1.3.1 IBM i マスターを使用した開発
長所
- IBM i を中心とした開発。主にIBM i に焦点を当てる場合の開発モデル選択肢。
- 既存のIBM i 変更管理システムを使用することも可能。
- マスター・システムに接続せずに開発が可能。
- 今まで使用していた開発モデル。
- LANSA開発チームではLANSA内でのLANSA開発にこのモデルを最大限活用している。(データベースはリポジトリ同期と共有していない。)
- 全開発者がリポジトリ同期を使って、常に最新の状態を保つことができる。
- 各自のPCデータベースとリポジトリ同期を同時に使用すると、ホスト・モニターに接続した時にのみ他の開発者の変更を受け取るので、変更の受信を自身でコントロールできる。
欠点
- IBM i スレーブのインストール時とシステム・データの更新時は、マスター・システムが使用出来る状態でなければいけない。(システム初期化と区画初期化)
- オブジェクトの修正(チェックアウト)許可を得る時と他の開発者がこの変更を使用できるようにする(チェックイン)時に、マスター・システムが使用できる状態でなければいけない。
- データベースを共有、もしくはリポジトリ同期が使用されている場合、ある開発者の変更が別の開発者の環境に組み込まれるのは、その開発者のスケジュールに合わせられ、オンデマンドで取得できない。つまり、開発者はサンドボックスで保護されない。
- データベースを各開発者のPCにインストールする場合、さらに大きなディスク容量が必要となる。
- 各開発者が各自Visual LANSAソフトウェアをインストールし、更新しなければいけない。
注:マスター・システムを利用することで余分なデータベースが発生しますが、PCのデータベースのバックアップをする必要性が低くなります。PCデータベースが消失してしまったとしても、失う部分は前回のチェックイン以降の変更のみとなります。開発者が頻繁にチェックインを行うことで、この危険性を抑えることができます。