10.3.1 電子メールの問題を見い出す
構成およびセットアップ:
1. TCP/IPおよびMSFは実行されていますか?
2. SMTP配布待ち行列の配信スケジュールを確認してください。
3. 受け取り側がIBM iであり、OfficeVisionを使用している場合、SNADSは実行されていますか?
4. SMTP構成は正しいですか?リモート・ネーム・サーバーを指定しましたか?そのリモート・ネーム・サーバーのアドレスは正しいですか?
5. IBM iが、構成されているシステム記憶域のしきい値を超えていますか?出荷時の設定では、通常、90%です。現在の使用率は、DSPSYSSTSコマンドを使用すると確認できます。
確認箇所:
LANSA電子メールが機能していない場合は、以下を確認することで問題の箇所の特定を試みることができます。
1. 電子メールBIFの戻りコード。これらがエラー状態を戻している場合は、LANSAによって発行された診断メッセージを読むLANSAファンクションが実行されているジョブのジョブ・ログを確認します。
2. MSFジョブのジョブ・ログ。LANSAが電子メール・メッセージをMSFに書き込んだ後は、MSFのジョブがその処理を実行します。ジョブ・ログを確認して、問題の兆候がないか確認します。
3. LANSA電子メール・トレース機能のスプール・ファイル。このファイルは、MSF出口ポイントによって処理されるときの電子メール・メッセージを追跡します。LANSA電子メール・メッセージのトレースの詳細は、「LANSA電子メール・トレース機能」を参照してください。
4. 『i5/OS TCP/IP Configuration and Reference guide (SC41-5420-00)』(英語)の「Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)」という章では、OfficeVisionを使用して、もしくはOfficeVisionを持っていない場合にはSNDDSTコマンドおよびRCVDSTコマンドを使用して、電子メールを送受信する方法を説明しています。LANSA電子メールをセットアップする前に、SNDDSTがセットアップされ、正しく機能していることを確認する必要があります。
メール・メッセージのオプション:
メール・メッセージのオプションPRIORITY、SENSITIVITY、IMPORTANCEおよびRECEIPT_REQUESTEDは、一部のメール・クライアントでは無視されることがあります。アプリケーションが会社内だけで使用されている場合は、これらのオプションが認識されていることを確認することができます。メール・メッセージをインターネットを介して送信しており、アプリケーションのユーザーに対してこれらのオプションが使用可能であることを確認する場合、これらのオプションが認識されていないかもしれないということを相手側のアプリケーションのユーザーに助言する必要があります。