用語集
接頭辞
記号 | 接頭辞 | 値 |
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p | ピコ | 10 -12 |
n | ナノ | 10 -9 |
μ | マイクロ | 10 -6 |
m | ミリ | 10 -3 |
k | キロ | 10 3 |
M | メガ | 10 6 |
G | ギガ | 10 9 |
T | テラ | 10 12 |
数字/記号
nV | ナノボルト | 10-9ボルト |
μV | マイクロボルト | 10-6ボルト |
μΩ | マイクロオーム | 10-6オーム |
mΩ | ミリオーム | 10-3オーム |
MΩ | メガオーム | 106オーム |
pA | ピコアンペア | 10-12アンペア |
nA | ナノアンペア | 10-9アンペア |
μA | マイクロアンペア | 10-6アンペア |
mA | ミリアンペア | 10-3アンペア |
A | |||
A16/A24/A32領域 | VXIbusのアドレス領域。アドレス範囲は、2nのメモリ位置のセットであり、VXI/VMシステムの他のメモリ位置のセットとは、アドレス修正子として知られる6つの信号ラインによって区別されます。ただし、nは与えられた領域の固有のバイト位置を指定するのに必要なアドレスラインの番号です。nの有効番号は、16、24、および32です。
A16領域はVME 64 KBのショートアドレス範囲に相当します。VXIでは、上位16KBの領域をVXI構成領域といいます。 A24領域はVME 16 MBの標準アドレス範囲に相当します。 A32領域はVME 4 GBの拡張アドレス範囲に相当します。 | ||
D | |||
DMA | ダイレクトメモリアクセス(DMA Direct Memory Access)とは、CPUの介入なしにデバイスと内部メモリの間でデータを転送する方法のことです。一般的に、DMAは最も速く最も効率の良いデータ転送方法です。 | ||
DRAM | DRAM((Dynamic Random Access Memory)は、コンピュータが頻繁にリフレッシュするストレージです。 | ||
G | |||
GPIB-VXI/Cデバッグボード | デバッグモードでGPIB-VXI code instrumentをロードします。GPIB-VXI/Cのデバッグについては、『GPIB-VXI/C User Manual』に詳細が説明してあります。通常、ナショナルインスツルメンツの技術サポートからの指示がない限り、GPIB-VXI/Cはデバッグモードにしないでください。 | ||
GPIB | 汎用インタフェースバス(General Purpose Interface Bus)。これは、工業規格IEEE 488バスであり、コンピュータとテスト機器を接続するケーブルバスです。GPIBは、プログラマブル計測器(ヒューレットパッカードでは、GPIBのことをHP-IBと呼ぶ)のラインを接続して制御するために、1960年代にヒューレットパッカードによって最初に開発されました。
1975年、IEEE(電気電子技術者協会)は、ANSI/IEEE Standard 488、IEEE Standard Digital Interface for Programmable Instrumentation(IEEEプログラマブル計測器のための標準デジタルインタフェース)を発行しました。これには、インタフェースシステムの電気、機械、機能的仕様があります。このバスは現在世界中で使用されていて、以下の名前で知られています。
IEEE委員会によって、後に、IEEE 488.2、Codes, Formats, Protocoles, and Common Commands(コード、フォーマット、プロトコル、および一般コマンド)等の補助的な規格が追加され、IEEE 488の仕様が拡張されました。IEEE 488.2では、バス通信プロトコル、データコードおよびフォーマットの一般的セット、および一般的デバイスのコマンドの基本的なセットを定義しています。また、プログラマブル計測のための標準コマンド(SCPI:Standard Command for Programmable Instrumentation)で、標準計測器コマンドのセットも定義しています。 GPIBはテスト・計測システム用の工業規格となりました。VXIはこの業界で開発されたため、多くのVXIデバイスは、IEEE 488.2およびSCPIコマンドを使用します。 | ||
H | |||
