3.2.5 カスタム・インストールを確認する
バッチ・ジョブの完了を示すメッセージが表示されたら、LANSAシステムを使用する前に結果のジョブ・ログQPJOBLOGを確認します。
インストールにEPCが付属している場合、EPCが適用され、EPCログが更新されます。
LANSAのアップデート・ジョブが完了したら、ジョブのスプール・ファイルを以下の通りに確認してください。
スプール・ファイルの確認
- ファイル名:QPDSPMSG
- ユーザー・データ:SUMMARYMSGおよびDETALMSG
ジョブログにエラーがないか確認
必要なIBM iソフトウェアの確認
- ファイル名:QSYSPRT
- ユーザー・データ:DC@LOAD20
インストールが成功したら、最後に以下のメッセージが表示されます。
****選択された全てのLANSAコンポーネントが正常にインストールされました****
このインストール・メッセージが表示されたかどうかにかかわらず、今後の参照のためにインストールから生成されたジョブ・ログは保持してください。
初期化インポートを選択している場合は、カスタム・インストール・プロセスで区画が複数言語対応に自動的に設定されます。この区画は、LANSA_CLNジョブで複数言語非対応状態に戻ります。LANSA_CLNが正常に実行されたかを確認してください。詳細は、「LANSA_CLNの確認」を参照してください。
実行する次のステップを確認する必要がある場合は、関連するインストール・プロセスに戻ります。
LANSA/ADのインストールが正常に完了した場合は、「LANSAIBM iのライセンス」に進みます。
QOTHPRDOWN ユーザー・プロファイル
インストールの際にQSECOFRの代わりにQOTHPRDOWNを使用した場合、QOTHPRDOWNプロファイルはSTRSBSコマンドを使用する権限を持たない場合があります。このため、以下のサブシステムは自動的にスタートしない可能性があります。
- LISTENER
- LANSA Integrator(インストールした場合)
サブシステムをスタートする適切な権限を持つユーザー・プロファイルを使用できます。(STRSBS)
もしQOTHPRDOWNを製品所有者として使用しなかった場合、「QOTHPRDOWNプロファイルを使用しない場合」の手続きを実行しなくてはいけません。
カスタム・インストールの失敗
以下のメッセージが表示されない場合は、
****選択された全てのLANSAコンポーネントが正常にインストールされました****
ジョブ・ログ内やワークステーションに送信された他のメッセージを読み、推奨されているアクションを完全に実行します。
ジョブ・ログを読むときは、必ず最後のページから逆方向に読んでください。先頭から読んでも、最初に記載されているエラーが問題の原因であると考えることはできません。
例えば、ほとんどのジョブ・ログには、「プログラム待ち行列QCLが見つかりません」という非常に初期の段階のエスケープ・メッセージが含まれています。ジョブ・ログを前から読み、この明らかに致命的で重大なメッセージで止まると、アップグレードが失敗した実際の原因を見逃します。この場合、アップグレード・ソフトウェアがどちらのIBMコマンド・リクエスタ・プログラム(QCLまたはQCMD)がこのソフトウェアを制御しているかをテストするときにこのエラーが発生します。致命的ではない場合は、アップグレードに関する問題は示されません。
問題の原因を明確に示しているメッセージを生成されたジョブ・ログで確認することなく、インストールを再実行しないでください。