2.7 ログとトレースのオプション設定
「2.1 LANSAコミュニケーション管理機能を開始する」で説明されているように、ダイアログ・ボックスで[編集(E)]を選択すると、ログトレース情報のダイアログ・ボックスが開きます。
ログは、追跡したいノーマル・イベントの記録を可能にします。
トレースは、トラブル・シューティングの目的のため、記録された詳細情報の意味を明らかにします。
必要に応じてログかトレースのどちらか、または両方を設定することができます。
トレースあるいはログ・オプションをオンにすると、パフォーマンスに影響を与えます。この影響は最小限にとどまる場合もありますが、ワークステーションのハードウェアおよびソフトウェア構成により異なります。
ログおよび/あるいはトレースは、以下のものに対して設定することができます:
- ホストルート パートナー LU名によって識別される特定のルートとコミュニケーション管理機能メインウィンドウのホストルートリストから選択されたもの
- ソフトウェアモジュール 例えば CPIC マネージャなど。コミュニケーション管理機能のメインウィンドウの[拡張設定]メニューから[モジュール ログ トレース ...]ダイアログで選択されたもの
選択されたルートやモジュールはログトレース情報ダイアログのタイトルバー上に表示されます。
ログ
[接続]
将来の使用のために留保されています。
[接続要求]
現在の接続要求の明細を記録する際にこのオプションを選んでください。
トレース
以下の各アイテムのかっこの中の数字が、通信ルートテーブル・ファイルにおけるアイテムをトレースするため、自動的に設定に追加される値です。
[エラー] (1)
エラー情報をトレースします。これは、致命的なエラーだけでなく、通信中に発生したノーマルと思われるエラーからも構成されています。致命的なエラーも、常にログ・ファイルに書き込まれます。
[リスナー・デバッグ] (8)
将来の使用のために留保されています。
注:このオプションが使用される場合は、ホストマシン上でユーザは管理者権限が必要です。それ以外の場合、kernel32.dllでエラーが発生する場合があります。
[CPIC データ] (1024)
通信エクステンションが呼び出された時に送信および受信されたデータをトレースします。
[外部IPC呼び出し] (512)
基礎となる通信へのAPIコールおよびオペレーティング・システムへのいくつかのコールをトレースします。
[CPIC 呼び出し] (4096)
通信エクステンションのCPI-CマネジャへのAPI(CPI-C)コールをトレースします。
[システム情報] (2)
DLLがロードしたおよびロードしないイベントといった基本的な情報をトレースします。
[IPC データ] (2048)
基礎となる通信(例:TCP/IPソケット)が呼び出された時に送信および受信されたデータをトレースします。
[内部IPC呼び出し] (8192)
通信エクステンションのIPCモジュールに対するAPIコールをトレースします。
[暗号情報] (16384)
暗号化通信モジュールが使用されている暗号化APIコールをトレースします。
[ホストのトレース] (32768)
このルートレコードが接続されている間トレースフラグがホストに送られます。ホストはこの通信セッションの間トレースフラグを利用します。
標準オプションを復元するには"標準の選択" ボタンを押して下さい。
全てのオプションをオンにするには"全て選択"ボタンを押して下さい。
全てのオプションを解除する場合は"全て解除"ボタンを押して下さい。
ログ トレース ファイル
このログトレースファイル設定は一般的な設定を行うもので、特定のルートやモジュールに限られたものではありません。
[省略値のパスを利用する]
省略値のパスを利用して複数の構成のための異なったトレースファイルを作成します。これはWindows プラットフォームのみです。
[ログファイル パス/最大サイズ]
ログのエントリーが記録されるファイル名および最大サイズ(バイト)を入力して下さい。ファイルサイズを0 のままにしておくと、ファイルサイズは無制限になります。
[トレースファイル パス/最大サイズ]
トレースファイルのエントリー用のファイル名および最大サイズ(バイト)を入力して下さい。最大ファイルサイズの省略値は0 で、ファイルサイズが無制限になります。