HP/Agilent VISA | ヒューレット・パッカード/アジレント社のVISAの仕様を参照してください。 | ||
L | |||
LabVIEW | LabVIEWは、高度なユーザ定義の計測システムを簡単に構築するために設計されたグラフィカルプログラミングシステムです。LabVIEWには、アプリケーション開発に要する時間を大幅に削減するプログラミングメソッドに加え、VXIの高性能を利用するのに必要な柔軟性があります。LabVIEWは、VXIplug&playに完全準拠しており、VXIplug&playテクノロジーのメリットを最大限に活用することができます。 | ||
LabWindows/CVI | LabWindows/CVIは、高速開発、プロトタイプ、およびテスト計測やデータ集録アプリケーション用のオペレーションのための統合ソフトウェアシステムです。WindowsおよびSun Solarisプラットフォーム用のフル機能Cプログラミング環境を提供します。LabWindows/CVIのアプリケーションは、業界標準のプログラムコードで記述されているため、柔軟性に優れ、さらにモジュール方式、拡張可能、プラットフォーム間で移植可能という利点があります。ナショナルインスツルメンツでは、NI-VXIドライバソフトウェアをLabWindows/CVIにリンクするこれら2つのプラットフォーム用VXI/VME開発システムを提供します。これらのプラットフォームでは、組み込み式VXI/VMEコントローラまたはMXIインタフェースを搭載した外部コンピュータからVXI計測器を制御します。LabWindows/CVIは、VXIplug&playに完全準拠しており、VXIplug&playテクノロジーのメリットを最大限に活用することができます。 | ||
M | |||
MXI/MXI-2 | マルチシステム拡張インタフェースバス(MXIbus)は、デバイス間の高速通信用に設計されたマルチドロップパラレルバスアーキテクチャです。MXIbusは、PC、ワークステーション、VXIbusシャーシ、VMEbusベースのコンピュータ、スタンドアロン計測器、モジュラー計測器等、2つ以上のデバイス間の通信に使用できる汎用ゲートウェイです。
MXI-2は、ナショナルインスツルメンツのMXIbus製品ラインの第二世代製品です。MXI-2は、VXIトリガ、すべてのVXI割り込み、CLK10、SYSFAIL*、SYSRESET*、およびACFAIL*を含めることによって、標準MXIbusケーブルでの信号数を拡張することができます。 | ||
N | |||
NI-VISA | NI-VISAは、VXI/VMEデバイスとの通信のためのネイティブAPIです。NI-VISAは、VISA I/O規格に準拠したナショナルインスツルメンツ製品です。これは、さまざまな計測器(VXI、GPIB、PXI、シリアル、TCP/IP等)に使用可能な共通インタフェースです。NI-VXIは、NI-VISAで使用するために最適化してあります。ナショナルインスツルメンツでは、新しいVXI/VMEアプリケーションをNI-VISAで開発することを推奨します。 | ||
NI-VXI API | NI-VXI APIは、開発環境のオプションで、NI-VXIのデフォルトインストレーションの一部ではありません。NI-VXI APIは、NI-VISAより先に開発されました。NI-VXIはNI-VXI APIをサポートしていますが、ナショナルインスツルメンツでは、新しいVXI/VMEアプリケーションには、NI-VISAをご使用になることをお勧めします。従来のNI-VXI APIでアプリケーションを開発しなければならない場合は、NI-VXIインストーラを実行し、カスタムインストールの画面で適切なオプションを選択してください。 | ||
NI-VXI | NI-VXIは、ナショナルインスツルメンツのVXIコントローラ同梱のソフトウェアパッケージです。NI-VXIには、Measurement & Automation Explorer(MAX)、NI-VISA、NI Spy、リソースマネージャ(Resman)、VXIデバイスドライバ、およびVXIシステムを構成、制御するその他のユーティリティがあります。 | ||
NI Spy | NI-VISA、NI-VXI API、およびNI-488.2に対するアプリケーションからの関数の呼び出しをトラッキングするナショナルインスツルメンツのユーティリティ。このロギングユーティリティを使用すると、アプリケーションが呼び出した関数のリストを入手して、正しく実行されなかった関数をすぐに見つけることができます。 | ||
