用語集
配布ツールでは、以下の用語が使用されます。
ActiveX 外部コンポーネント |
ActiveX 外部コンポーネントは、サードパーティより提供されるActiveX コントロールです。 Visual LANSA ではすべての標準 ActiveX インターフェースをサポートしています。 LANSA 開発環境内で外部の ActiveX コントロールを使用するには、対応する LANSA ActiveX コンポーネントを作成します。ActiveX コントロールに関連付けられた外部プログラム情報が、このActiveX オブジェクト内で特定されます。 これで、その他の Visual LANSA コンポーネントとほぼ同様に、ActiveX コントロールを Visual LANSA 内で使用できます。 詳細については、『Visual LANSA 開発者ガイド』の「ActiveX コントロール」を参照してください。 |
ActiveX ラッピング・コンポーネント |
LANSAコンポーネントは、「ラッピング」してActiveXコントロールとして他のベンダーで使用できます。 LANSAコンポーネントをラッピングするには、 LANSAコンポーネントを登録し、ActiveXを使用する環境に、サポートするsession.cfgファイルを作成する必要があります。 詳細については、『Visual LANSA 開発者ガイド』の「ActiveX コントロール」を参照してください。 |
アプリケーション |
配布ツールの文脈では「アプリケーション」に2つの意味があります。 1つめは、LANSAで開発した製品ごとに境界線を引くもので、アプリケーションを構成するすべての要素を網羅します。これがLANSA開発アプリケーションです。 ただし、配布ツールでは、アプリケーションとはパッケージの集まりを指します。複数のパッケージを、配布ツールのアプリケーションという「傘」の下で結びつけることができます。ダウンロードで配信するのはアプリケーションで、パッケージではありません。 配布ツールで複数のアプリケーションを定義して、LANSA開発アプリケーションを配布できます。例えば、クライアント・サーバー・アプリケーションを配布する必要がある場合、通常、配布ツール・アプリケーションを定義してクライアント側コンポーネントを配布し、別の配布ツール・アプリケーションを定義してサーバー側コンポーネントを配布します。 |
アプリケーション・サーバー |
JIT配布の場合、アプリケーション・サーバーは、出荷されるすべての配布パッケージのリポジトリになり、クライアント(または導入先) PCからの要求を受信するアクティブなリスナーを保持します。 アプリケーションをクライアントPCで起動すると、クライアントPCはアプリケーション・サーバーと通信し、ダウンロードする更新があるかどうかを判断します。アプリケーションを開始する前に、すべての更新がクライアントPCで自動的に適用されます。 |
構築者 |
当ガイドに記載されている配布ツールのオプションや設定を選択する担当者です。 |
ベース言語 |
翻訳パッケージを基に、LANSAオブジェクトやパラメータ・ファイルの翻訳を実行する場合に基になる翻訳言語です。 パッケージをインストールする区画に言語を定義する必要があります。 |
クライアントPC |
クライアントPCは、クライアント-サーバー・インストールの不可欠な要素です。通常、クライアントPCはサーバーのデータベース (ローカルではない) にアクセスし、一部の操作の実行はサーバーに依存します。 |
コミュニケーション・ファイル |
ホスト側ルート・テーブル (lroute.dat) とリスナー・テーブル (listen.dat) です。これらのファイルは、LANSAコミュニケーション管理機能インターフェースを使用して管理されます。 |
企業アプリケーションのインストール |
企業の環境では、ユーザーは自身のPCに対して管理者の権限がないものと想定されています。データベース付属のアプリケーションをインストールする時にデータベースをTRUE (つまり SUDB=1) に設定して"全ユーザー"のインストールを実行すると、共有データベースの設定にはコンピュータの管理者権限が必要となります。 こうすることで、エンド・ユーザーは、その後の更新プログラムをインストールできます。この更新プログラムは "ユーザー別"インストールを使用したデータベース修正を行いません。 エンドユーザーがデータベース設定できるようにする必要がある場合、アプリケーション配布の設定を修正して、データベース設定を可能にできます。もしくは、msiexec.exe を使ってインストールをコマンド・ラインから実行し、パラメータ設定でデータベース設定を TRUE (つまり SUDB= 1) に変更すると可能になります。 これと比較の意味で、個人アプリケーションのインストールも参照してください。 |
