2 3 Visual LANSAリスナーの構成

LANSA

2.3 Visual LANSAリスナーの構成

Visual LANSAをインストールする際、Visual LANSAサーバー・システムのインストールを選択し、通信方法としてTCP/IPを選択した場合は、"LConnect Services"という名前の通信エクステンション・リスナーが(Windows serviceとして)インストールされます。

このサービスがシステム上にインストールされると、管理機能ユーティリティにおいて、[拡張設定]メニューの下にサブメニュー[リスナー(L)...]が追加されます。

このオプションを選択することにより、Visual LANSAシステム上で、リスナー・サービスを開始および停止することができるようになります。リスナーは、接続するワークステーションに対して実行されている必要があります

[拡張設定]メニューから[リスナー(L)...]を選択すると、以下のようなダイアログ・ボックスが表示されます。

[リスナー開始/停止]ボタン

通信手段を選択し、このボタンを押すとWindows serviceとして実行されているリスナー( LConnect Services )を開始または停止できます。ウィンドウのタイトル・バーには、このサービスが現在実行されているか、停止されているかが表示されます。

このリスナーの詳細を変更するには「[リスナーの通信手段の選択]」を参照して下さい。

[ログトレース]ボタン

トレースやログのどちらか一方または両方を使用可能あるいは使用不可にするには、このボタンを選択してください。詳細については、まず初めに「2.4 モジュールのログおよびトレース」、次に「2.7 ログとトレースのオプション設定」を参照して下さい。

[機密保護]ボタン

このボタンを選択して、使用可能、使用不可、または暗号化を選択してください。詳細は「2.5 機密保護設定」を参照してください。

[WDTM 設定]ボタン

Windows デスクトップヒープ管理 (Windows Desktop Heap Management ) 設定画面(2.6 WDTM 設定 )にアクセスする場合はこのボタンを押して下さい。これはWindows サーバー上で実行されるweb ジョブやLANSA Open のセッションの数をコントロールするものです。

[リスナーの通信手段の選択]

リスナーに関する詳細を変更する場合は、適切な方法をリストから選択し、以下の内容を入力して下さい。

[リスナーのスレッド数]

この数は、接続要求をサポートするために、リスナーが開始するスレッドの数を決定するものです。通常は、1か2で十分ですが、負荷が重い場合は、もっと増やすこともできます。ブランクあるいは0の場合は、この通信方法は接続要求を受け取りません。

[オプション]

次のオプションがブランクの場合は省略値が使用されます。

[接続ID]

標準ではないポート番号を提供するため、TCP/IPソケットで使用するものです。ホスト上のリスナー・コンポーネントも、このポート番号上で使用できるよう構成されていなければなりません。省略値は4545です。

[通信モジュール]

ブランクにして下さい。このオプションは将来の使用のために留保されています。

[TCP_NODELAY TCP/IP ソケットオプション]

ネーグルのアルゴリズムを無効にし、小さなデータパケットをリモートホストにすぐに送ることができます。

ネーグルのアルゴリズムでは複数の送信要求を小さなデータバッファー内に結合させ、前回のデータ・パケット送信が受信されたとのリモートホストからの確認をした後に送信します。これはTCP/IP ソケットの省略値として有効になっています。

LANSA 通信エクステンションは独自のデータバッファーを導入しているため、このネーグルのアルゴリズムは必要ありません。

[Ipv6を使用する]

インターネットプロトコルVersion 6 のサポートを有効にするためにはこのオプションを選択して下さい。このオプションにより、IPv4 と IPv6 の両方のネットワークでアプリケーションが作動できるようになります。

: IPv6 はWindows XP/2003 以降のバージョンでのみサポートされます。

[SO_KEEPALIVE TCP/IP ソケットオプション]

TCP/IP ソケットのオプションをキープアライブ にするためにはこのオプションを選択して下さい。

アプリケーションによってはTCP/IPのプロバイダーにソケットオプションをSO_KEEPALIVE にしてTCP の接続をキープアライブパケットが有効な状態にするよう要求する場合があります。このキープアライブオプションの結果、接続が切れた場合はソケットで進行中の全ての要求に対してエラーコードWSAENETRESET が戻されます。またそれに続く要求は全てWSAENOTCONN となります。