2 19 データベース ダイアグラム

Visual LANSA

2.19 データベース・ダイアグラム

 

前提条件:データベース・ダイアグラムを使用するには、Microsoft Visio 2010以降が必要です。

データベース・ダイアグラムでは、LANSAリポジトリに格納されているファイル定義の最新のグラフィカル・ビューを表示できます。

ダイアグラムは、使用するPC上のLANSAディレクトリに保存されます。そのため、ユーザーが作成するデータベース・ダイアグラムは、同じリポジトリを使用している他のユーザーからは見えません。

物理ファイルは、エディターの [リポジトリ] タブからドラッグ・アンド・ドロップすれば、ダイアグラム上のどこにでも配置できます。ダイアグラムには、アクセス経路で定義されているファイル間の関係が表示されます。

ファイルを手作業でダイアグラムに追加する際、関連ファイルを追加することもできます。

ダイアグラムに表示されているファイルの定義を開くには、コンテキスト・メニューを右クリックして、[編集するファイルを開く] を選択します。

ダイアグラムは、後で表示したりドキュメントやプレゼンテーションで使用するために、別個のスタンドアロンVisioドキュメントとして保存できます。

データベース・ダイアグラムのファイル

データベース・ダイアグラムには、LANSAリポジトリに存在する物理ファイルが表示されます。以下は、LANSA デモンストレーション人事アプリケーションからの人事スキル・ファイル (PSLSKL) がダイアグラムに表示されている例です。

各ファイルには3つの部分があります。

  • 上部は緑で、ファイルの名前と説明が表示されます。
  • 中間部は青で、ファイルに属するすべての実フィールドの説明が表示されます。最初の2つのフィールド説明の後に付いているアスタリスクは、そのフィールドがファイルのプライマリ・キーであることを示しています。また、アスタリスクの後ろの数字は、ファイル内のフィールドのキー位置を示しています。
  • 下部は黄色で、ファイルに属するすべての仮想フィールドの説明が表示されます。

また、ダイアグラムには、ファイルに定義されたアクセス経路で定義された物理ファイル間の関係が表示されます。物理ファイル間の関係は、ファイルのシェイプを繋ぐ線によって表現されます。アクセス経路のプロパティにより線の端の形が異なり、それにより関係のタイプを指定します。例えば次のようになります。

この例では、人事ファイルと人事スキル・ファイルの関係が示されています。線の人事ファイル側の端が単線で、線の人事スキル・ファイル側の端は3本に分かれていることに注意してください。これは、人事ファイルと人事スキル・ファイル間に、アクセス経路で定義された、1対多の関係が存在することを示しています。

線の端のタイプについては、このガイドの後のほうで説明します。

データベース・ダイアグラムでのアクセス経路

アクセス経路の定義は、ファイルが関係していることをダイアグラム・ビューアーが判断する手段です。ファイルの関係は、ダイアグラムのファイル・シェイプ間の線によって示されます。

結合線の端は、関係のタイプを表現します。

必須の1対1の結合で、アクセス経路元には最大1個のレコード・プロパティとデフォルト処理のABORTがあります。

オプションの1対1の結合で、アクセス経路元には最大1個のレコード・プロパティとデフォルト処理のIGNOREがあります。

1対多の親/子関係で、アクセス経路元には最大9999個のレコード・プロパティがあります。

上記と異なるアクセス経路プロパティとの関係です。

 

元ファイルとターゲット・ファイルのアクセス経路の関係の定義が一致すると、ダイアグラム上の結合線は黒になることに注意してください。これは、2つのファイル間の関係が完全に定義されていることを表します。

一致するアクセス経路がない場合、ダイアグラム上の結合線はピンクになります。これは、2つのファイル間の関係が部分的に定義されていることを表します。

Ý2. オブジェクトの編集