8.1.1 LANSA Open用のLANSA/ADの準備
LANSA Openをまだ使用していない場合、クライアント・サーバー・アプリケーションによってアクセスするためにIBM iサーバーを準備する必要があります。以下のセクションでは、LANSA OpenのホストとしてIBM iサーバーを使用するときに実行する必要のあるステップの概要を説明します。
1. 以下のステップを実行可能な権限を持つユーザー・プロファイルでIBM iにサインオンします。
2. LANSAシステムがバージョン 12以降であり、すべての必要なEPC(Expedited Program Changes)が適用されていることを確認します。LANSAシステムが必要なレベルでない場合は、LANSA Openのこのバージョンを使用する前にシステムをアップグレードする必要があります。アップグレードに必要な 手順については、LANSA製品の販売元へお問い合わせください。
ロードされているEPCを確認する方法については、『LANSA/AD ユーザーガイド』の「EPC (Expedited Program Changes)」を参照してください。
3. IBM i上のデータにアクセスするために、PCユーザーのIBM iユーザー・プロファイルをセットアップします。
これらのユーザー・プロファイルの作成時に、LANSAプログラムにアクセスできる権限がこれらのプロファイルに与えられていることと、正しいジョブ記述が指定されていることを確認します。ユーザー・プロファイルのジョブ記述には、以下のライブラリを含むライブラリ・リストがある必要があります。
QGPL
QTEMP
LANSA for IBM i プログラム・ライブラリ
LANSA通信ライブラリ
4. 各IBM iユーザー・プロファイルのシステム配布ディレクトリにディレクトリ・エントリーを追加します。
TCP/IPを介してIBM iに接続するために、ユーザー・プロファイルが有効になっていることを確認します。
5. LANSAの販売元から提供されるLANSA Openのライセンス・コードを入力します。詳しくは「LANSA IBM iのライセンス」を参照してください。
6. DC@A10データ・エリアを確認し、アプリケーションに最適なレベルに設定します。詳細については、「DC@A1Oバッファ/データ・エリアの調整」を参照してください。
7. 以下の設定を確認します。
- クライアント、スーパーサーバーまたはサーバーのサポート(*IOMXSERVER)
- PFキー順序で高速レコード・ブロック化のサポート(*IOMBLOCKBYKEY)
- RRN順で高速レコード・ブロック化のサポート(*IOMBLOCKBYRRN)
なお、これらのキーワードを変更するときは、必ず、アクセスするファイルのI/Oモジュールのコンパイル(つまり、再コンパイル)が必要です。これらのキーワードの詳細については、『LANSA/AD ユーザーガイド』の「コンパイル作業と編集の設定」を参照してください。
8. まだLANSAリスナーを構成して起動していない場合は、そうする必要があります。「TCP/IPおよびLANSAリスナー」を参照してください。
9. IBM i上のLANSAリポジトリが認識できるLANSA Openを介して、フィールドとファイルにアクセスできるようにします。使用可能なオプションの詳細については、『LANSA/AD 入門』を参照してください。
10. LANSAに対してファイルを既知とした後は、仮想フィールド、事前結合、アクセス経路、または多くのリポジトリ機能を使用して、ファイルの機能を拡張できます。これらの機能の実装方法の詳細を学習するには、『LANSA/AD ユーザーガイド』を参照してください。