8 1 タスク Windows上でのJavaサービス マネージャの構成

Windows LANSA Installation

8.1 タスク:Windows上でのJavaサービス・マネージャの構成

LANSA Integratorをインストールした後、「8.3 タスク:JSMクライアントのデフォルト・サーバーの指定 」を参照して、デフォルト・インスタンスが適切であることを確認してください。

始める前に

Windows上でJSMサーバーを構成する前に、以下の要件を確認してください。

  • JSMサーバー・ソフトウェアをインストールしていますか?
  • ライセンスは記録されている、または更新されていますか?
  • LANSA Integratorのインストールで使用される選択されたディレクトリ構造を理解していますか?
  • JSMサーバーのIPアドレスがわかりますか?
  • JRE 1.4以上がインストールされていますか?

LANSA Integratorは、マシンにJavaランタイム環境 (JRE)またはJava開発キット(JDK)がインストールされていなくてもインストールすることができます。ただし、LANSA Integratorを実行するには、適切なJREがインストールされている必要があります。

ステップ1. JSMアドミニストレータとログ・ファイル

JSMアドミニストレータがインストールされていることを確認します。Microsoft Service Control Managerにエントリーが表示されているはずです。JSMアドミニストレータの詳細については、『LANSA Integrator ガイド』を参照してください。

JSMアドミニストレータ・サービスの起動タイプを「自動」に設定した場合、システム起動時にMicrosoft Service Control Managerによって自動的にこのサービスが開始されます。手動に設定した場合、Microsoft Service Control Managerを使用してJSMアドミニストレータを開始する必要があります。JSMアドミニストレータは、Java仮想マシンを開始し、Javaサービス・マネージャを起動します。インストールによって自動的にJSMアドミニストレータが開始されます。そのJSMアドミニストレータによって、アップグレード・プロセスが実行されます。その後、JSMアドミニストレータは終了します。

ログ・ファイルは、JSMインスタンス・ディレクトリ(…\Integrator\JSMInstance)に生成されます。ログ・ファイルは、STDOUT.TXTとSTDERR.TXTです。このファイルは、トレースにも使用されます。

JSMサーバーを使用する前にログ・ファイルを確認します。このファイルは、プロパティ・ファイルに必要な更新に関する情報を含んでいる場合があります。

JSMアドミニストレータを再度開始すると、正常に開始されます。

ステップ2. JSMDirect

WebサーバーのCGI-BIN対応のディレクトリにJSMDirectがインストールされていることを確認します。

IISがターゲットPCにインストールされている場合、ソフトウェアのインストール/アップグレードによって、JSMCGIフォルダーをCGI-BIN対応にするために自動的にIISが構成されます。JSMCGIフォルダーは、JSMDirect.exeがインストールされている場所です。

IISがインストールされていない場合、手動でWebサーバーを構成する必要があります。

次に、JSMDirect.exe CGIプログラムを実行するためのWindowsログオンを手動で指定する必要があります。デフォルトでは、IISは、デフォルトWindowsログオンIUSR_<マシン名>を使用して、CGIプログラムを実行します。通常、デフォルトのWindowsログオンには、LANSAインストール・ディレクトリにアクセスできる権限がありません。このため、LANSAアプリケーションを適切に実行することができません。

Windowsのログオンを特定するには:

1.   インターネット・サービス・マネージャを開始します。

2.   仮想ディレクトリ「cgi-bin」を参照し、仮想ディレクトリにあるファイル[jsmdirect.exe]を右クリックして、[プロパティ]メニュー項目を選択します。[jsmdirect.exeのプロパティ]ダイアログが開かれます。

3.   [ファイル・セキュリティ]タブを選択し、[匿名アクセスおよび認証コントロール]というフレーム内の[編集]ボタンをクリックします。[認証方法]ダイアログが開かれます。

4.   [匿名アクセス]オプションにチェックを入れ(選択)、[匿名アクセスで使用するアカウント]ラベルの隣にある[編集]ボタンをクリックします。[匿名ユーザーアカウント]ダイアログが開かれます。

5.   [IIS制御パスワード許可オプション]のチェックをはずします(つまり、非選択にします)。これは、ワークステーションに存在しないWindowsログオン・ユーザー名を指定する場合に重要になります。その後、LANSAアプリケーションを実行する際に使用するユーザー・プロファイルのWindowsログオン・ユーザー名とパスワードを指定します。パスワードの大文字小文字はWindowsユーザー管理に入力したパスワードの大文字小文字と一致する必要があります。ワークステーションがWindowsドメインに属しており、Windowsユーザーが(ワークステーション上で)ドメインとローカルの両方に存在している場合、ドメイン・ユーザーのログオンが優先しますので注意してください。

6.[OK]をクリックして、開いているダイアログをすべて閉じます。

:Windowsのバージョンにより、対応する管理プログラムは上記とは異なる場合があります。何か疑問が発生した場合には、お使いのWindowsオペレーティング・システムの資料を確認してください。

LANSAアプリケーションを適切に実行するために、特定のWindowsログオンには、LANSAインストール・ディレクトリに対する最小限の読み取り/書き込みアクセス権限が必要です。詳細については、該当のマニュアルを参照してください。

特定のWindowsログオンは、JSMDirect.exeからログ・ファイルを取得するためにも必要です。詳細については、LANSA Integrator ガイド』「ログ・ファイル (Windows)」を参照してください。

x_lansa.proに、エントリーUSER=<JSM http要求が与えられるLANSAユーザー・プロファイル>が存在することを確認してください。ファンクションを実行するためにJSMによって要求が受信されると、このLANSAユーザー・プロファイルのもとでジョブが実行されます。

ステップ3. JSMProxy

JSMProxyを使用している場合、WebサーバーのCGI-BIN対応のディレクトリにJSMProxyがインストールされていることを確認します。

IISがターゲットPCにインストールされている場合、インストール/アップグレードによって、JSMCGIフォルダーをCGI-BIN対応にするために自動的にIISが構成されます。JSMCGIフォルダーは、JSMProxy.exeがインストールされている場所です。

IISがインストールされていない場合、手動でWebサーバーを構成する必要があります。

「ステップ4. JSMDirect」と同様に、JSMProxy.exe CGIプログラムを実行するためのWindowsログオンを指定する必要があります。

「ステップ4. JSMDirect」と同じ手順が仮想ディレクトリ"cgi-bin"にあるCGIプログラムjsmproxy.exeに適用されます。

特定のWindowsログオンは、JSMProxy.exeからログ・ファイルを取得するためにも必要です。詳細については、「ログ・ファイル(Windows)」を参照してください。

ステップ4. プロパティ・ファイルを見つける

デフォルトのインストール・ディレクトリを使用した場合、サーバー上には以下のディレクトリ構造がインストールされています。

  • <ドライブ名>:\Program Files\LANSA\Integrator\JSMInstance\…

JSM_INSTANCEディレクトリ内には複数のディレクトリがあり、そのディレクトリにはJSMサーバーの構成に使用されるファイルが入っています。以下のディレクトリの内容を理解しておくことをお勧めします。

  • <ドライブ名>:\Program Files\LANSA\Integrator\JSMInstance\properties
  • <ドライブ名>:\Program Files\LANSA\Integrator\JSMInstance\system

トレースを使用している場合、以下のディレクトリも見つける必要があります。

  • <ドライブ名>:\Program Files\LANSA\Integrator\JSMInstance\trace