4.1.3 通信エクステンション・テーブルを構成する
LANSA for Linux のインストーラは基本の通信ルートテーブル{lansa_root}/lroute.dat をインストール時に作成します。このテーブルには同じインストールのリスナーにアクセスする際に使用されるLU 名*LOCAL の1つのエントリーしか含まれていません。このエントリーのポート番号にはリスナーのポート番号と同じものが使われています。
例えば、LANSA for Linux をディレクトリ/lansa にインストールしたとします。インストールにポートオプションを利用しない場合、/lansa/lroute.datファイルは次のように作成されます。:
* LANSA Communication Routing Table File
* Comma Delimited, positional parameters.
* Empty parameters must have at least one space.
* Record Types (first character)
* R routing information
* T module trace information
*R,LUName,FullyQualName,IPCMethod,IPCModule,Trace,ConnectId,PacketSize,IPCOptions
*T,module identity,Trace
*
R,*LOCAL,127.0.0.1,Socket, ,0,4545,0,1
インストール後にエントリーの設定をカスタマイズする必要がある場合は、テキストエディタでルートテーブルを編集することができます。ほとんどの設定がルートテーブルのコメントを見れば簡単に変更できるようになっています
ルートテーブルにエントリーを追加する必要がある場合、現在のエントリーをコピーし、コピーされたエントリーをカスタマイズすることで、ルートテーブルを変更することができます。
ルートテーブルに大幅な変更をする必要がある場合は、Windows のLANSA コミュニケーション管理機能のGUI を使えば編集しやいです。
LANSA通信エクステンション・管理機能を使用して、Linuxサーバー上で使用するための通信ルートテーブルを作成あるいは保守することができます。LANSA/CS400リスナーがインストールされているWindows サーバーの[拡張設定]メニューに[リスナー]オプションが表示され、管理機能を実行することができます。
1. Linux通信ルートテーブルのロケーションを決めてください(例:c:\temp\lroute.dat)。
2. 管理機能を開いて、"通信ルートテーブルのパス"を現在の設定から新しいロケーションに変更してください。"ホストルート"ウィンドウをクリックすると、省略値の通信ルートテーブルに定義されている"ホストルート"が消えるはずです。Linuxサーバー上で"ホストルート"を構成する必要はありません。
3. 「ワークステーションの構成」の章で述べられている手順に従って、"モジュール・ログ"、"トレース"、"リスナー"を構成してください。この時、以下のポイントに注意してください:
- [リスナーの開始]および[リスナーの停止]ボタンは、使用しないでください。これらのボタンは、Linuxサーバー上ではなく、Windows サーバー上でリスナーを開始あるいは停止しようとします。
- ログとトレース ファイルのパスは、変更しないでください。これは、Windows サーバーのトレース・ファイルに対するパスを設定するものです。Linuxのパスを変更したい場合は、「4.1.1 lansa.ini を使用して、省略値のファイル・ロケーションを変更する」を参照して下さい。
- [リスナーのスレッド数]パラメータは、0か1でなければなりません。0か1以外の数は、全て1として扱われます。
4. "通信ルートテーブルのパス"をもとの設定に戻してください。
5. 新しいlroute.datファイルをUNIX上の \etcディレクトリにコピーしてください。これは、必ず小文字でなければなりません。