8.3.2 ステップ2. SMTP(Simple Mail Transfer Protocol): 簡易メール転送プロトコル)を構成する
TCP/IPが正しく機能したら、次のステップはSMTPの構成です。『i5/OS TCP/IP Configuration and Reference guide (SC41-5420-00)』(英語)の「Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)」の章をお読みください。
このIBMガイドでは、OfficeVisionを使用して、またOfficeVisionを持っていない場合はSNDDSTコマンドおよびRCVDSTコマンドを使用して、電子メールを送受信する方法を説明しています。これらのコマンドを使用して電子メールを送受信する方法を学習することは必須ではありませんが、今後の段階でのテストやトラブルシューティングにとても役立ちます。
LANSA電子メール組み込み関数を使用してメッセージを送信するための配布ディレクトリをセットアップする必要はありません。LANSA電子メール組み込み関数MAIL_ADD_RECIPIENTでは、完全なSMTPアドレスを受け入れます。電子メール組み込み関数の詳細は、『LANSA テクニカルリファレンスガイド』を参照してください。
ヒント
対応するSMTPの別名を持つ1つのリモートSNADS名を定義して、OfficeVisionまたはSNDDSTコマンドのどちらかを使用してメッセージ送信をテストする場合に使用します。このSNADS名には、優先アドレスとしてSMTPがある必要があります。
注:
- デフォルトの発信元として現在のユーザーを使用する場合、つまり、MAIL_ADD_ ORIGINATOR組み込み関数を使用して発信元を追加しない場合は、現在のユーザーがそのユーザーの優先アドレスとしてSMTPを持つSNADS配布ディレクトリに登録されており、SMTPの別名を持っている必要があります。
- LANSA外の(OfficeVisionまたはRCVDSTコマンドのどちらかを使用する)メール・メッセージへの応答を受け取る場合は、SNADS配布ディレクトリに登録されており、SNADSが受信メールのSMTPアドレスをSNADS名に変換することができるSMTP別名を備えている必要があります。
インターネットを介して電子メールを送信する場合は、指定のリモート・ネーム・サーバーがドメイン名(ドメイン・ネーム・サーバーなど)を解決できる必要があります。