xの余弦値を計算します。xの単位はラジアンです。
cosh(x)xの双曲余弦を計算します。
cot(x)xの余接を計算します(1/tan(x))。xの単位はラジアンです。
csc(x)xの余割を計算します(1/sin(x))。xの単位はラジアンです。
exp(x)ex乗の値を計算します。
expm1(x)ex乗から1を引いた値((e^x)-1)を計算します。
floor(x)xを次に小さい整数に丸め込みます(最大整数≤x)。
getexp(x)xの指数を返します。
gamma(x)x のガンマ関数または不完全ガンマ関数を評価します。
getman(x)xの仮数を返します。
int(x)xを最も近い整数に丸め込みます。
intrz(x)xを、xと0の間の最も近い整数に丸め込みます。
ln(x)eを底としてxの自然対数を計算します。
lnp1(x)(x + 1)の自然対数を計算します。
log(x)10を底としてxの対数を計算します。
log2(x)2を底としてxの対数を計算します。
rand( )0〜1の間の浮動小数点を排他的に生成します。
si(x)任意の実数xの正弦積分を求めます。
sec(x)xの正割を計算します。xの単位はラジアンです(1/cos(x))。
sign(x)xが0より大きい場合は1を返し、xが0と等しい場合は0を返し、xが0より小さい場合は-1を返します。
sin(x)xの正弦値を計算します。xの単位はラジアンです。
sinc(x)xの正弦をxで除算した正弦値(sin(x)/x)を計算します。xの単位はラジアンです。
sinh(x)xの双曲正弦を計算します。
spike(x)任意の実数xのスパイク関数を生成します。
sqrt(x)xの平方根を計算します。
step(x)任意の実数xのステップ関数を生成します。
tan(x)xの正接値を計算します。xの単位はラジアンです。
tanh(x)xの双曲正接を計算します。