IbcEOS(ibconfigデバイス構成オプション)

NI-488.2

IbcEOS(ibconfigデバイス構成オプション)

このオプションを使用すると、アプリケーションの旧バージョンドライバとの後方互換性が損なわれます。代わりに、IbcEOSchar、IbcEOScmp、IbcEOSrd、IbcEOSwrtを個別に使用することをお勧めします。

IbcEOSは、使用する新しい構成を示すパラメータです。vが0の場合、EOS構成は無効です。vが0以外の値の場合、下位バイトにはEOS文字、上位バイトにはEOSモードを定義するフラグが含まれます。上位バイトは、3番目のビットフラグはEOS検出時に読み取りを終了し、4番目のフラグは書き込み関数実行時にEOSでEOIを設定し、5番目のフラグはEOSバイトの下位7ビットだけではなく8ビットすべてを比較します。以下の表は、EOSの各構成を示します。

vの値
ビット 構成 上位バイト 下位バイト
A EOSを検出したときに、読み取りが終了します。 00000100 EOS文字
B 書き込み関数実行時にEOSでEOIをアサートします。 00001000 EOS文字
C EOS文字を下位7ビット比較ではなく、8ビットすべてで比較します(すべての読み取りと書き込みコール)。 00010000 EOS文字

構成ビットAとCは、読み取りI/O処理の終端方法を決定します。ビットAが設定されていて、ビットCが設定されていない場合、EOS文字の下位7ビットが一致するデータが読み取られた時点で読み取り処理を終了します。ビットAとCがともに設定されている場合、EOS文字の8ビットすべてが一致するデータが読み取られた時点で読み取り処理を終了します。

構成ビットBとCは、書き込みI/O処理がGPIBのEOIラインをアサートするタイミングを定義します。ビットBが設定されていて、ビットCが設定されていない場合、EOS文字の下位7ビットに一致したデータが書き込まれた時点でEOIがアサートされます。ビットBとCがともに設定されている場合、EOS文字の8ビットすべてに一致するデータが書き込まれた時点でEOIがアサートされます。

EOSとEOIの終了方法についての詳細は、データ転送を終了するを参照してください。

サンプル

ibconfig (ud, IbcEOS 0x140A);
/* ユニットデスクリプタudに対して、改行文字
(16進0A)で読み取り作業を終了するように
ソフトウェアを構成する */
ibconfig (ud, IbcEOS 0x180A);
/* ユニットデスクリプタudによって改行文字 
(16進0A)が書き込まれた場合はいつでも
GPIB EOIラインをアサートするように
ソフトウェアを構成する */