P | |||
peek | 特定のアドレスからの単一バイト、ワード、またはロングワードを読み取ること。ポインタの直接デリファレンスを通して、あるいはNI-VISA関数viPeekXまたはNI-VXI API関数VXIpeekを通して、アクセスすることができます。 | ||
poke | 特定のアドレスへ単一バイト、ワード、またはロングワードを書き込むこと。ポインタのデリファレンスを直接通して、あるいはNI-VISA関数viPokeXまたはNI-VXI API関数VXIpokeを通して、アクセスすることができます。 | ||
S | |||
SYNCプロトコル | 最も基本的なプロトコルで、トリガラインの最低持続時間のパルス。
アサートしない期間50 nsの前に、最低30 nsの間パルスをアサートできます。送信先からの肯定応答はありません。どのモジュールでもトリガパルスを発信することができますが、パルスが受信されたかどうかは確認できません。 | ||
V | |||
VIC/VICtext | VXI対話形式の制御プログラム(NI-VXI APIバスインタフェースソフトウェアの一部)。VXIデバイスのプログラミングや、VXIアプリケーションプログラムの開発およびデバッグに使用します。また、これは、NI-VXI APIを使用してVXIデバイスと対話する方法を理解するのにとても便利です。テキストベースのプラットフォームで使用する場合は、これをVICtextといいます。
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VISA | VISAとはマルチベンダのI/Oソフトウェア規格で、 VXIplug&play Systems Allianceによって承認されています。この規格は、計測器ドライバ、ソフトフロントパネル、およびアプリケーションソフトウェア等の、高レベルのマルチベンダシステムソフトウェアコンポーネントの開発、発送、相互接続性のための一般的な基礎を提供します。
NI-VISAは、ナショナルインスツルメンツのVISAソリューションです。 | ||
VISAIC | VISA対話形式制御(VISAIC)ユーティリティ。これは、NI-VISAインタフェースソフトウェアの一部です。NI-VISAでこのユーティリティを使用すると、デバイスと対話することができます。これは、VISAのアプリケーションプログラムを開発、デバッグするのにとても便利です。また、VISAを使用してデバイスと対話する方法を理解するのに役立ちます。 | ||
VME | Versa Module EurocardまたはIEEE 1014。 | ||
VME64プロトコル | VME64プロトコルをサポートするデバイスでは、64ビットの増分でデータを転送し、従来のVXIの処理能力を2倍の80 Mbytes/sにすることができます。 | ||
VXI | VMEbus Extensions for Instrumentation(計測のためのVMEbus機能拡張)。1987年のVXIbus Consortiumで紹介されたVXIbus(IEEE 1155)規格は、GPIB計測器の最高の技術に現代のコンピュータバスアーキテクチャのVERSAbus Module Eurocard(VME)を組み合わせてあります。VXIでは、プラグインボード上のモジュラー計測器のシャーシを使用しています。MEbusのバックグラウンドにより、VXIには、性能がより高く、計測器間のタイミングおよび同期がより精巧であるといった特徴があります。また、これはGPIBラックアンドスタック型の計測器より小型です。ただし、VXIは標準通信プロトコルを特定のデバイスに対して定義するという点でVMEと異なります。このインタフェースを通して、一般的なASCIIコマンドを使用して計測器をGPIBの場合と同様に制御することができます。VXIbusの仕様は、VMEbus(IEEE 1014)の仕様が拡張されたものです。VMEbusを電気的、機械的に機能拡張したVXIbusでは、VMEと同じバックプレーンコネクタ、同じサイズのボード、VMEbusの仕様で定義されたのと同じ信号を使用します。VXIbusでは、ボードサイズを2つ追加し、モジュール幅を変更し、バックプレーンへの追加信号を定義します。 | ||
