IBWRTA
ボードレベル/デバイスレベル
目的
ユーザバッファからデバイスにデータを非同期に書き込みます。
形式
C
unsigned long ibwrta (int ud, const void *wrtbuf, size_t count)
Visual Basic
CALL ibwrta (ud%, wrtbuf$)
または
status% = ilwrta (ud%, wrtbuf$, count&)
対話式制御(使用に関する注意)
ibwrta wrtbuf
入力
ud | ボードまたはデバイスデスクリプタ |
wrtbuf | 書き込むバイトが格納されているバッファのアドレス |
count | 書き込むバイト数 |
出力
関数からの戻り値 | Ibstaの値 |
説明
デバイスレベル
udがデバイスデスクリプタの場合、ibwrtaはGPIBを適切にアドレス指定して、countバイトをwrtbufで指定されたバッファから GPIBデバイスに書き込みます。countバイトが送信されると操作は正常終了します。転送された実際のバイト数はIbcntグローバル関数に返されます。
ボードレベル
udがボードデスクリプタの場合、ibwrtaはwrtbufからcountバイトをGPIBデバイスに非同期で書き込む操作を開始します。ボードレベルのibwrtfは、GPIBがすでに正しくアドレス指定されているものと仮定します。countバイトが送信されると操作は正常終了します。ボードがCICでなく、CICがGPIB上でDCL(Device Clear: デバイスクリア)を送信すると、操作はエラーで終了します。転送された実際のバイト数はIbcntグローバル関数に返されます。
ボードレベル/デバイスレベル
非同期のI/Oコール(ibcmda、ibrda、ibwrta)は、I/O処理中にアプリケーションがGPIB以外の処理を実行できるように設計されています。非同期のI/Oが開始されると、後続のNI-488.2コールは厳しく制限されます。実行中のI/O処理を干渉するようなコールはすべて拒否されます。 この場合、ドライバがEOIPを返します。
I/Oが完了したら、アプリケーションはNI-488.2ドライバと再同期化する必要があります。再同期化を行うには、以下のいずれかのコールを使用してください。
ibwait | 返されたIbstaにCMPLが含まれている場合、ドライバとアプリケーションは再同期化されています。 |
ibnotify | ibnotify Callbackに渡されたIbstaの値にCMPLが含まれている場合、ドライバとアプリケーションは再同期化されています。 |
ibstop | I/Oが取り消され、ドライバとアプリケーションが再同期化されます。 |
ibonl | I/Oが取り消されインタフェースはリセットされて、ドライバとアプリケーションが再同期化されます。 |
発生する可能性のあるエラー
EABO | ボードレベル: CICからDCL(Device Clear: デバイスクリア)のメッセージを受信しました。 |
EADR | ボードレベル: GPIBが正しくアドレス指定されませんでした。ibcmdを使ってGPIBをアドレス指定してください。 |
デバイスレベル: デバイスのGPIBアドレスとアクセスボードのGPIBアドレス間に競合が存在します。代わりにIbcPAD(IbcSADとibconfig)を使用してください。 | |
EARG | バッファまたはcountが無効です。 |
EBUS | デバイスレベル: デバイスがGPIBに接続されていません。 |
ECIC | デバイスレベル: アクセスボードがCICでありません。デバイスレベルのコールとバスの管理を参照してください。 |
EDVR | NI-488.2ドライバの構成またはインストールが正しくありません。 |
EHDL | udが無効または範囲外です。 |
ELCK | 他の処理によりロックされているため、要求された動作が行われませんでした。 |
ENEB | インタフェースが取り付けられていないか、正しく構成されていません。 |
ENOL | バス上にリスナが検出されませんでした。 |
EOIP | 非同期I/Oの処理中です。 |