9 2 2 制限事項

IBM i LANSA

9.2.2 制限事項

既にインストールされているLANSAシステムで使用されているのと同じユーザー・プロファイル名は使用できません。各LANSAシステムには必ず違うユーザーを使用してください。

これは、LANSAシステムが*SYSBAS aspにある場合にはユーザー・プロファイル名がデフォルトでLANSAプログラム・ライブラリ名と同じになるため問題となりませんが、LANSAシステムがIASPグループにインストールされる際には問題となる可能性があります。

例えば、異なる二つのIASPグループに同じライブラリ名をもつ2つのLANSAシステムをインストールすることができますが、以下はIBM iシステム全体を通して固有でなくてはいけません。

  • 区画の機密保護担当者は同じにすることはできません。
  • WEBが使用される場合、同じHTTPインスタンス名を持つことはできません。  

インストール中に、LANSAシステムのデフォルトのサブシステム記述が作成され、LANSAプログラム・ライブラリに置かれます。このサブシステムは、現在のIBM i のOSの制限事項により、開始することができません。このサブシステム記述を*SYSBAS asp に動かすか、*SYSBAS aspに独自のサブシステム記述を作成して、それをLANSAのジョブ・エントリーとともに構成することはできます。

デフォルトのジョブ記述も作成されLANSAプログラム・ライブラリに置かれます。しかし、区画の機密保護担当者のユーザー・プロファイルに使用されるジョブ記述は、手動で*SYSBAS aspに移動しなくてはいけません。

LANSAシステムのインストールの際に作成されるデフォルトの作業管理オブジェクトは、*SYSBAS asp環境で機能するように必ずLANSAの為に作成されますが、IASPを使用しても問題がないように必要な変更がなされています。これらの変更は動作環境に対して必ずしも正しいとは限りません。確認し、動作環境にあった必要な変更を行うよう、強くお勧めします。