VXIplug&playソフトフロントパネル | VXIplug&play互換計測器には、プログラミング環境なしで実行できるソフトウェアがあり、ソフトフロントパネル(SFP)がそれに相当します。SFPは、計測器関数を対話形式で表示および制御するテストアプリケーションです。グラフィカルインタフェースおよびマウスポインティングデバイスを使用して、シミュレートされたノブ、ボタン、制御、表示を管理します。SFPを使用して計測器の動作を確認したり、構成やインストールを検証および修正したり、計測器と対話することができます。 | ||
VXI組み込み式コントローラ | VXIシャーシのバックプレーンに直接組み込まれたコンピュータ。この例としては、ナショナルインスツルメンツのVXIpcシリーズがあります。 | ||
VXI信号 | 信号レジスタへの書き込みで構成されるメッセージベースのデバイス間での通信。信号を送信するには、送信元のデバイスにVMEbusマスタ機能があることが必要です。 | ||
VXIトリガ | VXIトリガは、コントローラや計測器間で必要なタイミングおよび信号伝播を実現するため、VXIがVME規格に追加したバックプレーン機能です。P2コネクタを搭載した各VXIボードは、8つの10 MHzのTTLトリガラインにアクセスできます。P3コネクタの場合は、6つの100 MHz ECLトリガラインにアクセスできます。VXIbusの仕様では、ご使用のアプリケーションがデバイスの同期、テストステップの実行、またはコマンドパスのために使用できるさまざまなトリガプロトコルが定義されています。最も基本的なプロトコルは、SYNC、ASYNC、SEMI-SYNC、START/STOPおよびON/OFFです。 | ||
う | |||
ウィンドウ | VXI/VMEbusアドレス範囲へのアクセスはすべて、VXI/VMEbusのアドレスに対応するローカルのCPUアドレス範囲にある特定のオフセットに対する読み取りと書き込みにより行われます(ハードウェアインタフェースを使用)。ウィンドウは、ローカルCPUのアドレス範囲がVXI/VMEbusにマッピングされる領域です。表示されるウィンドウのサイズと数は、ご使用のハードウェアによって異なります。 | ||
え | |||
エクステンダ | 割り込みライン、トリガライン、または他の信号をシャーシの内外にマッピングできるVXI-MXI-2やVME-MXI-2等のデバイス。 | ||
か | |||
外部コントローラ | MXIインタフェースボードを通してVXIシステムに接続したデスクトップコンピュータまたはワークステーション。例としては、PCI-MXI-2を取り付けた標準的なPCがあります。 | ||
監視アクセス | 定義済みのVMEbusデータ転送タイプの一種。特定のアドレス修正子コードによって示されます。 | ||
き | |||
擬似論理アドレス | アドレスを意味する番号。VMEデバイスをVXIデバイスに統合するのに使用できます。リソースマネージャはVMEデバイスを構成しないため、デバイスは手動で追加する必要があります。256〜511の範囲の番号を選択できます(255以下の番号はVXIデバイス用に確保されています)。他の適切な情報をエディタのさまざまなフィールドに入力すると、リソースマネージャを実行した場合、さまざまなデバイス依存のVMEアドレス範囲およびVME割り込みラインを正しく構成することができます。 | ||
共有メモリ | クライアントとサーバの両方にアクセス可能なメモリブロック。メモリブロックは、通信のためのメッセージバッファとして使用されます。 | ||
く | |||
組み込み式コントローラ | PXIまたはVXIシャーシのバックプレーンに直接組み込まれたコンピュータ。ナショナルインスツルメンツのPXI-8170シリーズおよびVXIpcコントローラが組み込まれたコントローラの例です。 | ||
け | |||
計測器ドライバ | 計測器ドライバは、計測器自体のプログラミングをせずにシステムを開発するためのツールです。計測器ドライバを使用すれば、計測器コマンドの文字列をフォーマットするためのルーチンを学ぶ必要がありません。計測器ドライバには、マルチメータ、スコープ、およびカウンタ等の特定の計測器用の上位関数があります。ドライバには、計測器用のプログラミングのコマンドおよびデータフォーマットルーチンがすべて備わっているため、計測器のプログラミングに時間を取られることなくシステムの開発に集中することができます。 | ||
権限のないアクセス | 定義済みのVMEbusデータ転送タイプの一種。特定のアドレス修正子コードによって示されます。定義済みの各VMEbusアドレス範囲には、定義済みの権限のないアクセスモードがあります。 | ||
