バスモニタ

NI-CAN Measurement & Automation Explorer

バスモニタ

バスモニタは、特定のCANバスまたはLINバス上のデータ転送を監視するためのツールです。バスモニタを開始するには、CANポートまたはLINポート(デバイスとインタフェースの下位項目のカード)を右クリックして、バスモニタを選択します。

バスモニタには、以下の内容を含む複数の機能があります。

  • バストラフィックのリスト
  • バスで送信されたすべてのフレームのデータバイトすべての表示
  • すべてのフレームの外観に関する統計
  • すべてまたは単一のCANフレームのログ

メインウィンドウ

ヒント ウィンドウの右下隅をドラッグしてウィンドウのサイズを変更したり、ウィンドウを最大化してフルスクリーンサイズにすることができます。

MAXポート設定

インタフェースボーレートには、MAXでポートに割り当てられた値が表示されます。バスモニタでは、これらの値を変更できません。値を変更するには、バスモニタを終了し、MAXのポートを右クリックしてポートプロパティを選択します。値を変更したら、バスモニタを再起動してください。

アップデートレート

更新レートはバスモニタを更新するレート(ミリ秒単位)です。

バス負荷

バス負荷は、指定されたインタフェースで測定されるバストラフィックの量です。計算結果は、0〜100%のパーセンテージで表示されます。計算に含まれるフレームタイプは、dataremoteのみです。

この機能はCANカードに対してのみ使用できます。

監視のみ

このチェックボックスは、CANリシーズ2、847x CAN、Sync CAN付き847xに対してのみ使用できます。チェックマークを付けると、インタフェースはパッシブ通信モードでフレームを受信しますが、受信通知は送信しません。

CRTタイプ

このセクションでは、クラシックまたは機能強化CRC(チェックサム)タイプの使用について説明します。この属性は、USB-8476およびUSB-8476s LINハードウェアにのみ適用されます。

開始および停止ボタン

モニタを実行している場合は、ボタンは停止と表示されます。停止ボタンを押すと、リストにあるフレームの受信および表示を停止することができます。モニタを実行していない場合は、ボタンは開始と表示されます。MAXからバスモニタが起動されると、このボタンは実行モードで開始されます。

受信メッセージのリスト

リストは以下の情報を含みます。

  • ArbID: CANでは、CANフレームのアービトレーションID(標準11ビットまたは29ビットID)です。リモートフレームはRで示されます。拡張フレーム(29ビットID)は*で示されます。LINでは、このフィールドにはLINフレームの6ビットIDが表示されます。
  • 長さ: フレーム内のバイト数
  • データ: フレーム内に含まれるデータバイト
  • タイムスタンプ: 最新フレームのタイムスタンプ
  • レート: フレームの転送レート(Hz単位)
  • dt最小: 特定のアービトレーションIDの2つのフレーム間の最小時間間隔
  • dt最大: 特定のアービトレーションIDの2つのフレーム間の最大時間間隔
  • #(合計): 開始からの送信されたフレーム数
メモ オプションダイアログで、タイムスタンプ、dt最小、およびdt最大の分解能を秒またはミリ秒に設定することができます。

IDロガーウィンドウ

メッセージIDの個別の行でダブルクリックすると、IDロガーと呼ばれる別のウィンドウが表示されます。

IDロガーウィンドウは選択されたIDに関連するすべてのメッセージをログします。表示される内容は、時間情報(CAN/LINポートがメッセージを受信した時間)およびメッセージデータです。

バス統計ボタン

このボタンは、現在のバス操作情報を表示する別のダイアログボックスを開きます。CANハードウェアでは、以下の統計が表示されます。

  • 標準データ: 11ビットアービトレーションIDを持つデータフレーム
  • 拡張データ: 29ビットアービトレーションIDを持つデータフレーム
  • リモート: リモートフレーム
  • エラーフレーム: エラーフレーム
  • フレーム/秒: 秒ごとのフレーム
  • 合計: バスモニタが開始されてからの受信されたフレーム数

LINハードウェアでは、以下の統計が表示されます。

  • フルフレーム: フルフレーム
  • バス非アクティブ: バス非アクティブフレーム
  • エラーフレーム: エラーフレーム
  • フレーム/秒: 秒ごとのフレーム
  • 合計: バスモニタが開始されてからの受信されたフレーム数

