1.3 その他のWAMの特徴
LANSAのWAMテクノロジにはこの他にも強力な利点があります。プレゼンテーション層においては以下のような特徴があります。
- 業界標準アーキテクチャ:WAMはXMLやXSLを含む、業界の標準のテクノロジに基づいています。この為、WAMアプリケーションはオープンで、柔軟性があります。
- エディター:LANSAエディターによって、WAMのユーザー・インターフェースをポイント&クリックで"描画"することができます。更に手を加えたい場合は、ユーザー・インターフェースをソースコードレベルで修正することもできます。つまり、ソースコードを編集し、LANSAエディターに戻り更なる作業を行う、というように、行ったり来たりすることも可能です。
- 出荷時提供の、ユーザー定義が可能な"ウェブレット":ウェブレットはXSLベースのコンポーネントで、共通フィールド・ビジュアライゼーションと他のユーザー・インターフェース・エレメントのカプセル化に使用されます。ウェブレットはプレゼンテーション層で再利用するように設計されています。LANSAでは、すぐに使うことができる多くの種類の共通ユーザー・インターフェース・エレメントのウェブレットを提供していますが、独自に構築することも可能です。
アプリケーション・ロジック層では、LANSAのこれまでのアプリケーション開発の長所を多く取り入れて、WAMが構築されました。
- リポジトリ・ベース: LANSAのリポジトリ・ベースのアプリケーション開発により、ビジネス・ルールやドメイン情報が取り込まれ、アプリケーション内で一貫して適用されるようになっています。
- コンポーネント・ベース:LANSAの世界では、WAMはコンポーネントであり、他のLANSAコンポーネントを利用することもできます。これにより、将来的にはこのリポジトリ・ベースのアプローチを使って、ビジネス・ルール、アプリケーション・ロジック及びユーザー・インターフェースを分離して展開することが可能になります。つまり、ブラウザ・ベースのアプリケーションと、リッチ・クライアントのアプリケーション、統合プロジェクトの間で共有できる、共通のビジネス・ロジックのコンポーネントを構築することができます。
- 単一のスキル・セット:WAMのアプリケーション・ロジックは、LANSAのあらゆるところで使用されているのと同じRDMLプログラム言語を使用して構築されています。例えば、5250のグリーン・スクリーンに慣れ親しんでいるLANSA開発者であれば、洗練されたWebブラウザー・ベースのアプリケーションを作成する方法を短時間で簡単に習得できます。
アプリケーション・ロジック層とプレゼンテーション層のキーとなるコンポーネントをもう少し詳しく見ていきましょう。