2 2 ホストルートの追加あるいは変更

LANSA

2.2 ホストルートの追加あるいは変更

メインウィンドウで[新規作成(N)]あるいは[編集(E)]のボタンを選択すると、以下の画面が表示されます。

省略値のTCPホスト名とポート番号をペアフォーマットで利用している場合、このホストルート情報ダイアログ・ボックスで作成されるルートレコードは必要ありません。

ホスト名の省略値はlocalhost 、ポート番号は4560 です。(ホスト名はlocalhost:4560 と設定するだけで呼び出せます。)

省略値のホストルートを使用していない場合は、このダイアログ・ボックスでオプションを引き続き設定して下さい。:

[TCPホスト名/ポートアドレスに、生成された LU 名を使用してください。]

TCP ホスト名  / ポート番号のペアフォーマットで生成されたLU 名を利用する場合はこのオプションを選択して下さい。

[パートナー LU名]

接続先のホスト名。LANSA Open では、LceUseSystemの呼び出しで使用される名前です。

ヒント

IBM i システムを定義する場合は、2つの異なったパートナーLU名で定義しておくと時間の節約になるかもしれません。例えば、IBM i のLU名がMYHOSTだとすると、MYHOSTおよびAPPN.MYHOSTというLU名で定義しておきます。この2つのエントリーは、名前以外の全ての面において同一のものです。このアプローチを使用することによって、アプリケーションは、短い名前MYHOSTともっと正式な名前APPN.MYHOSTの両方を使用することができます。例えば、Visual LANSAのホスト・モニターは、常に正式名称であるAPPN.MYHOSTを使用します。ですから、この正式名称を指定しておかないと、Visual LANSAのホスト・モニターをスタートさせることができません。一方で、短い名前MYHOSTも使用できるようにしておけば、他のアプリケーションを使用する際、覚えやすいというメリットがあります。

[ホスト名(アドレス)]

通信方法が必要とするフォーマットで表現されたホストへのアドレス。

これは、同じドメインのホストに対する単純なホスト名(上図において示されているように"ホスト.ドメイン名"というフルパス指定)です。IPアドレスでは、nnn.nnn.nnn.nnnというフォーマットになります。名前が指定される際、(IPアドレスに対する)名前の分析は、基礎となるTCP/IPプロトコル・スタックによって行われるということに注意してください。このため、TCP/IPプロトコル・スタックに関する知識が必要です。

Named Pipeは、Windows NTホストのコンピュータ名です。

[通信手段]

現在のところ、以下のオプションのみが有効です:

  • Socket

オプション

以下のオプションをブランクにしておくと、省略値が適用されます。

[接続ID]

標準ではないポート番号を提供するため、TCP/IPソケットで使用するものです。ホスト上のリスナー・コンポーネントも、このポート番号上で使用できるよう構成されていなければなりません。省略値は4545です。

[通信モジュール]

ブランクにしておいてください。

APPCパス・スルーを使用している場合は、APPCへの呼び出しを処理するDLL名を指定してください(例:Microsoft SNA Server 16ビットに対しては、WINCPIC.DLL。 Microsoft SNA Server 32ビットに対しては、WCPIC32.DDL)。

[Maxl_Field(パケット・サイズ)]

内部的に使用される送信バッファーの大きさを決定することによって、APPCパケットの大きさをシミュレートします。省略値は、1024+ヘッダー・サイズです。このパラメータを省略値のままにしておき、特殊な状況に対する構成はネットワークの専門家に設定してもらうことをお薦めします。

[TCP_NODELAY TCP/IP ソケットオプション]

ネーグルのアルゴリズムを無効にし、小さなデータパケットをリモートホストにすぐに送ることができます。

ネーグルのアルゴリズムでは複数の送信要求を小さなデータバッファー内に結合させ、前回のデータ・パケット送信が受信されたとのリモートホストからの確認をした後に送信します。これはTCP/IP ソケットの省略値として有効になっています。

LANSA 通信エクステンションは独自のデータバッファーを導入しているため、このネーグルのアルゴリズムは必要ありません。

[Ipv6 を使用する]

インターネットプロトコルVersion 6 のサポートを有効にするためにはこのオプションを選択して下さい。このオプションにより、IPv4 と IPv6 の両方のネットワークでアプリケーションが作動できるようになります。

: IPv6 はWindows XP/2003 以降のバージョンでのみサポートされます。

lroute.dat ファイルを生成

入力が全て終了したら、OK ボタンを押して下さい。lroute.dat ファイルが生成されます。

lroute.dat ファイルは絶対に手動で変更しないで下さい。変更が必要な場合は、このダイアログ・ボックスを利用して下さい。