GPIBアドレス

NI-488.2

GPIBアドレス

すべてのGPIBデバイスとボードには、固有のGPIBアドレスを割り当てる必要があります。GPIBアドレスは、プライマリアドレスとオプションのセカンダリアドレスの2つで構成されています。

ほとんどのデバイスは、プライマリアドレスだけを使用します。GPIBコントローラは、任意のタイミングでどのデバイスがリスナまたはトーカであるかをアドレスを使って指定することにより、GPIBでの通信を管理します。一般的に、コンピュータがGPIBコントローラであり、GPIBデバイスにメッセージを送受信することにより、GPIBデバイスとの通信を管理します。

プライマリアドレスは、0から30の間の数値です。 コントローラは、デバイスと通信する際、このアドレスを使用し、GPIBに送信されるトークアドレスまたはリスンアドレスを定義します。

トークアドレスは、GPIBアドレスのTA(トークアクティブ)ビットであるビット6を設定することにより作成されます。リスンアドレスは、GPIBアドレスのLA(リスンアクティブ)ビットであるビット5を設定することにより作成されます。たとえば、1というアドレスを持つデバイスの場合、コントローラは16進の41(ビット6が設定されたアドレス1)を送信して、デバイスをトーカにします。コントローラのプライマリアドレスは、通常0のため、16進の20(ビット5が設定されたアドレス0)を送信して、リスナになります。次の表は、GPIBアドレスビットの構成を示します。

ビット位置 7 6 5 4 3 2 1 0
意味 0 TA LA GPIBプライマリアドレス(範囲: 0–30)

デバイスによっては、セカンダリアドレスを使用することもできます。セカンダリアドレスは、16進の60〜7Eの間の値です。セカンダリアドレスを使用する場合は、コントローラは、デバイスのプライマリトークアドレスまたはリスンアドレスを送信し、次にデバイスのセカンダリアドレスを送信します。


関連項目:

計測器と通信する

FindLstn

トーカ、リスナ、コントローラ