計測器ドライバを使用する(LabVIEW開発環境)
LabVIEWでは、GWINフレームワーク計測器ドライバとWINフレームワーク計測器ドライバの両方を使用できます。計測器にGWINドライバがあれば、LabVIEW開発環境内からブロックダイアグラムのソースコードへアクセスできます。LabVIEWでWINドライバをご使用の場合、DLLインタフェースでドライバに接続できます。したがって、ブロックダイアグラムのソースコードはありません。ただし、ドライバ各関数のフロントパネル、アイコン、ヘルプ情報、およびブロックダイアグラム(DLL呼び出し用)を含むネイティブLabVIEW VIを利用することができます。
プログラムの最初のタスクは、INITIALIZE関数を呼び出して計測器への接続を初期化することです。INITIALIZE関数の出力の1つに、計測器IDがあります。基本的には、これが計測器のハンドルです。計測器の接続を初期化したら、上位のAPPLICATION関数と下位のCOMPONENT関数のどちらかを使用できます。前者は、計測オペレーションを一通り行い、後者は計測器のオペレーションをより細かく制御できるのが特徴です。プログラムの最後でCLOSE関数を使用して、計測器への接続を解除します。
GWIN計測器ドライバをLabVIEWで使用するには、以下のファイルとソフトウェアが必要です。
- Windows対応LabVIEW 5.0以降
- VISA32.DLL 2.01以降
- instr_name.LLB
- instr_name.HLP
計測器ドライバのVIは他のLabVIEW VIと同様に、ロードすることができます。
WIN計測器ドライバをLabVIEWで使用するには、以下のファイルとソフトウェアが必要です。
- Windows対応LabVIEW 5.0以降
- VISA32.DLL 2.01以降
- instr_name.DLL
- instr_name.H
- instr_name.HLP
- instr_name.LLB
WINドライバは、LabWindows/CVIを使用してC言語でコードされています。このため、WIN計測器ドライバをLabVIEWで使用する前に、LabVIEWを使ってドライバをLabVIEW VIに自動変換してください。LabVIEWを起動して、ファイル→CVI FPファイルを変換...(LabVIEW 5.x)を選択するか、ツール→計測器→CVI計測器ドライバをインポート(LabVIEW 6.x)を選択します。.FPファイルと.DLLファイルの両方を要求するプロンプトが表示されます。WIN計測器ドライバをLabVIEWライブラリ(.LLB ファイル)に変換したら、そのVIを他のLabVIEW VIと同様に使用することができます。
VXIplug&play計測器ドライバをご使用の際は、オンラインヘルプをご利用ください。このヘルプでは、ドライバの各コンポーネントの説明とそのコンポーネントの階層的な概要があります。計測器のWindowsヘルプファイルは、LabVIEWを使用中に標準Windowsヘルプシステムを使ってアクセスできます。