こ | |||
構成領域 | VXIbus仕様では、自動システム構成および基本レベルの通信のためのVXI/VMEbusアドレス範囲のセクションを確保します。このセクションは、一般にA16アドレス範囲と呼ばれる上位16 KBです。これは、単一のVXIbusシャーシで64バイトの256ブロック(最大256個のVXIデバイス)に分割されます。したがって、このセクション(VXIbus構成領域)は、ベースアドレス0xC000から始まり、0xFFFFで終わります。8ビットの固有の論理アドレスが各デバイスを識別します。論理アドレスは、これらの256ブロックのうち、VXIデバイスが常駐/使用するブロックを決定します。各VXIデバイスには、そのシステムに固有の位置があります。
下記の公式を使用して、デバイスの64バイトのアドレスブロックのうちのオフセット(開始アドレス)を計算できます。 オフセット(16進)= C000 hex + (論理アドレス * 40 hex) または、十進法で、 オフセット= 49152 + (論理アドレス * 64) | ||
構成レジスタ | システムがモジュールデバイスタイプ、モデル、製造元、アドレス範囲、および必要なメモリを識別するために使用できる一連のレジスタ。自動システムおよびメモリ構成をサポートするために、VXIbusの仕様ではすべてのVXIbusデバイスにこのレジスタを持つことを必要としています。VMEデバイスには、構成デバイスがありません。 | ||
コマンダ/サーバント階層 | VXIbus仕様にはコマンダ/サーバント通信プロトコルが定義されています。このプロトコルは、VXIデバイスの概念上の層で階層を作成するのに使用できます。結果として、ツリーのような構造が得られます。コマンダとは、階層において1つまたは複数の関連した下位レベルデバイス(サーバント)を持つメッセージベースのデバイスのことです。サーバントとは、コマンダのサブツリーにあるデバイスのことです。デバイスは、複数のレベルの階層で、コマンダ兼サーバントとなることができます。
コマンダは、そのすぐ下の階層にあるサーバントの(1つまたは複数の)通信および構成レジスタに対して、排他制御を行います。すべてのVXIモジュールには、唯一無二のコマンダがあります。コマンダは、ワードシリアルプロトコルを使用して、サーバントの通信レジスタでサーバントと通信します。サーバントは、そのコマンダからのワードシリアルコマンドやクエリに対して応答しながらコマンダと通信します。サーバントは、ハードウェアの割り込みを通して、あるいは特定のメッセージを直接そのコマンダの信号レジスタに書き込んで、コマンダに対して非同期状態のイベントの通信をすることもできます。 | ||
コマンダ | バスマスタでもあり、1つまたは複数のサーバントを制御できるメッセージベースのデバイス。コマンダは、コマンダ/サーバント階層内でそのコマンダより高いレベルにある別のコマンダに対して、サーバントになることができます。 | ||
コントローラ(システムコントローラ) | コントローラとは、他のデバイスを制御できるデバイスのことです。MXIインタフェースボードを搭載したデスクトップコンピュータ、VXIシャーシの組み込みコンピュータ、VXI-MXI、およびVME-MXIはすべて、VXIシステムの構成によってはコントローラになり得ます。
VMEbusシステムコントローラは、VXIbusシャーシのスロット0への取り付けまたはVMEbusシャーシのスロット1への取り付けのために構成されたデバイスです。このデバイスは、クロックの提供およびバックプレーンを通してデータの転送処理などを含むVMEbusシステムコントローラ機能を実行するという点でVMEbusシステムでは特有なデバイスです。 MXIbusシステムコントローラは、アービタ、デイジーチェーンドライバ、MXIbusサイクルタイムアウト処理の機能を実行するモジュールです。このデバイスは、MXIbusのデイジーチェーン接続では常に最初のデバイスです。 | ||
さ | |||
サーバント | コマンダ/サーバント階層でコマンダによって制御されるデバイス。サーバント自体が階層の下位にあるサーバントデバイスに対するコマンダとなる場合もあります。 | ||
し | |||
システムレジストリ | システムレジストリは、オペレーティングシステムと多くのプログラムの両方が永続的な情報を保管するのに使用します。詳細については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。 | ||
す | |||