配布テンプレート |
配布ツールを使用する場合、テンプレートとはパッケージ設定やオプション用に事前定義された値の導入を意味します。オブジェクトも配布テンプレートに含めることができます。 テンプレートを使用すれば、パッケージを作成するときに設定するオプションの数を減らすことができます。目的別にテンプレートを生成することや、パッケージをテンプレートとして保存することができます。 配布ツールは、あらかじめ定義されたテンプレートを数多く備えています。 |
開発者 |
配布するVisual LANSAアプリケーションを開発した担当者です。この開発者がパッケージの構築者となる場合もあります。 |
DLLアップグレード |
DLL アップグレートは現在はサポートされません。 この代替として、パッケージ・アップグレードがあります。 |
エンドユーザー |
Visual LANSA アプリケーションのユーザーです。 |
グローバル一意識別子 (GUID) |
グローバル一意識別子は一般的に GUID と呼ばれ、ソフトウェアの識別に使用される一意の参照番号です。 GUID は通常 128 ビットの値で格納され、一般的には 32 桁の 16 進数として表示されます。この番号は例えば、5667BA66-1CC2-442E-8B80-03288BB8FDC0 のようにハイフンで区切られます。 |
導入者 |
エンド・ユーザーのPCにパッケージを導入する担当者です。エンド・ユーザーが導入者となる場合もあります。 |
JIT (Just in Time) インストール |
JITパッケージ・インストールでは、ユーザーがアプリケーションにアクセスする前に、パッケージ開発アプリケーションの最新の変更がインストールされます。アプリケーション・パッケージでは適切な依存関係が定義されています。例えば、パッケージBの前にパッケージAをインストールしてから、両方のパッケージがネットワーク・サーバーにインストールされる場合などです。ユーザーがアプリケーションを開始すると、アプリケーションの起動前にアップグレードをインストールする必要があるかどうかの確認が行われます。クライアント・システムに以前にインストールされていないパッケージがある場合、そのパッケージはアプリケーションの起動前にあらかじめ定義された依存関係に従って自動的にインストールされます。 アプリケーションの使用時に変更のみをインストールする場合、以下のメリットがあります。
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MSI ファイル |
MSI ファイルは、Windows により使用されるインストーラーのパッケージ・ファイル形式です。MSI ファイルはアプリケーションのインストール、保存、および削除に使用されます。 |
msiexec.exe |
Msiexec.exe は Windows のインストーラーです。 これを使用して、MSI ファイルによりインストールされたコマンド・ラインでアプリケーションの構成、修正やインストールができます。 |
MSP ファイル |
Microsoft の Window インストーラーを使用してインストールされたアプリケーションをアップグレートするには、更新されたインストール・パッケージを再インストールする、もしくはアプリケーションに Windows インストーラーのパッチ (MSP ファイル) を適用します。 MSP ファイルにはアプリケーションの更新が含まれており、このパッチを受け取ることができるアプリケーションのバージョンが記述されています。 更新された製品の完全なインストール・パッケージよりも、アプリケーション用に Windows インストーラーのパッチを配布する方が、利点がいくつかあります。パッチにはファイル全部、もしくはファイルの更新が必要な部分のみのいずれかを含むことができます。そのため、ユーザーは製品全部のインストール・パッケージよりもずっと小さいサイズの更新パッチをダウンロードできます。データベースの変更を入れることはお勧めしません。なぜなら、管理が複雑な上、データベースが簡単に破損してしまう危険があるからです。 |
ネットワーク・クライアント・アプリケーション |
