4 1 8 アップグレードの確認

IBM i LANSA

4.1.8 アップグレードの確認

アップグレード中に、インストールと共に提供されたEPCは自動的に適用されます。

i5/OSコマンドCHGMSGQを使用して、指定されているメッセージ待ち行列をDLVRY(*BREAK)に変更し、送信後のジョブのメッセージを受け取ることを推奨します。例:

CHGMSGQ  DSP02 DLVRY(*BREAK)

LANSAのアップデート・ジョブが完了したら、ジョブのスプール・ファイルを以下の通りに確認してください。

メッセージの確認

  • ファイル名:QPDSPMSG
  • ユーザー・データ:SUMMARYMSGおよびDETALMSG

及び、エラーの確認

必要なIBM iソフトウェアの確認

  • ファイル名:QSYSPRT
  • ユーザー・データ:DC@LOAD25

インストールが成功したら、最後に以下のメッセージが表示されます。

  ****選択された全てのLANSAコンポーネントが正常にインストールされました****

 

このインストール・メッセージが表示されたかどうかにかかわらず、今後の参照のためにインストールから生成されたジョブ・ログは保持してください。

該当する場合は、「Integratorのアップグレードの確認」も参照してください。

LANSAアップグレード・バッチ・ジョブの完了後、初期化オプションが選択されている場合は、ジョブLANSA_CLNが解放されていることを確認します。LANSA_CLNの詳細は、「LANSA_CLNの確認」を参照してください。

QOTHPRDOWN ユーザー・プロファイル

インストールの際にQSECOFRの代わりにQOTHPRDOWNを使用した場合、QOTHPRDOWNプロファイルはSTRSBSコマンドを使用する権限を持たない場合があります。このため、以下のサブシステムは自動的にスタートしない可能性があります。

  • LISTENER
  • LANSA Integrator(インストールした場合)

サブシステムをスタートする適切な権限を持つユーザー・プロファイルを使用できます。(STRSBS)

もしQOTHPRDOWNを製品所有者として使用しなかった場合、QOTHPRDOWNプロファイルを使用しない場合の手続きを実行しなくてはいけません。

 

アップグレードの失敗

以下のメッセージが表示されない場合は、

      選択された全てのLANSAコンポーネントが正常にインストールされました****

 

アップグレードの失敗の原因を判断するため、アップグレードで生成されたジョブ・ログを読んでください。ジョブ・ログを読むときは、必ず後ろから逆方向に読んでください。先頭から読んでも、最初に記載されているエラーが問題の原因であると考えることはできません。

例えば、ほとんどのジョブ・ログには、「プログラム・メッセージの待ち行列QCLが見つかりません」という非常に初期の段階のエスケープ・メッセージが含まれています。ジョブ・ログを前から読み、この明らかに致命的で重大なメッセージで止まると、アップグレードが失敗した実際の原因を見逃します。この場合は、どちらのIBMコマンド・リクエスタ・プログラム(QCLまたはQCMD)がアップグレード・ソフトウェアを制御しているかをアップグレード・ソフトウェアがテストするときにジョブ・ログにこのエラーが発生します。致命的ではない場合は、アップグレードに関するいかなる種類の問題も示されません。

アップグレードの再開

いかなる状況でも、まずジョブ・ログで再開できるかどうかを明確に示しているメッセージを確認しない限り、アップグレードを再開しないでください。アップグレード・ジョブ・ログの末尾に印刷されている復元/再開の手順に従う必要があります。