基本ユーザー パスワードのリセット

Infineon Security Platform

Infineon Security Platform ソリューション

基本ユーザー パスワードのリセット

Infineon Security Platform ソリューションでは、基本ユーザー パスワードをリセットすることができます。

Infineon Security Platform ユーザーが基本ユーザー パスワードを忘れたり、自分の認証デバイスに問題がある場合、この機能を使用することができます。パスワードをリセットできなければ、ユーザーは Security Platform の機能を使用できません。この結果、秘密データが失われる可能性があります。

サーバー モード では、Trusted Computing Management Server が、全てのユーザーのパスワード リセット トークンの作成、ユーザーへのパスワード リセット承認コードの準備と付与のタスクを実行するため、これらを行う必要はありません。そのため、全てのボタンは リセット 及び 有効にする を除いて使用できません。

パスワード リセット トークン、パスワードとアーカイブ

パスワード リセット コンセプトは、トークン、パスワード、アーカイブの使用に関して、緊急時復元に似ています。

ユーザーの基本ユーザー パスワードのリセットには、アーカイブに格納された情報を必要とします。 このアーカイブ内のパスワード リセット データは、専用のパスワードで保護されたパスワード リセット トークンと組み合わせてのみ使用することができます。

アーカイブには、それぞれのユーザーが現在のパスワードが分からなくてもユーザーの基本ユーザー パスワードを変更できる、暗号化されたデータが含まれています。パスワード リセットが設定されていない場合、ユーザーはその基本ユーザー パスワードをリセットすることができません。 パスワード リセットが一度設定されると、関連するアーカイブは Security Platform のコンポーネントによって後で自動的にアクセスされます。 アーカイブ ファイルには、この Security Platform のすべてのユーザーがアクセスできなければなりません。

パスワード リセット機能を有効にする方法

Security Platform 管理者がすべてのユーザーに対してこの機能を設定している場合のみ、基本ユーザー パスワード リセット機能を使用することができます。

特定の Security Platform ユーザーが自分のパスワードをリセットできるのは、自分のユーザー アカウントに対してこの機能を有効にした後だけです。 有効にするには、現在の基本ユーザー パスワードまたは拡張認証が必要となります。 従って、現在のパスワードを既に紛失してしまっている場合、ユーザーは基本ユーザー パスワード リセットを有効にしたり実行したりすることができません。

ユーザーのパスワードをリセットする方法

セキュリティ上の理由により、パスワードのリセットは管理タスクとユーザー タスクの 2 つのタスクで構成されます。 ユーザー アカウントが Security Platform 管理者かつ Security Platform ユーザーとして使用されている場合、一度の手順で自分のパスワードをリセットできます。

パスワード リセットのステップ バイ ステップ

パスワード リセットを有効にする方法 使用するソフトウェア コンポーネント
1. 管理タスク: すべてのユーザーに対して、パスワード リセットを設定します。

このステップは、ポリシーパスワード リセットの設定を強制するで強制できます。

Security Platform がまだ初期化されていない場合:

クイック初期化ウィザードを使用しての設定

パスワード リセットは自動的に既定値で設定されます。

プラットフォーム設定ウィザードを使用しての設定

以下のステップに従って、パスワード リセットを設定して下さい:

  • Infineon Security Platform 設定ツール を起動します。クイック初期化ウィザードのようこそページで、詳細設定初期化 を選択してください。
  • 初期化ウィザードの途中で、チェックボックス パスワード リセット をチェックして 次へ をクリックします。
  • 新しいトークンを作成する オプションを選択します。
  • 参照して、パスワード リセット トークン ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetToken.xml) を保存する場所を選択します。
    使用できるストレージ メディア: リムーバブル メディアまたはマップされたネットワーク ドライブ。
  • 新しいトークン パスワードを設定して 次へ をクリックします。
  • 設定が正しいことを確認して 次へ をクリックします。
  • 終了画面で 完了 をクリックします。

Security Platform がすでに初期化されている場合: 設定ツール - パスワード リセット - 設定...

