12. JITアップグレードの手引き
基本的なことからはじめましょう。
JIT配布とは?
簡単にまとめると、JIT (Just in Time)配布では、配布ツールを使用して配布されるアプリケーションに関する一元管理型の自動更新機能が提供されます。
バージョン13では、JIT配布はパッケージのアップグレードのみサポートします。DLLアップグレードはサポートされていません。
アプリケーションに関連付けられたすべてのパッケージ、つまり最初のバージョンと以降の大幅なアップグレードまたはパッチは集中アプリケーション・サーバーにインストールされます。最初のインストールが終わると、ユーザーが導入先PCのアプリケーションを起動するたびに、導入先PCはアプリケーション・サーバーに接続して、インストール可能な新しいアップグレード版があるかどうかを確認します。新しいアップグレード版は、アプリケーションを起動する前に自動でインストールされます。
JIT配布の機能
最初のパッケージのインストールを開始するには、アプリケーションに以下の内容が必要です。
- アプリケーションのオブジェクト(他の配布パッケージと同じ)
- アプリケーション・サーバーを定義する情報(導入先PCがアプリケーション・サーバーに接続して今後のパッケージをインストールできるようにするため)
これらのパッケージの構築に役立つ各種配布テンプレートがあります。
最初のパッケージは以下を含む様々な方法で配布されます。
- ネットワーク上でのファイルの共有
- ウェブサイト
- ftpサーバー
- CDまたはDVD
アプリケーション・サーバーを特定し、導入先PCでアプリケーションを起動すると必ずアプリケーション・サーバーにアクセスするようにJIT構成をセットアップした場合でも、この最初のインストールが終わらないとJIT配布は実際に機能しません。
以降のアプリケーションのアップデートは、大幅なアップグレードバージョンまたはパッチのどちらかです。
パッケージ・アップグレード(最も一般的なオプション)を使ってアプリケーション・サーバーにアップグレード・パッケージを配布するときは、関連付けられたAPPLPKG.DATファイルにパッケージのエントリーを作成しないことになりました。 MSIまたはMSPをアプリケーションのディレクトリにコピーするだけです。
ユーザーが導入先PCでアプリケーションを起動するたびに、アプリケーション・サーバーとの接続が確立されます。アプリケーションを開始する前に、JIT処理によって、ローカルに適用されていないアップグレードがあるかどうかがチェックされます。パッケージやDLLが見つかった場合(アップグレード・オプションによって異なる)、そのパッケージやDLLはアプリケーションの起動前にインストールされます。
JITセットアップの詳細については、以下を参照してください。