タイミングエラー

アプリケーションが失敗しても、対話式制御ユーティリティで対話式に発行された同じコールに成功した場合、デバイスが処理して応答しきれない速さでプログラムがNI-488.2コールを呼び出している場合があります。この問題により、データが破損したり不完全になる場合があります。これは、古い、規格外GPIBデバイスだけに起こる問題です。

規格通りに動作するIEEE 488デバイスには、タイミングエラーは起こりません。デバイスの動作が規格に準拠していない場合、プログラムをシングルステップにし、それぞれのNI-488.2コールの間に一定の遅延を挿入することにより、タイミングエラーをテストして解決することができます。これを行う方法の1つは、可能な限り必ずデバイスにステータスを報告させることです。この方法は、多くのデバイスがある場合には不可能ですが、一般的に最適なオプションです。デバイスによって遅延が制御され、アプリケーションは自身を調整して、どのプラットフォームにも依存せずに動作するようになります。その他の遅延メカニズムは、異なるプラットフォームで異なる動作を行うため、タイミングエラーが除去されないことがあります。