以下のステップに従って、パスワード リセットを設定して下さい:

  • Infineon Security Platform 設定ツール を起動して パスワード リセット を選択します。
  • 設定... をクリックします。
  • オプションの 新しいトークンを作成する を選択します。
  • 参照して、パスワード リセット トークン ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetToken.xml) を保存する場所を選択します。
    使用できるストレージ メディア: リムーバブル メディアまたはマップされたネットワーク ドライブ。
  • 新しいトークン パスワードを設定して 次へ をクリックします。
  • 設定が正しいことを確認して 次へ をクリックします。
  • 終了画面で 完了 をクリックします。

2. ユーザー タスク: 現在のユーザーに対してリセット機能を有効にします。

このステップは、ポリシーパスワード リセットを有効にするよう強制するで強制できます。

ユーザーがまだ初期化されていない場合: ユーザー初期化ウィザード

以下のステップに従ってパスワード リセットを有効にし、ユーザー用の個人シークレットを作成して下さい:

  • Infineon Security Platform 設定ツール を起動します。クイック初期化ウィザードのようこそページで、詳細初期化 を選択してください。
  • 初期化ウィザードの途中で、チェックボックス 緊急時の基本ユーザー パスワードのリセットを有効にする をチェックします。
  • 参照して、個人シークレット ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetSecret.xml) を保存するハード ディスクの場所を選択します。次へ をクリックします。
  • 設定が正しいことを確認して 次へ をクリックします。
  • Security Platform 機能は、後で設定することができます。すべてのオプションのチェックマークを外して 次へ をクリックします。
  • 終了画面で 完了 をクリックします。

ユーザーがすでに初期化されている場合: 設定ツール - パスワード リセット - 有効にする...

以下のステップに従って、現在のユーザー用の新しい個人シークレットを生成して下さい:

  • Infineon Security Platform 設定ツールを起動して、パスワード リセット を選択します。
  • 有効にする... をクリックします。説明が表示されます。説明をよく読んで OK をクリックします。
  • 参照して、個人シークレット ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetSecret.xml) を保存するハード ディスクの場所を選択します。
  • 既存のファイルを置き換えますか と尋ねられたら、はい をクリックします。
  • 次へ をクリックして認証します。
  • 設定が正しいことを確認して 次へ をクリックします。
  • 終了画面で 完了 をクリックします。

ユーザーのパスワードをリセットする方法 使用するソフトウェア コンポーネント
3. 管理タスク: 特定のユーザーに対してパスワード リセットを準備するか、
現在の管理者アカウントを 1 回の操作で準備してリセットします。
設定ツール - パスワード リセット - 準備... (パスワード リセット ウィザードを起動します)

以下のステップに従って、特定のユーザーのパスワード リセット承認コードを生成して下さい:

  • Infineon Security Platform 設定ツール を起動して パスワード リセット を選択します。
  • 準備... をクリックします。
  • リストから、パスワードをリセットする特定のユーザーを選択して 次へ をクリックします。
  • パスワード リセット トークン ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetToken.xml) のある場所を参照し、そのファイルを保護しているパスワードを入力します。次へ をクリックします。
  • ユーザーがアクセスできるように、パスワード リセット承認コード (既定のファイル名: SPPwdResetCode.xml) を保存する場所 (例: マップしたネットワーク ドライブ、又はハード ディスクにある共有フォルダ) を選択します。次へ をクリックします。
  • 終了画面で 完了 をクリックします。

以下のステップに従って、現在の管理者の基本ユーザー パスワードを生成してリセットして下さい:

  • Infineon Security Platform 設定ツール を起動して パスワード リセット を選択します。
  • 準備... をクリックします。
  • パスワードをリセットする管理者を選択して 次へ をクリックします。
  • パスワード リセット トークン ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetToken.xml) のある場所を参照して、そのファイルを保護しているパスワードを入力します。次へ をクリックします。
  • 個人シークレット ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetSecret.xml) のある場所を参照して、次へ をクリックします。
  • 新しい基本ユーザー パスワードを入力して確認し、次へ をクリックします。
  • 設定が正しいことを確認して 次へ をクリックします。
  • 終了画面で 完了 をクリックします。

4. ユーザー タスク: 現在のユーザーのパスワードをリセットします (パスワード リセットがこのユーザーに対してすでに準備されている場合のみ使用可能です)。 設定ツール - パスワード リセット - リセット... (パスワード リセット ウィザードを起動します)

以下のステップに従って、現在のユーザーの基本ユーザー パスワードをリセットして下さい:

  • Infineon Security Platform 設定ツール を起動して パスワード リセット を選択します。
  • リセット... をクリックします。
  • 個人シークレット ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetSecret.xml) のある場所を参照します。
  • パスワード リセット承認コード ファイル (既定のファイル名: SPPwdResetCode.xml) を参照して、次へ をクリックします。
  • 新しい基本ユーザー パスワードを入力して確認し、次へ をクリックします。
  • 設定が正しいことを確認して 次へ をクリックします。
  • 終了画面で 完了 をクリックします。


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