インクリメンタルサーチ・モード
- ファイラーでのファイル名検索
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ファイラーで IncSearch コマンドを実行すると、インクリメンタルサーチ・モードでファイル名を検索できます。
ファイルリスト下のドライブ情報部分が、インクリメンタルサーチ用の表示に変わります。
なお結果リストで「タグ(場所)」列が表示されている場合は、タグも検索対象となります(→ オプション設定 - デザイン - ファイルリスト - 「タグ検索では「タグ」列を表示」)。
コマンドのパラメータに FM を指定されていると、マッチした項目だけを残して表示するフィルタマスク・モードになり、インクリメンタルサーチから抜けた後も維持されます(選択マスク)。
マスクの解除は、ClearMask や SelMask_CA コマンドで行ってください。別のディレクトリに移動した場合にも解除されます。ワークリストの場合は、通常のファイルリスト表示に戻すと解除されます。また、パラメータに CA を指定すると、実行前に選択マスクを解除できます。
選択マスクが適用された状態のワークリストでは、内容の変更や上書き保存は行えません。注意を促すため、ディレクトリ情報に "!" マークが表示されます。
なお、Filter コマンドを用いると、フィルタマスク・モードと同様の動作を、フィルタ欄に入力した文字列を検索語として行えます(IME使用可能)。また、Select(SelectDown)、ClearAll、ClearIncKeyword コマンドに割り当てたキーで同様の操作が可能です。
インクリメンタルサーチ・モードでキーを入力するとキーワードが設定されます(IMEは使えません)。BSまたはCtrl+Hで一文字後退します。キーワードが変化すると、そのたびにマッチするファイルを検索します。通常モードでマッチするものが見つからない場合、自動的に1文字後退して直前のキーワードに戻ります(Migemo モードは除く)。
複数のキーワードを空白で区切って入力すると、それらがすべて含まれるファイルにマッチします(AND検索)。
オプション設定 - コマンド の「大小文字を区別」がチェックされていると、 大文字・小文字を区別してサーチします。
通常モードでマッチする項目が複数ある場合、デフォルトでは、↓で下方向へ検索、↑で上方向へ検索します。
また、ESCを押すとサーチ・モードから抜けて通常モードに戻ります。
- テキストビュアーでの文字列検索
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テキストビュアーで IncSearch コマンドを実行すると、文字列検索をインクリメンタルサーチ・モードで行えます。
情報ヘッダがインクリメンタルサーチ用の表示に変わります。
キーワード入力や検索の操作は、ファイラーの場合と同様です(AND検索は不可)。
- ディレクトリ履歴の全体検索
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ファイラーの DirHistory_FM コマンドでディレクトリ履歴を開くと、全体としての履歴をインクリメンタルサーチ・モードで絞り込み表示できます。
複数のキーワードを空白で区切って入力するとAND検索、"|" で区切るとOR検索になります。
- タグ名検索
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ファイラーまたはテキストビュアーの FindTagName コマンドでタグ名検索ダイアログを開いた場合、インクリメンタルサーチ・モードで項目を絞り込み表示できます。
複数のキーワードを空白で区切って入力するとAND検索、"|" で区切るとOR検索になります。
- ランチャー
- AppList コマンドによる アプリケーション一覧 のランチャーで、IncSearch コマンドが割り当てられているキーを押すと、インクリメンタルサーチ・モードで項目を絞り込み表示できます。
インクリメンタルサーチ・モードでは、以下のコマンドを使用できます(ファイラー以外では IncSearchDown、IncSearchUp、ClearIncKeyword、MigemoMode、NormalMode、IncSearchExit のみ)。これらは オプション設定 - キー設定 でキーに割り当てられます。
単純な文字キーは入力用として必要なため、特殊キーや修飾付きキーを割り当ててください。
- ClearAll
- すべての選択状態を解除します。
- ClearIncKeyword
- キーワードをクリアします。
- HelpContents
- ヘルプの目次を表示します。
- IncSearchExit
- インクリメンタルサーチ・モードから抜けます。
なお通常モードでは、オプション設定 - コマンド の「マッチ数1で抜ける」がチェックされていると、検索で見つかった項目が一つだけだった場合、自動的に抜けます(Migemo モードは除く)。 - IncMatchSelect
- マッチする項目をすべて選択します。
- IncSearchDown
- マッチする項目を下方向に検索します。
ファイラーでは、オプション設定 - コマンド の「上下端でループ」がチェックされていると、見つからなかった場合に先頭から再検索します。
フィルタマスク・モードでは、カーソルを下に移動します。
テキストビュアーでは、マッチする文字列をカーソル位置から下方向に検索します。 - IncSearchTop
- マッチする項目を先頭から再検索します。
フィルタマスク・モードでは、カーソルを最上行に移動します。
- IncSearchUp
- マッチする項目を上方向に検索します。
ファイラーでは、オプション設定 - コマンド の「上下端でループ」がチェックされていると、見つからなかった場合に最後から再検索します。
フィルタマスク・モードでは、カーソルを上に移動します。
テキストビュアーでは、マッチする文字列を上方向に検索します。 - KeyList[_FF]
- キー割り当て一覧を表示します。
パラメータに FF を指定すると、開いたときフィルタ欄にフォーカスします。
- KeywordHistory
- キーワードの履歴をポップアップメニューで参照します。メニューには、カレントでマッチするものだけが表示されます。
Migemo モード時は機能しません。
履歴には、インクリメンタルサーチ・モードから抜ける際にマッチしているキーワード(3文字以上)が追加されます。
- NormalMode
- Migemo モードから通常のサーチモードに戻ります。
- MigemoMode
- Migemo によるサーチモードに切り替えます。再度実行すると通常のサーチモードに戻ります(NormalMode コマンドでも可能)。
- OptionDlg[_GN|_DS|_FC|_TV|_IV|_ED|_AC|_ST|_XM|_XT|_KY|_NT|_CM|_EV]
- 「オプション設定」ダイアログを開きます。
パラメータを指定すると特定のタブを開くことができます。パラメータとタブの対応は次の通りです。GN: 一般、DS: デザイン、FC: フォント・配色、TV: テキストビュアー、IV: イメージビュアー、ED: エディタ、AC: 関連付け、ST: 起動時、XM: 追加メニュー、XT: 外部ツール、KY: キー設定、NT: 通知・確認、CM: コマンド、EV: イベント。 - Select
- カーソル位置の項目を選択します。すでに選択中の場合は解除します。
フィルタマスク・モードでは、実行後カーソルを下に移動します。
- SelectDown
- カーソル位置の項目を選択/解除後、下方向に検索します。
Select + IncSearchDown に相当します。
フィルタマスク・モードでは、Select と同じです。