ネットワーク・クライアント・アプリケーションでは、LANSAの実行可能オブジェクトを含めずにパッケージを作成することができます。通常、ネットワーク・クライアント・アプリケーション用パッケージには、サーバーへのショートカットが入っており、相手先のプラットフォームが示されています。実行可能オブジェクトやランタイム環境はセントラル・サーバーにインストールし、アプリケーションではこれらを共有することができるからです。 サーバー側コンポーネント (LANSAランタイム環境、コミュニケーション、ファンクションとコンポーネントのコンパイル済みDLL) をインストールするには個別のアプリケーションを定義する必要があります。 |
パッケージ |
どのLANSA開発アプリケーションをどのようにユーザーのPCに配布するかを定義します。 パッケージとは、バージョンやパッチを意味する一般的な用語です。 |
パッケージ・アップグレード |
JIT (Just-In-Time) インストールは 1 種類しか存在しません。ですから、このパッケージ・アップグレートを別に区別する必要はありません。詳しくは、JIT インストールを参照してください。 |
パッチ |
Winsowsインストーラーによりインストールされたソフトウェア製品に、複数の変更を配布する際に、パッチが使用されます。ソフトウェア製品のアップグレートは、新しいバージョン (MSI ファイル) のインストール、またはパッチ (MSP ファイル) の適用により可能です。 通常、パッチは修正されコンパイルされたオブジェクトやショートカット、および実行可能ファイルの適用に使用されます。データベースの変更を配布することはお勧めしません。なぜなら、管理が複雑な上、データベースが簡単に破損してしまう危険があるからです。 パッチは、それぞれのパッチ番号により識別されます。パッチ番号は、元になるバージョンやパッチと直接関連付けられています。例えば、パッチ番号1.0.0.1 はバージョン 1.0.0 に対する最初のパッチになります。 |
個人アプリケーションのインストール |
データベース付きの個人アプリケーションの場合、アプリケーションのエンドユーザーはアプリケーション用のデータベース設定をすることができます。 このため、パッケージはデータベースの適切なオプションで生成されている必要があります。もしくは msiexec.exe をコマンド・ラインで実行してインストールし、データベース設定を TRUE に変更するパラメータ (SUDB= 1) を設定することもできます。 これと比較の意味で、企業アプリケーションのインストールも参照してください。 |
プライマリ・インストール |
メイン・アプリケーションのインストールは一般的にプライマリ インストールと呼ばれ、ネットワーク・クライアントのインストールと区別されます。ネットワーク・インストールは、ほとんどのプライマリ・インストールで自動的に作成された小さな MSI ファイルで、プライマリ・インストールにより配布されます。 |
導入先 PC |
Visual LANSAアプリケーションの配布先となる PCです。 |
テンプレート |
「配布テンプレート」を参照してください。 |
翻訳する言語 |
翻訳パッケージで、LANSAオブジェクトやパラメータ・ファイルの翻訳を実行する場合に基となる翻訳言語です。 パッケージをインストールする区画に言語を定義する必要があります。 |
翻訳パッケージ |
翻訳パッケージには、「設定」で説明されている通り、[翻訳リストを含める] または [配布パラメーター ファイルを翻訳する] のいずれか(あるいは両方)が含まれます。 翻訳パッケージをインストールすると、以下の2つのオプションを含むデスクトップ・フォルダーが作成されます。
アプリケーションの翻訳のオプションでは、LANSAで提供される[オブジェクト詳細の翻訳] フォームが起動されます。 テンプレートXTRANSLTでは、翻訳パッケージの雛形が提供されます。 |
X_START |
X_START.SAVファイルは、X_RUN.EXEコマンドとともに使用されるオーバーライド値を格納します。 通常、パッケージをインストールすると、アプリケーションを起動するデスクトップ・アイコンが作成されます。このアイコンにはLANSA X_RUNコマンドが関連付けられています。X_STARTファイルをX_RUNと一緒に使用すると、アプリケーションの起動前に値のプロンプトが表示され、プロンプトのダイアログで使用される便利なデフォルト値が提供されます。このため、アプリケーションを開始する際の起動方法と起動内容を柔軟に選択できます。 |
バージョン |
バージョンとは、ソフトウェア製品のフル・インストールのことです。バージョンはアプリケーションに属します。 バージョンは、バージョン番号により識別されます。バージョン番号は任意で番号を振ることができますが、後続のバージョンはその前のバージョン番号よりも大きくなければいけません。 |