デバイスからのサービス要求
IEEE 488デバイス
IEEE 488デバイスは、GPIB SRQラインをアサートして、GPIBコントローラからのサービスを要求します。コントローラがSRQを認識すると、バス上で開いている各デバイスに対してシリアルポールを行い、どのデバイスがサービスを要求したかを判断します。サービスを要求しているデバイスは、ビット6が設定されたステータスバイトを返し、アサートされたSRQラインを解除します。サービスを要求していないデバイスは、ビット6がクリアされたステータスバイトを返します。IEEE 488デバイスの製造元は、下位ビットを使用してサービス要求の理由やデバイス状態の要点を伝えます。
IEEE 488.2デバイス
IEEE 488.2規格により、ステータスバイトのビット割り当てが改良されました。サービスを要求するときにビット6を設定するだけでなく、IEEE 488.2デバイスは他のビットを2つ使用してステータスを指定します。MAV（Message Available: メッセージ利用可能）であるビット4は、デバイスが前に問い合わせされたデータを送信する準備が完了したときに設定され、ESB（Event Status:イベントステータス）であるビット5は、有効にされた1つまたは複数のIEEE 488.2イベントが発生したときに設定されます。これらのイベントには、電源投入、ユーザ要求、コマンドエラー、実行エラー、デバイス固有エラー、問い合わせエラー、制御要求、動作完了などがあります。ESBまたはMAVが設定されたとき、または製造元が定義した状態が発生したときにデバイスはSRQをアサートできます。
関連項目: