Infineon Security Platform ソリューション |
辞書攻撃防御機能
注意:
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Security Platform ソリューションは、以下の方法で、辞書攻撃を撃退します:
- 多数の認証エラーがあった場合、次にシステムが再起動されるまで、Security Platform は一時的に無効になります。これにより、Security Platform を再び有効にするまでに、Security Platform 所有者は攻撃に対して追加の措置をとることができます。
- さらに、ロック アウト時間が有効になります: その後の認証試行は一定時間拒否されます。その後は認証エラーごとに防御レベルは上がり、ロック アウト時間は倍になります。
- もしその後一定時間内に認証エラーがない場合、防御レベルは再び下がります。
- Security Platform 所有者は防御レベルをリセットすることができます。
次の図は方法を示しています。
認証エラーが繰り返し行われると、防御レベルが上がります
この図は、Security Platform が一時的に無効にならない場合、認証エラーによって、どのように防御レベルが上昇し、ロック アウト時間が長くなるかを示しています。
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この例では、防御しきい値は 5 度目の認証エラーです。攻撃者が連続して認証を試みています。すなわち、現在のロック アウト時間を超えるとすぐに、防御レベルが上昇します。
一時的に Security Platform を無効にすることで、防御レベルの上昇を避けます
早い段階でのさらなる攻撃を防ぎ、長時間のロック アウトを避けるために、防御しきい値を超えるとすぐに、Security Platform が一時的に無効になります。
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この例では、ロック アウト時間を超えても、Security Platform は二度と攻撃されません。次にシステムが再起動された後のみ、 Security Platform は有効になります。
防御レベルの自動低下
この図は、一定時間の後、認証エラーがない場合に、再び防御レベルが低下することを示しています。
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この例では、認証エラーによって防御レベルが上昇したことと、ロック アウト時間 (赤) が発生したことを示しています。短期間の後、システムが再起動されると仮定します (灰色)。自動低下時間が経つと、防御レベルは自動的に低下します。低い防御レベルでは、自動低下時間はロック アウト時間よりも長くなります。
注意:
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防御レベル リセット
この図は、Security Platform 所有者によって防御レベル リセットが実行されたことを示しています。
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先の図同様に、防御レベルの上昇とロック アウト時間 (赤)、次の再起動まで一時的に無効なシステム (灰色) が示されています。ここでは Security Platform 所有者が、上昇する防御レベルの自動低下を待てないため、防御レベルをリセットすると仮定しています。
標準的な辞書攻撃防御パラメータ
次の表では、Infineon Trusted Platform Module の標準的な辞書攻撃防御パラメータを示しています。表示の値はお使いの Trusted Platform Module によって異なります。
キー認証の許容エラー回数 (例: Security Platform ユーザー認証) |
5 | 6 時間以内での 5 回のエラー後、辞書攻撃防御が作動します (辞書攻撃しきい値の設定と辞書攻撃防御機能の設定を参照)。 |
Security Platform 所有者認証の許容エラー回数 |
3 | 6 時間以内での 3 回のエラー後、辞書攻撃防御が作動します (辞書攻撃しきい値の設定と辞書攻撃防御機能の設定を参照)。 |
データ認証の許容エラー回数 (例: Windows BitLocker を PIN と共に使用した場合) |
10 | 6 時間以内で 10 回のエラーの後、辞書攻撃防御が作動します (辞書攻撃しきい値の設定と辞書攻撃防御機能の設定を参照)。 |
最小ロック アウト時間 |
~10 秒 | しきい値を越えた後の初期のロック アウト時間は、10 秒間です。 |
最大ロック アウト時間 |
~24 時間 | 最大ロック アウト時間は 24 時間です。しきい値を越えた後の認証エラーが 15 回未満で、この限界に達します。 |
防御レベル自動低下時間 |
~6 時間 | ある防御レベルに達してから 6 時間後に、防御レベルは自動的に 1 ずつ低下します。 これは 6 時間以内に認証エラーがない場合に適用されます。防御レベルを 1 ずつ下げます。 |
これらの設定により、実際の辞書攻撃の際に、高いセキュリティ レベルとなります。一方で、誤って不正確なパスワードを入力した場合は、分かり易く柔軟な方法で扱うことができます。
ロック アウト時間減少と防御レベル自動低下は、稼動中のシステム上でのみ行われます。 |
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