対話式制御を開始する
対話式制御を開始するには、以下の手順に従ってください。
- Measurement & Automation Explorerからツール→NI-488.2→対話式制御を選択するか、以下のボタンをクリックしてください。
対話式制御を開始する
対話式制御で用いるコマンドの前にhelpとタイプすると、そのコマンドのヘルプが表示されます。たとえば、help ibdevまたはhelp devclearとタイプします。 - まず最初に、NI-488.2コールを使用するためのボードハンドルまたはデバイスハンドルのいずれかを開く必要があります。ibdevを使ってデバイスハンドルを、ibfindを使ってボードハンドルを開くか、または、set 488.2コマンドを使って488.2プロンプトに切り替えます。
以下の例では、ibdevを使ってデバイスを開くのに、ボードgpib0にアクセスするよう割り当て、プライマリアドレスの6、セカンダリアドレスなしを選択し、タイムアウト時間を10秒に設定し、終了メッセージを有効にして、EOSモードを無効にします。
:ibdev enter board index: enter primary address: enter secondary address: enter timeout: enter 'EOI on last byte' flag: enter end-of-string mode/byte: ud0:
メモ パラメータなしでコマンドを入力した場合、引数の指定を促すプロンプトが表示されます。必要な引数がすでに分かっている場合は、下記のようにパラメータをコマンドプロンプトで入力することもできます。 :ibdev 0 6 0 13 1 0 ud0:
メモ GPIB計測器のプライマリアドレスおよびセカンダリアドレスが分からない場合は、Measurement & Automation ExplorerのGPIBインタフェースを右クリックして、計測器のスキャンを選択します。Measurement & Automation Explorerによりインタフェースがスキャンされると、計測器のアドレスが右のウィンドウぺーンに表示されます。 - ibdevが正しく実行されると、udプロンプトが表示されます。新しいプロンプト、ud0は、以後のNI-488.2コールに使用できるデバイスレベルのハンドルを示します。デバイスをクリアにするには、以下のように、ibclrを使用します。
ud0: ibclr [0100] (cmpl)
- デバイスにデータを書き込むには、ibwrtを使用します。GPIB計測器が認識するコマンドメッセージについては、計測器に付属のユーザマニュアルを参照してください。
ud0: ibwrt enter string: "*IDN?" [0100] (cmpl) count:
または、次のようにも入力できます。
ud0: ibwrt "*IDN?" [0100] (cmpl) count:
- デバイスからデータを読み取るには、ibrdを使用します。計測器から読み取られたデータが表示されます。たとえば、29バイトを読み取るには、以下のように入力します。
ud0: ibrd enter byte count: [0100] (cmpl) count: 46 4C 55 4B 45 2C 20 34 FLUKE, 4 35 2C 20 34 37 39 30 31 5, 47901 37 2C 33 20 31 36 20 73 1,6, 47901 44 31 2E 30 0A D.10.
または、次のようにも入力できます。
ud0: ibrd 29 [0100] (cmpl) count: 46 4C 55 4B 45 2C 20 34 FLUKE, 4 35 2C 20 34 37 39 30 31 5, 47901 37 2C 33 20 31 36 20 73 1,6, 47901 44 31 2E 30 0A D.10.
- デバイスとの通信が終了したら、以下のようにibonlコマンドを使用して必ずオフラインにしてください。
ud0: ibonl 0 [0100] (cmpl) :
ibonlコマンドはデバイスハンドルを適切に閉じます。ud0プロンプトはなくなります。 - 対話式制御を終了するには、qと入力します。
関連項目: