GPIB-ENET/100に対して提案されたスタティックIPアドレス設定を使用する

GPIB-ENET/100にスタティックIPアドレスの割り当てに際しては、設定が正しくないとネットワークの問題が発生する可能性があるため、ネットワーク管理者と共に行うことをお勧めします。管理されていないネットワークまたはクロスオーバーのケーブルを使用している場合は、GPIB-ENET/100追加ウィザードにより推奨されるIPアドレス設定を使用することができます。

GPIB-ENET/100追加ウィザードの値を提案ボタンをクリックすると、ご使用のコンピュータのネットワーク設定を元にして、推奨されるスタティックIPアドレス設定が決定されます。GPIB-ENET/100がコンピュータと同じサブネットを使用している場合、ゲートウェイ、DNSサーバ、サブネットマスクの各設定を再利用できる可能性があります。ただし、IPアドレスフィールドは変更する必要があります。これらのフィールドの詳細については、スタティックIPパラメータを参照してください。

IPアドレス選択

推奨されるスタティックIPアドレスは、コンピュータで使用してるネットワークのサブネットアドレスであり、GPIB-ENET/100には使用できません。このアドレスは、コンピュータのIPアドレスとサブネットマスクの値を組み合わせて生成されたもので、4つの数値、またはオクテットに分けられます。

サブネット範囲内に有効なIPアドレスを生成するには、GPIB-ENET/100追加ウィザードで提案されたIPアドレスとサブネットマスクを使用します。サブネットマスクでオクテットが255の場合は、推奨されたIPアドレスで対応するオクテットを変更しないでください。サブネットマスクのオクテットが0の場合、推奨されたIPアドレスの対応するオクテットに1〜254の範囲で値を割り当てられます。他のサブネットマスクのオクテット値については、ネットワーク管理者に問い合わせるか、または使用可能な値の範囲を判断する基準となるIPアドレスを確認してください。IPアドレスで各オクテットの値を決定する場合、アドレス全体がネットワーク上で固有のものであることを確認してください。

マルチホームされたコンピュータ

複数のネットワークインタフェースを持つコンピュータは、マルチホームとして知られています。推奨されたIPアドレス値は、最初に検出されたアクティブネットワークインタフェースから生成され、GPIB-ENET/100がコンピュータに接続されているインタフェースから検出されるとは限りません。設定が、GPIB-ENET/100のネットワーク用として正しいものであることを確認してください。

DHCPネットワーク上でスタティックIPアドレスを割り当てる

動的に構成されたネットワーク上でスタティックIPアドレスを割り当てることは、勧められません。いずれにしても、スタティックIPアドレスを使用する場合は、ネットワーク管理者と作業し、DHCPサーバが割り当てないアドレスを使用するようにしてください。