CANチャンネルプロパティダイアログボックス

NI-CAN Measurement & Automation Explorer

CANチャンネルプロパティダイアログボックス

チャンネルを作成するには、CANチャンネルでメッセージを右クリックしてチャンネルを作成を選択します。以下のセクションに記載されている情報を使用して、チャンネルの各プロパティを構成します。複数チャンネルのプロパティを一度に変更する詳細については、複数メッセージまたはチャンネルのプロパティを変更するを参照してください。

チャンネル名

チャンネル名は最長64文字までです。チャンネル名はメッセージで固有である必要があります。名前には、コロン(:)、ピリオド(.)、またはカンマ(,)を含めることはできません。

MAXでチャンネル名が固有でない(つまり、少なくとも2つのメッセージが同じ名前の1つのチャンネルを含む)場合、メッセージ名もチャンネルAPIのInitialize関数に渡されるチャンネル文字列で指定する必要があります。たとえば、チャンネルAPIで2つのメッセージ(メッセージ1およびメッセージ2)に同じ名前(チャンネルX)の1つのチャンネルがある場合、このチャンネルは「メッセージ1.チャンネルX」または「メッセージ2.チャンネルX」として参照されます。

開始ビット

開始ビットはチャンネルの最下位ビット(ビット0)の位置を指定します。番号は、最初のバイトの最下位ビットで開始されます。nバイトに含まれるメッセージに使用可能な最大ビット数は、(8*n)-1です。

ビット数

ビット数はこのチャンネルに使用されたビット数です。

バイト順序

バイト順序は、メッセージでチャンネルのバイトが配置される方法を定義します。

以下の図のとおり、Motorola形式は開始アドレスで高位のバイトを保存し、Intel形式は開始アドレスで下位のバイトを保存します。下位のバイトは考えられる最下位の値(0-255)のビットを含み、高位のバイトは上位の値(つまり、256-65535の1バイト整数)を指定するビットを含みます。

例: Intel形式

以下の図は、開始ビット=0でビット数=32のチャンネルのIntel形式を示します。

例: Motorola形式

以下の図は、開始ビット=32でビット数=32のチャンネルのMotorola形式を示します。

メモ   VectorのCANdbエディタは、Motorola ForwardおよびMotorola Backwardのビット順序をサポートします。Motorola Backwardは、開始ビットがメッセージの最終ビットからカウントすることを除いて、Motorola Forwardと同じです。CANdbファイルからMotorola Backwardチャンネルをインポートすると、MAXは開始ビットをMotorola Forwardの表記規則に変換します。

データタイプ

データタイプは、チャンネルのビットが解釈される方法を定義します。符号なしタイプは正の整数値のみ、符号付きタイプは正と負の整数、IEEE浮動小数は7または15桁の有効小数点(32または64ビット)の任意の数値を表すことができます。

スケール係数とオフセット

スケール係数とオフセットを使用すると、メッセージの未処理データをスケールされた浮動小数点単位へ(またはスケールされた浮動小数点を未処理データへ)変換することができます。

公式y = a*x + bを使用してメッセージの未処理データを線形的にスケールすることができます。ここで、aはスケール係数、bはスケールするオフセットを表します。xはデータタイプに従ってチャンネルビットが表す値、yは結果としてスケールされたチャンネルの値です。

スケールは、データタイプが表す値の範囲を変更することができます。

最小値および最大値

最大値および最小値は、チャンネルの浮動小数点単位の範囲を設定するために使用されます。

CANメッセージから(CANメッセージへ)変換が行われる場合、チャンネルAPIのCAN ReadおよびチャンネルAPIのCAN Write関数はサンプルを強制変換しません。

デフォルト値

デフォルト値は、スケールされた浮動小数点単位でチャンネルのデフォルト値を構成します。

チャンネルAPIのCAN Read関数では、アプリケーションの開始からメッセージが受信されない場合にデフォルト値が返されます。

チャンネルAPIのCAN Write関数では、Initialize関数のタスクで指定されてないチャンネルについては、デフォルト値が書き込まれます。

詳細については、ヘルプ→ヘルプトピック→NI-CAN→ハードウェアおよびソフトウェアマニュアルのNI-CAN HelpでCAN Read関数およびCAN Write関数の説明を参照してください。

単位

単位は、チャンネル単位の文字列を構成します。文字列は64文字以下の長さです。この値を使用するとチャンネルのサンプルとともに単位(VまたはRPMなど)を表示することができます。

コメント

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モード依存チャンネル

モード依存チャンネルはモード項目で定義されます。フレームのモードチャンネルにモードプロパティダイアログボックスで定義された値がある場合にのみ、モード依存チャンネルが使用可能です。モード内のチャンネルはそれぞれ重複してはいけませんが、同じマルチプレクサの別のモードでチャンネルを重複することは可能です。モード依存チャンネルの詳細については、MAXでのモード依存チャンネルを参照してください。

チャンネルプロパティダイアログボックスのメッセージ概要は、色によりコード化された他のチャンネルを表示します。

オレンジ: これらのビットは、非依存チャンネルまたは別のマルチプレクサで定義されたチャンネルにより使用されます。現在のチャンネルのビットでそれらのビットを重複することはできません。

: これらのビットは、同じマルチプレクサで別のモード値のモード依存チャンネルにより使用されます。現在のチャンネルのビットでそれらのビットを重複することはできません。

グレー: 同じモードの他のチャンネル、およびマルチプレクサダイアログボックスで定義されたモードチャンネルがビット数と表示されます。