Readで発生するエラーやデータが返されない場合

NI-488.2

Readで発生するエラーやデータが返されない場合

計測器に書き込みを行った際にエラーが返されない場合、書き込まれたメッセージは、多くの場合、正しく計測器に送信されたと推測されます。計測器に応答を要求するコマンドを書き込んだ場合、読み取り(ibrd関数コール)を実行します。読み取りでエラーを受信する場合はほとんど、TIMO(タイムアウト)条件によるEABO(中断)です。これは、GPIBコントローラボードが計測器からの応答を待機していましたが、応答が返されなかったことを示します。

このエラーを修正するためには、以下の項目を実行してください。

  • 計測器に書き込んだコマンドが無効な可能性があります。無効なコマンドを書き込むと、計測器は全く応答しないことがあります。計測器が応答する簡易コマンドについては、計測器のユーザマニュアルを参照するか、または製造元に確認してください。多くの計測器は*IDN?またはIDに応答しますが、計測器によってはこれらの基本的な識別コマンドをサポートしていません。
  • 書き込み文字列に使用された終了メソッドが正しくない可能性があります。計測器へ送信するデータメッセージを終了するには、転送の最後のバイトとともにGPIB上のEOI (End or Identify)ラインをアサートする方法と、終了時にEOS (End of String)文字を送信する方法があります。ナショナルインスツルメンツのGPIBドライバソフトウェアのデフォルト終了は、GPIBの書き込みに送信された最後の文字とともにEOIラインをアサートする方法です。デバイスが終了文字を必要とする場合は、計測器に書き込みを行う文字列の最後にこの終了文字を追加します。EOI設定は、ibconfig呼び出し、Measurement & Automation Explorer(Windows)、GPIB Explorer(その他のOS)で変更できます。

GPIBエラーコードおよびエラーの一般的な原因の完全なリストについては、Iberrエラーコードと問題解決方法を参照してください。これらの確認作業を行っても計測器との通信に問題がある場合は、ナショナルインスツルメンツの技術サポートにお問い合わせください。