4.1.8 アップグレードの確認
アップグレード中に、インストールと共に提供されたEPCは自動的に適用されます。
i5/OSコマンドCHGMSGQを使用して、指定されているメッセージ待ち行列をDLVRY(*BREAK)に変更し、送信後のジョブのメッセージを受け取ることを推奨します。例:
CHGMSGQ DSP02 DLVRY(*BREAK)
LANSAのアップデート・ジョブが完了したら、ジョブのスプール・ファイルを以下の通りに確認してください。
メッセージの確認
- ファイル名:QPDSPMSG
- ユーザー・データ:SUMMARYMSGおよびDETALMSG
及び、エラーの確認
必要なIBM iソフトウェアの確認
- ファイル名:QSYSPRT
- ユーザー・データ:DC@LOAD25
インストールが成功したら、最後に以下のメッセージが表示されます。
****選択された全てのLANSAコンポーネントが正常にインストールされました****
このインストール・メッセージが表示されたかどうかにかかわらず、今後の参照のためにインストールから生成されたジョブ・ログは保持してください。
該当する場合は、「Integratorのアップグレードの確認」も参照してください。
LANSAアップグレード・バッチ・ジョブの完了後、初期化オプションが選択されている場合は、ジョブLANSA_CLNが解放されていることを確認します。LANSA_CLNの詳細は、「LANSA_CLNの確認」を参照してください。
QOTHPRDOWN ユーザー・プロファイル
インストールの際にQSECOFRの代わりにQOTHPRDOWNを使用した場合、QOTHPRDOWNプロファイルはSTRSBSコマンドを使用する権限を持たない場合があります。このため、以下のサブシステムは自動的にスタートしない可能性があります。
- LISTENER
- LANSA Integrator(インストールした場合)
サブシステムをスタートする適切な権限を持つユーザー・プロファイルを使用できます。(STRSBS)
もしQOTHPRDOWNを製品所有者として使用しなかった場合、「QOTHPRDOWNプロファイルを使用しない場合」の手続きを実行しなくてはいけません。
アップグレードの失敗
以下のメッセージが表示されない場合は、
選択された全てのLANSAコンポーネントが正常にインストールされました****
アップグレードの失敗の原因を判断するため、アップグレードで生成されたジョブ・ログを読んでください。ジョブ・ログを読むときは、必ず後ろから逆方向に読んでください。先頭から読んでも、最初に記載されているエラーが問題の原因であると考えることはできません。
例えば、ほとんどのジョブ・ログには、「プログラム・メッセージの待ち行列QCLが見つかりません」という非常に初期の段階のエスケープ・メッセージが含まれています。ジョブ・ログを前から読み、この明らかに致命的で重大なメッセージで止まると、アップグレードが失敗した実際の原因を見逃します。この場合は、どちらのIBMコマンド・リクエスタ・プログラム(QCLまたはQCMD)がアップグレード・ソフトウェアを制御しているかをアップグレード・ソフトウェアがテストするときにジョブ・ログにこのエラーが発生します。致命的ではない場合は、アップグレードに関するいかなる種類の問題も示されません。
アップグレードの再開
いかなる状況でも、まずジョブ・ログで再開できるかどうかを明確に示しているメッセージを確認しない限り、アップグレードを再開しないでください。アップグレード・ジョブ・ログの末尾に印刷されている復元/再開の手順に従う必要があります。