ポートプロパティダイアログボックス

NI-CAN Measurement & Automation Explorer

ポートプロパティダイアログボックス

このダイアログボックスを使用して、ポートのインタフェースおよびボーレートを構成します。

インタフェース

プロパティダイアログで、CAN0またはCAN1などのポートにインタフェースの名前を割り当てます。インタフェースの名前は、NI-CAN API内の物理ポートを識別します。また、プロパティダイアログには、MAXツールおよびチャンネルAPIのデフォルトでのボーレートが含まれています。

以前他の物理ポートへ割り当てられたインタフェースには、リストボックスでアスタリスク記号が付けられます。別のポートで使用されているインタフェースを選択した場合、もう1つのポートは使用されていない最初のインタフェースに再度割り当てられます。

ボーレート

このダイアログのボーレートは、チャンネルAPIを使用するアプリケーションおよびMAXツールのデフォルト値です。また、「チャンネルAPI Set Property」関数を使用して、アプリケーションでボーレートを設定することもできます。フレームAPIを使用するCANアプリケーションは、「ncConfig」関数を使用してボーレートを設定する必要があります。フレームAPIを使用するLINアプリケーションは、「ncSetAttribute」関数を使用してボーレートを設定する必要があります。

ボーレートドロップボックスを使用して、一般的に使用されるボーレートのリストから選択します。

CANハードウェアの上級ボタンを選択することで、ビットタイミングレジスタを完全制御できます。BTR0およびBTR1という2つの8ビットレジスタがあります。ビットタイミングレジスタの計算には、ボーレートプリスケーラ(BRP)の8MHzクロックが使用されます。以下のメソッドのうちの1つを使用して、レジスタを設定することができます。

  • ビットタイミングレジスタ値(BTR0、BTR1)を編集

必要なレジスタ値が分かっている場合、このメソッドを推奨します。

  • ビットタイミングレジスタのセグメントを編集

レジスタで特定のフィールドを変更したい場合、このメソッドを推奨します。

  • ボーレート...

このボタンをクリックすると、使用するボーレートのレジスタ値(BTR0およびBTR1)が表示されたウィンドウが開きます。

ボーレートは最も近い値に変更されます。たとえば、85 kBaudは84.211 kBaudに変更されます。SJWおよびSPLの値はボーレートに影響しません。リストを作成したら、1つの値を選択し、次に使用を選択して、使用するボーレートの設定としてBTR値を使用できます。

LINハードウェアに上級ボタンを選択することで、2400から20000ボーの範囲内の値を入力できます。実際に算出されたボーレートの詳細については、『NI-CAN Hardware and Software Manual』の「フレームAPI」セクションにある「ncSetAttribute」関数を参照してください。

トランシーバ

このオプションは、XS CANカードのみに使用できます。ナショナルインスツルメンツのXS CANカードには各CANインタフェース用の複数のトランシーバが含まれており、トランシーバはソフトウェアにより選択されます。XS CANカードの詳細については、ヘルプ→ヘルプトピック→NI-CAN→ハードウェアおよびソフトウェアマニュアルからアクセスできる「NI-CAN Help」を参照してください。

ここで選択できるトランシーバタイプは、フレームAPIまたはチャンネルAPIを使用するアプリケーションのデフォルト値です。アプリケーションが指定されたインタフェースを開く、または初期化する際、このトランシーバタイプが使用に切り替えられます。また、フレームAPIのSet AttributeおよびチャンネルAPIのSet Propertyを使用して、アプリケーション内でトランシーバタイプを変更することもできます。