7 3 トレース ハンドラーの使用

Visual LANSA

7.3 トレース・ハンドラーの使用

トレース・ハンドラーが作成されると、これをアプリケーションに追加できるようになります。追加するには、初期化の一部として簡単な Define_Com ステートメントを使用します。例えば、トレース・ハンドラーが Tracing という名前のコンポーネントとして作成された場合、次のようなステートメントを追加します。

Define_Com Class(#Tracing) name(#TraceHandler)

 

7.2 トレース・ハンドラー例 を使用していれば、上記のように、アプリケーションで使用できるように公開するだけです。これは内蔵オブジェクトで、適切なトリガー条件に一致する場合、システム・トレース・ハンドラーとして自身を設定します。例で言うと、システムのソース・フォルダ内のファイル TracingOn.txt の存在がこれに当たります。

これで、アプリケーション・ソースの RDML コードの必要な箇所に、トレース・コマンドを追加できる準備が整いました。TraceMessageText と TraceMessageData という 2 つのメソッドを使用してトレース・コマンドが追加できます。

TraceMessageText には4 つのバリアント入力パラメータがあります。これが使用されると、トレース・ハンドラー内の TraceMessage メソッドが指定された変数につき1度実行されます。

#Sys_Appln.TraceMessageText(#Empno #Givename #Surname)
 

TraceMessageData にはソース・パラメータと、9 つのバリアント・パラメータがあります。このバリアント・パラメータは、 Substitute 組み込み関数を使用した時と同様、ソース・パラメータ内で代替されます。

#Sys_Appln.TraceMessageText("Employee &1 Name &2 &3" #Empno #Givename #Surname)
 

トレース・コマンドが組み込まれたフォームの例は、「7.4 トレース使用例」 を参照してください。