第II部〜知っていると便利な秀丸の機能 複数選択

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第II部〜知っていると便利な秀丸の機能
 複数選択


●複数選択

秀丸エディタ Ver.8.40以降では、「複数選択」が可能です。

エディタ画面上で、複数個所の選択を行い、同時に編集および各種変換、削除、コピーする事が可能です

[解説]

複数選択を行う方法は、いくつかの方法があります。

  • マウスで複数選択を使う方法

    1. 最初は通常通りドラッグを行い範囲選択します。
    2. 以降は、[Ctrl]+[Alt]キーを押しながら(デフォルトの設定、変更は可能)、ドラッグを行うと複数選択になります。

    マウスの場合は、複数選択箇所の修正ができないので、間違った場合は一度すべての選択を解除する必要があります。

  • キーボードで複数選択を行う方法

    マウスに比べると、手順が複雑になりますが、選択の修正は容易です。 事前に、「複数選択予約」、「複数選択予約を選択」、「複数選択予約を消去」、 「複数選択予約を全て消去」の各コマンドを、キー割り当てておくと便利です。

    1. 範囲選択を行い、「複数選択予約」を行う。
    2. 以降も同様に、「範囲選択」→「複数選択予約」を繰り返す。
    3. 「複数選択予約を選択」を行うと、予約した箇所が複数選択状態になる。
    • 「複数選択予約」を行った状態で[ESC]キーを押すと、全ての「複数選択予約」が解除されます。
    • 「複数選択予約」を行った状態で再度選択し、「複数選択予約を消去」すると、選択範囲部分の「複数選択予約」が解除されます。
  • 検索を使う方法

    第II部〜知っていると便利な秀丸の機能 検索」に説明がありますが、 「すべて検索」の所に「すべて検索 - 複数選択」があります。

    これを使用すれば、検索条件にマッチする箇所をすべて「複数選択」する事が可能です。 この状態から、マウスを使って複数選択を追加する事も出来ます。

実際に複数選択した状態です。(3箇所を選択している)

複数選択の例

複数選択した状態で、キー入力を行うと、選択した箇所全てに同じ内容を入力できます。 (通常の範囲選択と同じで、選択した箇所を上書きします。)

複数選択して入力

複数選択した状態でコピーを行うと、複数選択した項目を改行で連結した文字列としてコピーされます。

複数選択してコピー0

貼り付け結果

複数選択後の貼り付け

複数選択後、カーソルキーの[←] or [→] で、カーソル位置を各範囲選択の先頭か末尾に一度だけ移動できます。 選択状態は解除されますが、複数選択中なので、そのまま入力を行うと、先頭 または末尾に追加されていきます。 複数選択が解除されているかどうかは、カーソルが複数あるかどうかで判断できます。

末尾にカーソルを移動し、追加した例

複数選択後の貼り付け

[補足]

  • マウスで複数選択を使う場合、「動作環境−編集−複数選択」で、ドラッグ時のキー割り当てを変更できます。

    複数選択のキー割り当

  • キーボードで複数選択を行う場合、「複数選択予約」、「複数選択予約を選択」、「複数選択予約を消去」、 「複数選択予約を全て消去」を何かのキーに割り当てておくと便利です。

マクロ関連

複数選択状態で、マクロを実行する場合は注意が必要です。

デフォルト状態では、各種命令は「複数選択」に対応していません。 たとえば、複数選択状態で "copy""delete" を実行しても、複数選択した箇所ではなく、 カーソルのある箇所だけ実行されます。

各種命令を「複数選択」に対応させるには、「setcompatiblemode文」を使います。

setcompatiblemode 文のフラグには、

0x00100000 各種の文を複数選択に対応した動作にします。

があるので、このフラグをセットします。


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