エラーの詳細

エラーコードは、NI-CAN関数呼び出しの現在の状態を示します。エラー詳細をクリックして、エラーコードの説明を確認します。

オプション

バスモニタを実行していると、このボタンは無効になります。オプションを変更するには、停止ボタンを押してください。

オプションウィンドウ

属性

属性は、リストおよびディスクストリームファイルのメッセージの表示オプションを変更します。

  • Arb ID

10進数または16進数形式でフレームのアービトレーションIDを表示することができます。

  • タイムスタンプ

時:分:秒のフォーマットでスキャンまたはその日の時間の開始から、受信されたフレームのタイムスタンプを秒単位で表示することができます。

  • dt最小/最大

秒またはミリ秒単位でdt最小およびdt最大を表示することができます。

  • エラーフレーム検出

このオプションは、インタフェースのバスエラーの検出時にバスエラーをログするかどうかを指定します。エラーフレーム検出は、シリーズ1ハードウェアではサポートされていません。CAN/LINインタフェースのエラーフレーム検出の詳細については、『NI-CAN Hardware and Software Manual』のLog Bus Errors?属性のドキュメントを参照してください。

ディスクにストリーム

ディスクストリームの機能をアクティブ化します。ディスクにストリームを使用すると、フレームをファイルに書き込むことができます。ディスクにストリームは、受信したすべてのフレームまたは特定のIDが付いているフレームをファイルに保存します。

ファイル名...

ファイル名...は、ファイル名およびターゲットディレクトリを指定します。ファイル名は.CSV(カンマ区切りの値)または.NCL(NI-CANログファイル)の拡張子が付きます。.CSV拡張子はASCII形式でログされたデータを保存します。通常、.CSVファイルは、MS ExcelなどのMicrosoftのプログラムで使用されます。.NCL拡張子はバイナリ形式でログされたデータを保存します。.NCL拡張子の詳細については、NI-CANログファイルの仕様を参照してください。デフォルトのファイル拡張子は.CSVです。

メモ .NCLファイルにログすると、開始トリガフレームが常にログされます。開始トリガフレーム形式の詳細については、『NI-CAN Hardware and Software Manual』を参照してください。

複数ファイル(下記を参照)については、ファイル名のルートを指定します。すべてのファイルは同じ名前のルートを共有します。したがって、残りのファイル名の文字(4文字まで)は、ファイルからファイルへ1つずつ増える数字で置き換えられます。

ディスクストリーム

このオプションはファイルに対してすべてのフレームをストリーム、または指定したアービトレーションIDに対応する単一フレームをストリームするように選択することができます。

区切り線

ASCIIフィールドの区切り文字として、タブ、セミコロン、またはカンマを選択することができます。

複数ファイル

データを一連の別のファイルに書き込むには、このオプションを使用します。

複数ファイルオプションにチェックをつけて、他のオプションを使用可能にします。

複数ファイルオプションを使用する利点は、長期の履歴を回収することができ、データが上書きされる問題が解決することです。

ファイル名の番号を継続

このオプションを選択すると、プログラムは最も大きい番号のファイルを指定したディレクトリ内にあるファイル名リストから検索します。新規のシリーズの最初のファイル番号は、その前のシリーズの最も大きい番号の次の番号になります。

スキャンを開始した時、モジュールは選択されたディレクトリの内容を確認し、最も古い既存ファイルのすぐ後に新規ファイルを生成します。古いファイルは上書きされません。

このオプションを選択しない場合、新規ファイルを生成すると、ファイルに番号を付ける作業が再開されます。既存ファイルは上書きされます。

ファイル名の番号割り当て

ファイル名に付加する桁数を指定することができます。制限は4桁までです。

メモ 4桁を選択すると、最大で10,000ファイルを作成することが可能なため、1桁〜3桁までの使用をお勧めします。

ファイル番号

以下の項目を入力し、ファイル名をつけてディスクストリームの手順を開始することができます。

  • 最初の番号

この入力は、ファイルリストに割り当てられる最初の番号を指定します。ここで使用可能な値は、ファイル名の番号割り当て:0, 00, 000または0000で指定された桁数によって決定されます。

  • 最後の番号

この入力は、ファイルリストに割り当てられた最後の番号を指定します。ここで使用可能な値は、ファイル名の番号割り当て:9, 99, 999または9999で指定された桁数によって決定されます。

  • 最後のファイル後に停止

このオプションを設定すると、最後のファイル番号が書き込まれたファイルの後で、ディスクストリームが停止します。

  • 最後のファイル後に再開

循環方式でファイルにストリームを行うには、このオプションを使用します。このボックスをチェックして最後と考えられるファイルに書き込みが行われると、再びリストがファイル番号0で開始されます。ここで使用可能な値は、ファイル名の番号割り当て: 9, 99, 999または9999で指定された桁数によって決定されます。

  • ファイルの切替条件

この値は、各ファイルへ書き込まれるデータ量(キロバイト単位)を指定します。このデータ量が1つのファイルへ書き込まれると、自動的に次のファイルが生成されます。