HDR(ハイダイナミックレンジ)画像を生成する

Digital Photo Professional

HDR(ハイダイナミックレンジ)画像を生成する

白とびや黒つぶれを緩和した広いダイナミックレンジの画像や、絵画のような画像を生成することができます。風景などの静物画像に適しています。当機能の効果を最大限に生かすためには、露出の異なる3枚(露出アンダー、適正露出、露出オーバー)の同一シーンの画像から生成することをおすすめしますが、2枚の画像、または1枚の画像から生成することもできます。なお、HDR画像は別画像として保存されるため、オリジナル画像はそのまま残ります。
※ HDRは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略です。

  1. メイン画面で画像を選択する

  2. メニューの[ツール] → [HDRツールを起動]を選ぶ

    • [画像選択画面]が表示されます。

    • 編集画面、セレクト編集画面から[画像選択画面]を表示することもできます。

  3. 必要な設定を行い、[HDR開始]ボタンを押す

    • 選択した画像の変更や、画像の追加を行うときは、[参照]ボタンを押すと表示される[開く]画面で画像データを選び、[開く]ボタンを押します。

    • 同じサイズの画像を2枚以上選んだ場合は、[自動位置合わせを行う]チェックボックスにチェックすることで、自動位置合わせを行うことができます。ただし格子模様、ストライプ模様のような繰り返しパターンや、画面全体が平坦で単調なときは、自動位置合わせが正常に行われないことがあります。

    • [HDR 開始]ボタンを押すと、[調整画面]が表示されます。

  4. 必要な選択、調整を行う

    • [調整画面]の各スライダーについて

      [トーン/カラー]

      [明るさ]:画像全体の明るさを調整します。スライダーを右に動かすと明るくなり、左に動かすと暗くなります。

      [彩度]:画像全体の色の濃さを調整します。スライダーを右に動かすと色が濃くなり、左に動かすと色が薄くなります。

      [コントラスト]:画像全体の明暗差を調整します。スライダーを右に動かすとコントラストが強くなり、左に動かすとコントラストが弱くなります。

      [細部強調]

      [強さ]:画像の全体と細部のコントラストを同時に調整します。スライダーを右に動かすと効果が強くなります。

      [滑らかさ]:画像全体の滑らかさを調整します。スライダーを右に動かすと、滑らかで自然な印象になります。

      [鮮明さ]:画像細部の鮮明さを調整します。スライダーを右に動かすと輪郭がはっきりします。



    • [プリセット]と仕上がり効果について

      [プリセット]では、各スライダーを個別に操作する代わりに、[プリセット]のプルダウンメニューから、あらかじめ用意された下記の5種類の仕上がり効果を選ぶことができます(初期設定では[ナチュラル]が選ばれています)。仕上がり効果を選ぶと、各スライダーがその設定に応じた位置に移動します。その後、各スライダーを操作して調整することもできます。

      [ナチュラル]:明暗差の大きいシーンで、通常は白とびしてしまう部分や、黒くつぶれてしまう部分の描写が補正され、白とびや黒つぶれが緩和されたような仕上がりになります。

      [絵画調標準]:絵画のような階調で、印象的な仕上がりになります。

      [グラフィック調]:[絵画調標準]よりも、鮮やかな仕上がりになります。

      [油彩調]:[絵画調標準]よりも、鮮やかで、被写体の立体感を強調する仕上がりになります。

      [ビンテージ調]:[絵画調標準]よりも鮮やかさを抑えることにより、古めかしい感じの仕上がりになります。

  5. [名前を付けて保存]ボタンを押す

    • [名前を付けて保存]ボタンを押すと、[変換して保存]画面が表示されます。必要な設定を行い[保存]ボタンを押します。


HDR画面(トーンマッピング画面)

[プリセット] 仕上がり効果を選択
[トーン/カラー] トーン/カラーを調整
[細部強調] 細部強調を調整

自動位置合わせを行った場合は、画像の周辺部が一部削除されます。