ステータス/ID | IACKサイクルの間に返される値。VMEでは通常、8ビットの値となります。これは、プロセッサがソースを判断するのに使用するステータス/データの値またはベクトル/IDの値です。VXIでは、データとして使用される16ビットの値となります。下位8ビットは、割り込みデバイスのVXI論理アドレスとなり、上位8ビットは、割り込みの理由を指定します。 | ||
スロット0 | VXIシャーシの最初のスロット。このスロットに取り付けられるように構成されたデバイスは、バックプレーンでデータ転送のための処理とクロック提供を含むVMEbusシステムコントローラ機能を実行するという点で、VXIシステムでは特有です。
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そ | |||
ソフトフロントパネル(SFP) | VXIplug&playソフトフロントパネルを参照。 | ||
つ | |||
通信レジスタ | メッセージベースのデバイスにおいて、デバイスのコマンダにアクセス可能でワードシリアルプロトコルの通信を行うのに使用される一連のレジスタ。VMEデバイスおよびVXIレジスタベースのデバイスには、通信レジスタがありません。 | ||
て | |||
デバイスクラス | VXIbusデバイスは、サポートするプロトコルにより以下の4つのクラスに分類されます。
メッセージベースのデバイスは、VXIbus構成および通信プロトコルの両方をサポートします。これらのデバイスには、コマンダやコマンドベースのサーバント機能があります。 レジスタベースのデバイスには、VXIbus構成レジスタがありますが、通信レジスタはありません。通常、これらのデバイスには、ローカル知能はほとんどないか、あるいはまったくなく、メッセージベースのデバイスによって制御可能です。 メモリデバイスにはVXIbus構成レジスタがあり、VMEbusのA24またはA32アドレス範囲にあるRAMまたはROMのブロックを恒久または一時データ保存に使用します。 拡張デバイスには、VXIbus構成レジスタとサブクラスレジスタがあります。これらは、標準および製造元によるサブクラスの両方を定義します。さらに、サブクラスは、シャーシエクステンダ等の拡張デバイスの機能も定義します。ナショナルインスツルメンツのVXI-MXIシャーシエクステンダは、拡張デバイスの一例です。 VXIbus構成レジスタを実装していないVMEデバイスにはVXIデバイスクラスがありません。 | ||
と | |||
トリガ | モジュール間の通信で使用するTTLまたはECLライン。 | ||
の | |||
ノンスロット0 | VXIシャーシのスロットで、最初のスロット以外のスロット。
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は | |||
バイト | コンピュータが一単位として操作する隣接した二進数字をグループ化したもの。1バイトは、8ビットで構成されています。 | ||
バイト順序 | バイトのワード内での並び方、またはワードのロングワード内での並び方。モトローラの順位付けでは、まず最上位のバイト(MSB)またはワードを、次に最下位のバイト(LSB)またはワードを格納します。インテルの順位付けでは、まずLSBまたはワードを、次にMSBまたはワードを格納します。 | ||
バスマスタ | コンピュータバスのデバイスの読み取りや書き込み機能のあるコントローラやプラグインボードの一種です。 | ||
ふ | |||
フェアリクエスタ | MXIbusの解放後、バスリクエスト信号の無効を検出するまでは、MXIbusのための調整をしないMXIbusマスタ。これにより、要求側のすべてのデバイスが確実にバスを使用することができます。 | ||
へ | |||
ベースアドレス | データ位置の絶対アドレスを決定するため、相対アドレス(またはオフセット)に連結される指定アドレス。どのVXIアドレスウィンドウにも、割り当てられたVXIアドレス範囲に関連したベースアドレスがあります。 | ||
ほ | |||
ポインタ | アドレスまたは他のストレージ位置の表示を含むデータストラクチャ。 | ||
め | |||
