4 4 1 QGPLからLANSA通信ライブラリに変更する

IBM i LANSA

4.4.1 QGPLからLANSA通信ライブラリに変更する

QGPLではなく別の通信ライブラリを使用するには、以下の手順を使用してLANSAライブラリ構造を更新します。

:これらのステップを実行する場合は、経験豊富なLANSAユーザーである必要があります。これらのステップはLANSAアップグレードを実行する直前にするものではありません。ステップ7の説明に従ってアップグレードを実行する前に変更内容を完全にテストする必要があるためです。

1.   LANSAシステムをアップグレードする前に、新規のLANSA通信ライブラリを作成します。このライブラリをDCXCOMLIBと名前を付けることを推奨します(または、サイトの基準に合う名前を使用します)。

2.   QGPLライブラリ内のDC*、LC*、LX*、W3*、GU*、JSM*、LWEB.DATおよびLANSA*の各オブジェクトをバックアップします。

3.   新しいDCXCOMLIBにこれらのバックアップされたオブジェクトを復元します。

4.   DC*、LC*、LX*、W3*、GU*、JSM*、LWEB.DATおよびLANSA*の各オブジェクトをQGPLライブラリから削除します。

5.   以前のインストールまたはアップグレードの際に残ったローダー・オブジェクト(存在する場合)を削除します。詳細は、「4.4.2 QGPLから古いローダー・オブジェクトを削除する 」を参照してください。

6.   LANSA関連のジョブ記述、ユーザー・プロファイル、サブシステム記述などすべてを変更して、新しいDCXCOMLIBをライブラリ・リストのQGPLの前に含めます(ジョブが必要とする他のLANSA以外のオブジェクトのために、ライブラリ・リストにQGPLを残してください)。

7.   以下のコマンドを使用して、データ・エリアDCXLOADA01の桁21の通信ライブラリ名を変更します。

  CHGDTAARA dtaara(<pgmlib>/DCXLOADA01 (21 10)) VALUE(<comlib>)

8.   以下のコマンドを使用して、データ・エリアDCXLOADA02の桁12のCGIライブラリ名を変更します。

  CHGDTAARA dtaara(<pgmlib>/DCXLOADA02 (12 10)) VALUE(<cgilib>)

      もしCGIライブラリがCOMLIBと同じである場合、<cgilib>の値にCOMLIBを使用してください。

      :CGI LIBがCOMLIBと同じでない場合もあります。

9.   LANSAシステムをテストして、新しいライブラリで機能するかを確認します。開発者/ユーザー・プロファイルを確認します。すべてのバッチ・ジョブと対話型ジョブを確認します。なお、LANSA Client、LANSA SuperServer、Host Monitors for Visual LANSAを含むクライアント/サーバー・ジョブを確認します。LANSA for the Webアプリケーションのテストをテストします。LANSA for the Webアドミニストレータとエディターを確認します。ライブラリ・リストの最新情報を維持していることを確認するには数日から数週間かかります。

10. 新しいライブラリ構造を使用してLANSAシステムのテストを完了(また、データ・エリアDCXLOADA01のライブラリ名を変更)すると、アップグレードを実行する準備が整います。

11.   LANSA for the Webを使用している場合は、QGPLの代わりに新しい通信ライブラリ(例えばDCXCOMLIB)を参照するように構成を変更します。