DataClass プロパティ

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DataClass プロパティ

DataClassはコントロールに表示される情報を制御します。

DataClassプロパティを使用して、実行時のコンポーネントに表示される情報を指定します。

DataClassプロパティの値はフィールドか*NULLです。 値を*NULLに指定した場合は、データクラスは指定されません。 DataClassの値としてフィールドが指定されると、このフィールドの値がコンポーネントに表示され、入力された値にはそのフィールドの編集ルールが使われます。 DataClassの値は、そのコントロールに適切なタイプであれば、どんなフィールドでも指定することができます。

DataClassプロパティの値としてフィールドを追加するには、DataClassの値をクリックし、省略記号(3つの点)の付いたボタンをクリックします。 そしてフィールドを選択します。

DataClassプロパティの値としてフィールドを割り当てると、そのフィールドのデータ・クラス定義が作成されます。

DEFINE_COM CLASS(#STD_NUMBR) NAME(#STD_NUMBR)

 

データ・クラスとしてのフィールドとフォーム上に表示されるフィールドの違いを理解するために、フォームにドラッグされたフィールドは以下のようなコンポーネント定義を作成することに注意してください。

DEFINE_COM CLASS(#STD_NUMBR.Visual) NAME(#STD_NUMBR)

 

コンポーネント・クラスのビジュアル修飾子がコンポーネントのビジュアル表示が作成されたことを意味するのに対し、データ・クラス記述では単にそのフィールドのタイプと属性の非ビジュアルなコンポーネントのみを指定します。

データ・クラスのコンポーネントには次のような使用法があります:

編集ボックス: フィールドそのものを使った方が簡単なので、通常はフィールドを編集ボックスのDataClass値として使用しません。

スピン編集ボックス: スピン編集ボタンがついた数値フィールドを表示する場合、フォームにスピン編集ボックスを追加し、そのDataClass値としてフィールドを指定します。 例えば、フィールド#STD_NUMをフォームに追加すると、標準の入力/出力フィールドとして表示されます。 このフィールドにスピン・ボタンをつけて表示する場合は、最初にスピン編集ボックスを追加し、フィールド#STD_NUMをスピン編集のDataClassプロパティとして指定します。 スピン編集ボックスは、スピン・ボタンとは別に#STD_NUMフィールドと同様の動きをします。

スピン・ボタンは、数の増加に使用するので、スピン編集ボックスのDataClassプロパティの値には、数値フィールドのみが使用可能です。

コンボ・ボックス: DataClassを指定して、入力された値にコンポーネントのデータ・クラスの編集ルール(例えばタイプや長さなど)を使用します。

また、コンボ・ボックスの編集部分には、最初の列(DisplayPositionが1)の現在の項目の値が表示されます。 最初の列のソースとして使用されるフィールド以外のフィールド値を編集エリアに表示するには、このフィールドをDataClassとして指定します。 このフィールドは、コンボ・ボックスの他の列のソースとして使用されるフィールドのいずれか、またはリポジトリ内の他のフィールドです。

編集エリアに列を表示する場合、DisplayPositionを1に変更する方が簡単なので、通常はコンボ・ボックス内の列として使用するフィールドをDataClass値として指定することはありません。 より典型的な使用方法としては、複数列の現在値を結合させるフィールドや、DataClassとしてフィールドを使用して編集エリアで全ての値が表示されるようにする場合などです。 例えば、コンボ・ボックスに社員の名前と名字の列がある場合、この2つのフィールドの値を連結したフィールドをDataClassとして使用することができます。

プロパティ・シート: プロパティ・シートの全てのエントリーはデータ・クラスに基づいたものでなければなりません。 詳細は、プロパティ・シートのヘルプを参照してください。