画像の角度調整と切り抜き(トリミング)
必要な部分だけを切り抜いたり、横位置撮影の画像を縦位置撮影したように構図変更することができます。また、画像の切り抜きに先立って角度調整も行うことができます。なお、[比率]で[円形]を選択したときは、指定した範囲の外側を黒く塗りつぶすだけで、画像の切り抜きは行いません。
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切り抜く画像を選ぶ
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トリミング/角度調整画面を表示する
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[トリミング角度]ボタンを押します。
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トリミング/角度調整画面が表示されます。
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トリミング/角度調整画面が鮮明な表示になったら、編集が可能になります。
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必要に応じて画像の角度調整を行う
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マウス操作([]/[]を押す)で角度調整、または調整角度を直接入力(0.01 度単位。調整可能範囲は− 45 度〜+ 45 度)します。
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[中心に表示]を押すと、切り抜く範囲を画面の中心に表示することができます。
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レンズの収差を補正するときは、画像の角度調整の前に補正を行うことをおすすめします。
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画像の角度調整のみを行った状態で[OK]ボタンを押すと、切り抜き可能な最大範囲で切り抜きが行われます。
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比率を選んで切り抜く範囲をドラッグする
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切り抜き範囲は、ドラッグして移動することができます。
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切り抜き範囲の四隅をドラッグすると、拡大/縮小することができます。([円形]選択時はできません。)
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[OK]ボタンを押してメイン画面に戻る
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切り抜いた画像には、切り抜き範囲を示す枠線が表示されます。
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切り抜いた画像を編集画面やセレクト編集画面に表示したときは、切り抜いた状態で表示されます。
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トリミング/角度調整画面
[全画面表示] | 全画面表示または通常表示に戻します。 |
[クリア] | すべてのトリミング(アスペクト比)情報を取り消します。 |
[リセット] | 撮影時の状態に戻します。 |
[比率] | 切り抜く範囲の比率([カスタム]選択時は数値入力も可能)*1 |
[X]/[Y] | 切り抜いた範囲の左上座標(数値入力も可能) |
[幅]/[高さ] | 切り抜いた範囲の大きさ(数値入力も可能) |
[角度] | 画像の調整角度 (バーをドラッグ、または[]/[]を押すマウス操作や数値入力で、角度を設定)*3 |
[左回転] | 画像を回転(90度単位)します。 |
[右回転] | |
[コピー] | 切り抜いた範囲のコピーと別画像への適用(貼り付け)*2 |
[ペースト] | |
[全画像に適用する] | コピーした切り抜き範囲を別の全画像へ適用します。*2 |
[前へ] | 表示画像を切り換えます。*2 |
[次へ] | |
[境界線を表示する] | 切り抜いた範囲の境界線を表示します。 |
[不透明度] | 切り抜いた範囲外の不透明度 |
[グリッドを表示する] | グリッド線の表示/非表示 (バーをドラッグして、グリッドの間隔を設定) |
[中心に表示] | 切り抜き範囲を画面の中心に表示 |
[OK] | 設定内容を画像に適用して画面を閉じます。 |
[キャンセル] | 設定内容をすべてキャンセルして画面を閉じます。 |
*1[比率]リストボックスで[フリー]を選んだときは、切り抜いた範囲の線をドラッグして、切り抜き範囲を変えることもできます。
*2複数の画像を選んでトリミング/角度調整画面を表示したときに動作します。
*3画像サイズが9999×6666画素を超える画像の角度調整を行うことはできません。
比率(横:縦)の一覧
[フリー] | 比率に関係なく自由に切り抜くことができます。 |
[1:1] | 1:1 |
[3:2] | 3:2 |
[2:3] | 2:3 |
[4:3] | 4:3 |
[3:4] | 3:4 |
[5:4] | 5:4 |
[4:5] | 4:5 |
[A判横] | A判サイズ横 |
[A判縦] | A判サイズ縦 |
[レター横] | レターサイズ横 |
[レター縦] | レターサイズ縦 |
[カスタム] | 指定した比率で切り抜くことができます。 |
[円形] | 指定した範囲の外側を黒く塗りつぶします。 画像の切り抜きは行いません。 |
- 切り抜いた範囲はいつでも元に戻せる
- 切り抜いた画像は、切り抜かれた画像として表示され、印刷することもできます。 ただし、実際に画像を切り抜いてはいないため、トリミング/角度調整画面で[リセット]ボタンを押すか、「編集をやり直す」の操作を行うと、いつでも元の状態に戻すことができます。
- 切り抜いた画像の各画面での表示
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メイン画面: 画像に切り抜き範囲を示す枠線が表示されます。
編集画面: 切り抜いた状態の画像が表示されます。
セレクト編集画面: サムネイル画像はメイン画面の表示と同じで、拡大画像は編集画面と同じです。 - 切り抜いた画像の印刷
- 切り抜いた画像をDPPで印刷すると、切り抜かれた画像として印刷されます。
- 変換して保存すると切り抜かれた画像になる
- 切り抜いたRAW画像を、JPEG画像またはTIFF画像に変換して保存すると、実際に切り抜かれた画像になります。 (JPEG画像、TIFF画像で保存する)
- アスペクト比を設定した画像は切り抜いた画像として表示される
- 撮影したRAW画像にアスペクト比情報が付いているときは、アスペクト比情報に基づいた切り抜き範囲が設定された状態で表示されます。また、画像は実際に切り抜かれていないため、切り抜き範囲を変えたり、切り抜く前の状態に戻すこともできます。ただし、EOS 5D Mark III、EOS 6D、EOS 70D、EOS 60D、EOS Kiss X7i、EOS Kiss X7、EOS Kiss X6i、EOS Kiss X5、EOS M2、EOS Mで[4:3]、[16:9]、[1:1]のアスペクト比を設定して撮影したJPEG画像は、それぞれのアスペクト比に実際に切り抜かれているため、切り抜き範囲を変えたり、切り抜く前の状態に戻すことはできません。*なお、撮影時のアスペクト比情報に基づいた切り抜き範囲に戻す(撮影時の状態に戻す)ときは、[リセット]ボタンを押します。 また、すべての切り抜き範囲を取り消すときは、[クリア]ボタンを押します。
*EOS 5D Mark IIIでカスタム機能の[トリミング情報を付加]を設定して撮影すると、JPEG画像でも、アスペクト比情報が設定されるだけで、実際の画像は切り抜かれません。
- キーボードの操作で画面を切り換える
- <Alt> + <Enter>キー、または<F11>キーを押して、全画面表示/通常画面表示を切り換えることもできます。
- メニューで操作する
- 画像上でマウスの右ボタンをクリックすると表示されるメニューでも、各種の操作を行うことができます。
- 切り抜いた範囲を別の画像に適用する
- [コピー]ボタンを押して切り抜いた範囲をコピーし、適用したい別の画像を表示して[ペースト]ボタンを押すと、切り抜いた範囲を別の画像に適用することができます。 また、コピーした切り抜き範囲を複数の画像にまとめて適用するときは、メイン画面で切り抜きした画像と切り抜いた範囲を適用したい複数の画像を選び、トリミング/角度調整画面を表示します。 切り抜きした画像を表示している状態で[コピー]ボタンを押したあと、[全画像に適用する]ボタンを押すと、トリミング/角度調整画面を表示するときに選んでいたすべての画像に切り抜き範囲が適用されます。なお、メイン画面で複数の画像を選ぶときは、<Ctrl>キーを押したまま画像をクリックします。連続した複数の画像を選ぶときは、最初の画像をクリックし、<Shift>キーを押したまま最後の画像をクリックします。