メッセージベースの通信 | メッセージベースのデバイスは、あらかじめ定義されたVXIbusレジスタおよび通信プロトコルを実装します。これらのデバイスは、通信レジスタを通して互いに通信する際、ワードシリアルプロトコルを使用します。このレジスタはオプションのレジスタで、レジスタベースのデバイスでは使用しません。メッセージベースのデバイスは、GPIBのようにASCII文字を使用して高レベルで通信します。メッセージベースのデバイスへ送信するASCII文字は、そのデバイスの特定の言語でなければなりません。ただし、モジュール指定のレジスタ(バイナリ読み取りおよび書き込み)を考慮する必要はありません。多くのVXIメッセージベースの計測器は、SCPI互換です。 | ||
ゆ | |||
ユーザウィンドウ | 下位関数の呼び出しを通して使用するためのVXIpcシリーズ組み込み式コントローラまたは外部コントローラにより確保されたPCIアドレスの領域。MapVXIAddress()およびviMapAddress()関数は、このアドレス範囲を使用して、VXIpeek()/VXIpoke()関数およびviPeekXX()/viPokeXX()関数が使用する範囲を割り当てます。 | ||
り | |||
リソースマネージャ(Resman) | 論理アドレス0に位置するメッセージベースのコマンダ。これは、アドレスマッピング構成、コマンダとサーバントの階層マッピング、自己テストおよび診断管理等の構成管理サービスを提供します。システムのスタートアップ時に、VXIシステムコントローラはリソースマネージャを実行してシステム全体を自動的に構成します。この自動スタートアップ構成により、システムの統合が容易になります。リソースマネージャの実行後、システムは準備が整います。システムリソースを再構成すれば常に、リソースマネージャを対話形式で実行することもできます。 | ||
れ | |||
レジスタベースの通信 | レジスタベースのデバイスは、VXIbus構成レジスタをサポートするサーバントのみのデバイスです。これらのデバイスには、メッセージベースの通信に必要なオプションの通信レジスタが装備されていません。レジスタベースのデバイスは通常、デバイス依存レジスタの読み取りおよび書き込みを通してメッセージベースのデバイスにより制御されます。レジスタベースのデバイスは、文字通りハードウェアを直接操作する速度レベルで通信するため、通信速度が速いというメリットがあります。コマンド文字列の構文解析によるオーバヘッドはありません。デメリットは、各デバイスが異なり、レジスタの操作のカスタマイズが必要なことです。計測器のインタフェースには、計測器間での移植性はありません。 | ||
ろ | |||
ロングワード | 32ビット整数のデータタイプ。標準ワードシリアルプロトコルにある16ビット転送ではなく、ロングワードシリアルプロトコルでは、コマンダおよびサーバントが32ビットデータ転送で通信します。 | ||
論理アドレス | システムにある各VXIbusデバイスの構成レジスタの位置を特定し、コマンダおよびサーバントの関係を示す8ビットの番号。デバイスのA16レジスタアドレスは、C000h + 論理アドレス * 40hです。 | ||
論理アドレス0 | VXIbus仕様の定義では、外部コントローラ等のローカルデバイスが論理アドレス0に構成された場合、起動時に以下のVXIリソースマネージャオペレーションが行われます。
また、スタートアップリソースマネージャには、以下の機能があります。これは、VXIbus仕様の要求以上のものです。
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わ | |||
ワード | プロセッサまたはメモリが一回に操作するビットの標準的なビット数。マイクロプロセッサには、通常、8、16、32ビットワードが使用されます。標準ワードシリアルプロトコルでは、ワードは16ビットと定義されています。 | ||
ワードシリアルプロトコル | VXIbusシステムにあるメッセージベースのデバイスでサポートされている、最も簡単な必須通信プロトコル。シンプルなポーリングハンドシェイクメソッドで、A16通信レジスタを使用して、16ビットのデータ転送を行います。メッセージベースのデバイスはすべて、このプロトコルをサポートする必要があります。ワードシリアルプロトコルは、デバイスからデータメッセージをシリアル転送します。転送速度は、一度にバイト(またはワード)で、そのデバイスの通信レジスタを通じて行われます。 | ||
割り込み | デバイスが他のデバイスにイベントの発生を通知する方法。この非同期のイベントは、通常の動作を中断し、一時的に割り込み処理関数の動作に切り替えます。 | ||
割り込みハンドラ | インタラプタが生成する割り込みリクエストを検出し、適切な動作を行うモジュール。 |