20.5 外部ActiveXコントロールの配布
一部のLANSAアプリケーションには、サードパーティのActiveXコントロールで提供される機能が組み込まれます。Visual LANSAはすべての標準ActiveXインターフェースをサポートします。
ActiveXコントロールの中には包括的なインストール・プログラムが含まれているものがあり、PCにコントロール自体が自動的に登録されます(例えば、Microsoft OfficeのActiveXコントロールの場合、導入先PCにOfficeをインストールする必要があります)。ただし、単一の.DLLまたは.OCXファイルで提供されるActiveXコントロールもあります。ActiveXコントロールをサポートする単一ファイルをアプリケーションと一緒に出荷する場合、配信できるパッケージの大きさがかなり小さくなる一方で、インストール手順はさらに複雑になります。あるいは、ActiveXコントロールとアプリケーションを手動でインストールする方法をユーザーに指示することもできます。
配布パッケージにActiveXコントロールを含めるには、 [導入後に実行するコマンド] を定義して、コントロールを自動で登録できます。(単一ファイルが必要な場合にのみ機能)
次の例では、配布パッケージと一緒にRICHTX32.OCXコントロールを配信します。
ステップ |
方法 |
1. バッチ・ファイルRICHTX32.BATの作成 |
バッチ・ファイルRICHTX32.BATを以下のように作成します。 Move RICHTX32.OCX %windir%\System32\ Regsvr32 %windir%\System32\Richtx32.OCXこのバッチ・ファイルの最初の行では、Richtx32.OCXが(標準のWindows環境変数で) Windows System32ディレクトリに移動されます。 2行目は、Regsvr32.exeを使用してActiveXが登録されます。 |
2. バッチ・ファイルのテスト |
バッチ・ファイルと同じディレクトリにDLL/OCXを配置して実行し、各自のPCでバッチ・ファイルをテストします。 |
3. 配布パッケージの作成 |
アプリケーションに関連するオプションを使用して配布パッケージを作成します。 |
4. ActiveXコンポーネントの挿入 |
ActiveXコンポーネントを直接選択し、パッケージ内に、もしくは、クロスリファレンス・オブジェクトとして含まれることを確認します。 |
5. 非LANSAオブジェクトを追加しActiveXコンポーネントをサポート |
以下の非LANSAオブジェクトを追加します。 RICHTX32.OCX (多くの場合、Windows\System32ディレクトリに存在) RICHTX32.BAT (ステップ1で作成したもの) 両方のオブジェクトが一時ディレクトリにインストールされるようにその導入パスを変更します。 |
6. インストール後に実行するコマンドの設定 |
[実行するコマンド]を選択して、インストール後に実行するコマンドを定義します。
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7. パッケージの配布。 |
パッケージを保存、生成して、リリースします。そして状況に合わせて配布します。 |
配信するActiveXコントロールのライセンス契約の準拠については、配信側の責任となります。一部のコントロールでは、アプリケーションと一緒に配信する場合、特定のライセンスが必要になります。