歪みゲージキャリブレーションウィザード
歪み測定タスクの構成には、歪みゲージキャリブレーションウィザードを使用して歪みゲージのキャリブレーションを行うことができます。歪みゲージのキャリブレーションを行うには、以下の手順に従ってください。
- キャリブレートをクリックして、歪みゲージキャリブレーションウィザードを起動します。
- 設定ハードウェアウィンドウに表示される指示に従ってください。次の設定を構成することができます。
ゼロ調整有効化
ゼロ調整有効化を選択して、ゼロ調整キャリブレーションの手順に従ってください。
シャントキャリブレーション有効化
シャントキャリブレーション有効化を選択して、シャントキャリブレーションの手順に従ってください。このオプションを選択した場合には、以下の設定を構成してください。
シャント抵抗値―シャント抵抗器の抵抗値を正確に指定してください。デフォルト値は、ハードウェア用の工場出荷時のデフォルトであるシャント抵抗器の抵抗です。精度を向上するには、6-1/2桁DMMを使用して、シャントスイッチが係合していて、リード線が接続されている全シャントキャリブレーション回路の抵抗を測定します。シャント有効化スイッチの抵抗と長リード線により生じるリード線抵抗を補償することで、測定の精度が向上します。ただし、シャント抵抗の値が非常に大きいため、測定の精度に大きな影響はありません。
シャント抵抗位置―シャント抵抗器が接続されているホイートストーンブリッジの位置を指定します。相対位置R1、R2、R3、およびR4のハードウェアを設定ウィンドウにある図を参照してください。
- 次へをクリックします。
- 測定と校正のウィンドウを使用して、歪みゲージの測定とキャリブレーションを行います。ソフトウェアによって最初の測定が自動的に行われ、結果を表に示します。表では、以下の情報を示します。
チャンネル情報
- チャンネル名―歪みキャリブレーションが行われる仮想チャンネルの名前。
- 物理チャンネル―歪みゲージが接続されている物理チャンネル。
オフセット調整―このセクションでは、オフセットエラーについての情報を表示します。これは、ゼロ調整キャリブレーションを行うかどうかの判断に役立ちます。シャントキャリブレーションを行う場合は、ゼロ調整キャリブレーションを行います。
- 歪み測定値―歪みの単位を伴うオフセット値。通常、これは0に近い値です。
- エラー %―以下の公式で求められるオフセットエラーの百分率誤差。
エラー(%) = [(オフセット値 * 100) /(最大制限範囲 - 最小制限範囲)]
ここで、最大制限範囲 と 最小制限範囲 は、特定の仮想チャンネルのために指定された最大および最小歪み範囲値です。
ゲイン調節―このセクションは、ゲインエラーとシャントキャリブレーション手順に関連した値を示します。
- 歪み模擬値―ハードウェアの設定とシャント抵抗の値に基づいてシミュレートされた歪み値。
- 歪み測定値―測定された歪み値。通常、これはシミュレートされた歪み値に近い値です。
- ゲイン調整値―ゲインは値を調節します。この値はシャントキャリブレーションにより最終的に得られた値で、このチャンネルの歪み測定のスケールに使用されます。通常、この値は1に近い値となります。これは、測定される値とシミュレートされる値が等しいことを示します。歪みチャンネルはゲイン調節値をAI.ブリッジ.シャントCal.ゲイン調整属性として格納します。
- エラー %―以下の公式で求められるゲインエラーの百分率誤差。
Err (%) = (測定値 - シミュレーション値) * 100 / (最大値 - 最小値)
ここで、最大 と 最小 は、特定の仮想チャンネルのために指定された最大および最小歪み範囲値です。
- 以下のボタンを使用して、測定とキャリブレーションを行います。
- 以前実行した歪みゲージの手順からオフセットおよびシャントキャリブレーションデータを使用し、測定をクリックして予備測定を行います。
- データのリセットをクリックし、オフセットとシャントキャリブレーションデータをリセットして、それらのデフォルト値を使用して測定を行います。
- キャリブレートをクリックして、オフセットとシャントキャリブレーションの両方または片方を行います。表は、測定結果を示します。
- 終了したら、終了をクリックします。キャリブレーションデータは、仮想チャンネルの一部として保存されます。完了時、この仮想チャンネルで歪みに対して電圧をスケールするときに、ソフトウェアはキャリブレーションデータを自動的に使用します。
メモ SCXI-1520をSCXI-1314ターミナルブロック、PXI-4220、SCXI-1121をSCXI-1321ターミナルブロック、あるいはSCXI-1122をSCXI-1322ターミナルブロックとともに使用する場合、デバイス特有の設定についてはデバイス特有の歪みゲージについての情報を参照してください。 |