使用したいGPIB-ENET/100が検出できない場合

NI-488.2

使用したいGPIB-ENET/100が検出できない場合

GPIB-ENET/100追加ウィザードで、使用したいGPIB-ENET/100ハードウェア検出することを妨げる複数の理由が考えられます。

GPIB-ENET/100が正しく接続されていません

GPIB-ENET/100が接続されてネットワークにつながり、電源スイッチがONになっていることを確認してください。デバイスが検出される前に、GPIB-ENET/100の前面でPWR/RDYとLINK 10/100の両方が点灯していなければいけません。ユニットの前面でのPWR/RDYの点灯は電源がONになっているかどうかを示し、緑色または黄色のLINK 10/100の点灯はネットワークが正しく接続されているかどうかを示します。

ご使用のイーサネットケーブルが破損しているか、または(クロスオーバーの代わりに標準などの)間違ったイーサネットケーブルのタイプが使用されている場合は、LINK 10/100が点灯しません。

GPIB-ENET/100がサブネット境界外にあります

NI-488.2はGPIB-ENET/100ユニットの検出にブロードキャストパケットを使用していますが、ほとんどのルータがサブネット境界外にこれらのパケットを転送しません。GPIB-ENET/100がコンピュータのサブネットに接続されていないと、NI-488.2は検出を行いません。

NI-488.2を実行中のコンピュータとGPIB-ENET/100を同じサブネットにするには、NI-488.2とGPIB-ENET/100の両方を同じイーサネットハブに接続します。また、ネットワーク管理者にサブネット境界を識別してもらい、その範囲内にGPIB-ENET/100を接続することもできます。

同じサブネット上の1台のコンピュータのみがGPIB-ENET/100の検出や、そのネットワーク設定を変更することができますが、いずれのコンピュータでもGPIB-ENET/100をGPIBインタフェースとして使用できます。コンピュータのローカルサブネット外にあるGPIB-ENET/100を追加するには、GPIB-ENET/100追加ウィザードでホスト名またはIPアドレスを指定します。

ファイアウォールが通信を妨げています

ファイアウォールがNI-488.2とGPIB-ENET/100の間で渡す必要のあるトラフィックをブロックすることがあります。ポートを開く説明については、ファイアウォールのドキュメントを参照してください。以下のポートが開いている必要があります。

  • TCP 5000、5003、5005、5010、5015、および44516
  • UDP 1024〜5000、および44515