Infineon Security Platform コンピュータ ポリシー

Infineon Security Platform

Infineon Security Platform ソリューション - ポリシー管理

Infineon Security Platform コンピュータ ポリシー

Infineon Security Platform ソリューション ソフトウェアは、以下のコンピュータ ポリシー設定をサポートしています。

サーバー モードでは、コンピュータ ポリシーは、ドメイン管理者によって Trusted Computing Management Server を通じてドメイン全体に対して設定されます。 サーバー モードでのみ有効な設定は、Trusted Computing Management Server により提供される、管理テンプレート ファイルに記述されていることにご注意ください。
既定値: ポリシーがまだ設定されていない (つまり、ローカル グループ ポリシー エディタが未構成状態を表示している) 場合、Security Platform ソリューション ソフトウェアは既定値を適用します。

すべてのバージョン設定

スタンドアロン モード バージョンとサーバー モード バージョンの両方に有効な設定。

ポリシー 説明 既定値
TPM 設定の準備 有効: Trusted Platform Module が無効で、Physical Presence Interface(PPI) をサポートしている初期化未了のプラットフォームでは、Trusted Platform Module は自動的に有効になるよう準備されます。ユーザーは有効化を完了するよう案内されます。

無効: Trusted Platform Module は自動的に有効になるよう準備されません。

無効
リモート コンピュータ上の管理者が、プラットフォーム キーを使用できるようにする 有効: 管理者は、プラットフォーム キーをローカルでもリモート コンピュータからでも使用できます。

無効: プラットフォーム キーを遠隔で使用することは許可されていません。Trusted Computing Group (TCG) での議論では、プライバシーの観点から、これらのキーへのアクセスは制限されます。Security Platform の特定ができるすべてのキーは、リモート アクセスから見えなくなります。このポリシーは、全ての関係しているコンピューターが Trusted Domain のメンバーである事を必要とします。これは、ドメイン メンバーシップをサポートしているオペレーティング システムにのみ関係します。

Security Platform の管理者と動作はこのポリシーによって制限されないことに注意してください。

無効
保護されていない TPM NV メモリの読み出しを許可する Trusted Platform Module 1.2 に格納されている不揮発性 (NV) メモリを誰が読み出し可能か指定します。NV メモリには機密データが含まれている場合もあります。

有効: ローカル管理者だけか、ローカル及びリモート管理者か、すべてのローカル ユーザーか、あるいはすべてのユーザーが、保護されていない NV データを読み出し可能かのいずれかを指定します。

無効: どのユーザーも、保護されていない NV データを読み出しできません。

このポリシーは、Trusted Platform Module 1.2 を搭載した Security Platform にのみ適用されます。

Security Platform の管理及び動作は、この設定によって制限されません。

有効/ローカル管理者
辞書攻撃のしきい値 TPM の辞書攻撃防御機能が作動するまでの認証試行回数を指定します。

有効: キー (例: Security Platform ユーザー認証に使用)、所有者、およびシールされたデータ(例: PIN との組み合わせで Windows BitLocker に使用) へのアクセスに対して、辞書攻撃防御が作動するまでの認証試行可能な回数を指定します。

無効: 辞書攻撃防御しきい値を設定することはできません。既定値が適用されます。

このポリシーは Infineon Trusted Platform Module 1.2 を搭載した Security Platform にのみ適用されます。Security Platform 初期化の前に設定されている必要があります。このポリシーの変更は、次の防御レベルのリセット後に有効になります。
このポリシーが設定されていない場合、スタンドアロン モードでは、初期化ウィザードを使用して、各プラットフォームに同じ設定をすることができます (辞書攻撃防御機能の設定をご覧下さい)。この場合、設定を有効にするために、防御レベルのリセットは必要はありません。
すべての Security Platform ユーザーは、許容されるユーザー認試行の回数を共有します。システム上に並行して複数のユーザーがいる場合 (ユーザーの簡易切り替えを使用している場合など) には、このことを考慮してください。

辞書攻撃の詳細

有効
所有者: 3 回
キー: 5 回
データ: 10 回
厳重なパスワード フィールド セキュリティを有効にする

有効: シークレット データ (例: パスワードまたはシークレット) をクリア テキストで切り取り、コピー、貼り付け、表示することはできません。

無効: 貼り付けることはできます。シークレット データ (例: パスワード、シークレット) がクリア テキストで見える場合、切り取りとコピーが可能です。

無効
省電力状態に入った場合はキーを消去する

有効: コンピューターが省電力状態のスタンバイ (S3) または休止状態 (S4) どちらかに入る前に、Security Platform キーは消去されます。そのため省電力状態でのセキュリティ レベルが上がります。省電力状態から戻った後は、Security Platform 機能が再度ユーザー認証を要求します。

無効: Security Platform キーは消去されません。

有効
 
拡張認証プロバイダ

有効: 拡張認証プロバイダのクラスID (CLSID)、または複数の CLSID をセミコロンで区切って入力します。
まだ設定されていないクライアント システムで、ここに指定されたプロバイダのみが、拡張認証を使用するために受け入れられます。
拡張認証プロバイダのクラス ID が分からない場合は、拡張認証プロバイダの製造元にお問い合わせてください。
クラスIDの例: {76D8D888-B5AC-49FC-9408-8A45D37F3AC6}

無効: 拡張認証プロバイダを指定することはできません。拡張認証は、設定されていないクライアント システムでは利用できません。

サーバー モードでは、無効にしたのと同様の動作。

スタンドアロン モードでは、以前のプロダクト バージョンと同じ動作、すなわちインストールされているプロバイダは使用可能。
リモート コンピュータ上の管理者が、所有者権限を取得することを許可する 有効: コンピュータ上で所有者権限を取得するときに、管理者はローカルにいる必要はありません。大きなネットワークのクライアントの設定を実行する場合、この機能は特に有用です。

無効: リモート コンピュータから所有者権限を取得することはできません。

このポリシーは、全ての関係しているコンピュータが Trusted Domain のメンバーである事を必要とします。これは、ドメイン メンバーシップをサポートするオペレーティング システムにだけ関係します。

無効
リモート コンピュータ上の管理者が、SRK 公開キーを取り出すことを許可する

Trusted Platform Module に保管された Storage Root Key (SRK) の公開キーの情報を誰が読み出すことができるか指定します。SRK 公開キーから Security Platform を識別することができるので、SRK 公開キーには特別な保護が必要です。

有効: 管理者は SRK の公開キーをローカルだけではなくリモート コンピュータからでも取得できます。

無効: SRK SRK 公開キーをリモート コンピュータから取得することはできません。

移行ステップの自動エクスポートと承認では、移行先コンピュータでこの設定を有効にする必要があります。
このポリシーは、全ての関係しているコンピュータが Trusted Domain のメンバーである事を必要とします。
これは、ドメイン メンバーをサポートしているオペレーティング システムにだけ関係します。 無効

スタンドアロンモード バージョン設定

スタンドアロン モード バージョンのみに有効な設定。

ポリシー 説明 既定値
所有者パスワード - パスワードの最小の長さ 有効: 所有者パスワードに対して要求する最小の長さを指定します。例: 6。
パスワードの最小の長さは、これから設定または変更する所有者パスワードに適用されます。

無効: パスワードの最小の長さは 6 文字です。

この設定は、スタンドアロンの Security Platform で設定される所有者パスワードにのみ適用されます。Trusted Computing Management Server を介して設定される所有者パスワードの最小パスワード長は、同じ名称の Trusted Computing Management Server ポリシーによって設定されます。

パスワード処理に関する詳細 有効、6 文字 所有者パスワード - パスワードは複雑さ要件を満たす必要がある 有効: パスワードの複雑さ要件が、これから設定または変更される所有者パスワードに適用されます。

無効: パスワードの複雑さ要件は適用されません。

この設定は、スタンドアロンの Security Platform で設定される所有者パスワードにのみ適用されます。Trusted Computing Management Server を介して設定される所有者パスワードの複雑さ要件は、同じ名称の Trusted Computing Management Server ポリシーによって設定されます。 パスワードの複雑さに関する詳細 無効 プラットフォームの設定を許可する 有効/Management Provider とウィザードを許可: プラットフォームを Management Provider インターフェース、クイック初期化ウィザード、又は初期化ウィザードを使って初期化することができます。

有効/Management Provider のみ許可: プラットフォームは、Management Provider インターフェイスを使ってのみ初期化できます。

無効: プラットフォームは初期化できません。

有効/Management Provider とウィザードを許可。 緊急時復元を含むバックアップの設定を強制する 有効: 自動バックアップ (緊急時復元を含む) の設定は、Security Platform 初期化の際に必須となります。
自動バックアップの設定なしで Security Platform がすでに初期化されている場合は、自動バックアップの設定を強制しません。

無効: 自動バックアップの設定を強制しません。バックアップは Security Platform の初期化を実行した後で、設定ツール - バックアップ - 設定... で設定できます。

無効 バックアップ アーカイブの場所 有効: バックアップ アーカイブ ファイル名を含むパスを指定します。例:
\\BackupServer\SecurityPlatformShare\SPSystemBackup.xml
この宛先パスを、バックアップ機能を設定する際に強制します。同じ名前の XML ファイル及びフォルダから成る自動保存バックアップ アーカイブが作成されます。例:
SPSystemBackup.xml ファイルと SPSystemBackup フォルダ。
すでにバックアップ機能を設定している場合は、再設定されない限り、既存のバックアップ パスを保持します。

必ずすべての Security Platform がアクセスできる有効なパスを入力してください。有効なパスでない場合は、バックアップの設定に失敗します。

無効: バックアップ宛先パスは、バックアップ機能を設定する際に、自由に指定できます。

無効 システムバックアップを即時実行する 有効: Security Platform データの重要な変更後、システム バックアップ アーカイブは即時更新されます。

前提条件: 自動バックアップが設定されている必要があります。システム バックアップ アーカイブへの書き込みアクセスも可能である必要があります。  

無効: Security Platform データの重要な変更後でも、システム バックアップ アーカイブは即時に更新されません。自動バックアップが設定されており、システム バックアップ アーカイブへの書き込みアクセスが可能な場合は、次回のスケジュールされたシステム バックアップ時にそのアーカイブが更新されます。

有効 アーカイブから緊急時復元用トークンの公開キーを使用する 有効: 公開キー ファイル名を含むパスを指定します。例:
\\ServerName\FolderName\ArchiveName.xml
このパスは、緊急時復元を設定する際に強制されます。
すでに緊急時復元が Security Platform PC で設定されている場合、この設定はこの PC には影響がありません。

必ずすべての Security Platform PC がアクセスできる有効なパスを入力してください。有効なパスでない場合は、緊急時復元の設定に失敗します。

無効: 緊急時復元用トークンは、緊急時復元を設定する際に作成または指定できます。

緊急時復元設定の詳細
トークン ファイルから公開キー アーカイブ ファイルを作成するにはどうしたらよいですか。 無効 パスワード リセットの設定を強制する 有効: パスワード リセットの設定が、Security Platform 初期化の際に必須となります。
Security Platform が、パスワード リセットの設定をせずにすでに初期化されている場合は、パスワード リセットの設定は強制されません。

無効: パスワード リセットの設定は強制されません。パスワード リセットは Security Platform の初期化を実行した後で、設定ツール - パスワード リセット - 設定... によって設定できます。

無効 アーカイブからパスワード リセット トークンの公開キーを使用する 有効: 公開キー ファイル名を含むパスを指定します。例:
\\ServerName\FolderName\ArchiveName.xml
このパスは、パスワード リセットを設定する際に強制されます。
パスワード リセットが Security Platform PC 上にすでに設定されている場合、この設定はこの PC には影響ありません。

必ずすべての Security Platform PC がアクセスできる有効なパスを入力してください。パスが有効でない場合は、パスワード リセットの設定に失敗します。

無効: パスワード リセット トークンは、パスワード リセットを設定する際に作成または指定できます。

パスワード リセット設定の詳細
トークン ファイルから公開キー アーカイブ ファイルを作成するにはどうしたらよいですか。 無効

以前の製品バージョン設定

以前の製品バージョンのみに有効な設定。

ポリシー 説明 既定値
緊急時復元用アーカイブ ファイルの場所 この設定は、Security Platform ソリューション ソフトウェアの以前のバージョンでのみ有効です。

以前のバージョンでは、緊急時復元用アーカイブ ファイルの場所は、Security Platform の初期化中に指定できました。このポリシーによりファイルの場所を強制できました。

現行のバージョンでは、ファイルの場所は自動的に設定されます。

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証明書を取得するためにウィザードが起動する URL ユーザー ポリシーをご覧ください。
 
無効


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