デジタル周波数を測定する

NI DAO Task Config

デジタル周波数を測定する

デバイスのカウンタを使用して周波数を測定することができます。デバイスのカウンタを使用して信号周波数を測定するには、基準周波数としてカウンタのタイムベースレートを使用します。測定を構成するには、入力信号の予想範囲を指定します。これにより、NI-DAQmxはタイムベースを選択し、測定の最大分解能を提供します。以下の公式を使用して、タイムベースレートに基づいた信号周波数およびカウント数を計算することができます。

周波数(Hz) = カウンタのタイムベースレート/ カウント

信号周期を取得するには、周波数の逆数を算出します。たとえば、測定デバイスのタイムベースが100 MHzでカウントが500カウントの場合、入力信号の周波数は200 kHzです。

カウンタのタイムベースレートは周知の周波数(20MHzまたは100kHz)で、これによって周波数と時間を測定することができます。測定を構成するには、予想される入力信号の範囲を指定します。この範囲に基づいて、NI-DAQmxは、その測定に対する最大分解能を提供し、カウンタのタイムベースとして使用する内部タイムベースを自動的に選択します。

測定の開始に対する入力信号の位相によっては、連続測定の最初のサンプルはしばしば無効となります。たとえば、連続周期測定を行う場合に入力信号が電流サイクルの中間にあるにも関わらず測定を開始すると、最初のサンプルの測定周期も期待値の半分になります。その後のサンプルは、1周期全体を含む入力信号であることが保証されるため、正しい値を示します。このため、連続周期、パルス幅、半周期測定の最初のサンプルは実際より小さい値を示すことがよくあります。連続周波数の測定では、最初のサンプルが実際より大きい周波数値を示すことがよくあります。

周波数測定では、1つまたは2つのカウンタで測定を行うこともできます。通常のアプリケーションでは、あまり多くのリソースが使用されないため、測定メソッド1カウンタ(低周波数)に設定すれば充分に効果的です。ただし、高周波数の信号や広範囲に変化する信号では、2つのカウンタによる測定メソッド2カウンタ(高周波数)または2カウンタ(広範囲))を使用してください。入力信号のレートと使用する測定メソッドによっては、さまざまな量子化エラーが測定に影響を及ぼすことがあります。カウンタペア間の測定を行う際の必要に応じて、NI-DAQmxは自動的に内部経路指定を行います。