画像のキャリブレーション
Vision Assistantは、線形、視点、または非線形の歪みを含む画像のキャリブレーションを行い、正確な測定値を返すことができます。画像キャリブレーションステップは、検査結果が実世界単位で返されるように、画像をキャリブレートします。
画像のキャリブレーションは、2つのステップから成るプロセスです。最初のステップは、キャリブレーションタイプ、キャリブレーションパラメータ、測定値を表す実際の単位を指定するオフラインのステップです。キャリブレーションプロセスの2番目のステップは、検査プロセスの間に画像に対して計算したキャリブレーションを適用します。このステップは、検査で画像キャリブレーションステップとして表されます。
Vision Assistantでは、簡易キャリブレーション、ユーザ定義点を使用したキャリブレーション、グリッドキャリブレーションという3つのタイプのキャリブレーションがサポートされています。これらのタイプは、検査中のオブジェクトに関連したカメラの位置とアプリケーションで使用するレンズタイプによって異なります。
- カメラ角度が画像面に対して垂直で、レンズの歪みがほとんどない場合は、簡易キャリブレーションを選択してください。簡易キャリブレーションは、x(水平)およびy(垂直)方向にスケールすることで、ピクセル座標を実際の座標に変換します。
- レンズ歪みがほとんどなく、画像内の視点の歪みを発生させる原因となる、画像面に対して垂直でないカメラを使用する場合、ユーザ定義点を使用したキャリブレーションを選択してください。このキャリブレーションタイプは、画像内のポイント間の既知のマッピングセットと、それらのポイントの対応する実世界の位置を使用して、画像全体に対してピクセルから実世界単位へのマッピングを計算します。
- 画像に視点または非線形歪みが発生している場合、グリッドキャリブレーションを選択してください。通常、広角レンズを使用すると非線形歪みが発生します。グリッドキャリブレーションは、キャリブレーショングリッドのドット間の距離と、グリッドの画像内のドット間の距離を使用して、キャリブレーションプロセスに対してピクセルから実世界単位へのマッピングリストを生成します。
ヒント 可能な場合、カメラをオブジェクトに対して垂直に配置して、画像内の視点の歪みを最小限にしてください。高品質レンズまたはテレセントリックレンズを使用して、画像内の非線形歪みを最小限にしてください。 |